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"吉田輝星"が完封リレーを締める…投手王国オリックスで覚醒のシーズンとなるか【試合レポート】

  • 2024.3.9
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写真:産経新聞社

【バファローズファン歴20年以上のライターが書くオープン戦レポート】
3月8日(金)14:00 オリックス-巨人(京セラドーム大阪)

オープン戦3試合を戦い、1勝1敗1分けのオリックス。3月序盤ということで、若手選手の出場機会が多く、開幕一軍に向けて競争が続いています。

オープン戦4試合目は、阿部新監督率いる巨人との対戦、オリックスは3-0で勝利しました。

この記事では、収穫の多かった巨人戦を振り返ります。

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TRILL作成

太田選手と渡部選手、期待の若手2名を1・2番に起用しました。野手の選手層が厚いオリックスですが、宗選手に続くサードは手薄な状況。シーズンでも太田選手のサードは増えるかもしれません。

6番から8番は、セデーニョ選手、トーマス選手、ゴンザレス選手の外国人トリオ。日本人だけでなく、外国人選手の競争も楽しみです。

それでは、投手陣から振り返っていきましょう。

山岡選手、5回無失点の好投!

オリックスの先発は山岡選手です。初回は2安打を浴びましたが、2回から5回までは4イニング連続で三者凡退に抑え、5回2安打無失点と完璧な投球。山岡選手といえば、独特な縦スライダーですが、最速149キロの力強いストレートが印象的な内容でした。

昨年(2023年)は開幕ローテーション入りし、好投を続けたものの、勝ち星は伸びなかった山岡選手。シーズン途中からリリーフに転向し、チームに貢献しましたが、2024年は先発に再転向します。

曽谷龍平選手や東晃平選手に加え、カスティーヨ選手とエスピノーザ選手の両外国人選手が結果を残している中で、存在感を示しました。13勝を挙げ、最高勝率のタイトルを獲得した2019年のような活躍を、今シーズンは期待しましょう。

平野選手、バースデー登板

6回は平野佳寿選手がマウンドに上がります。3月8日は平野選手の誕生日、40歳のバースデー登板となりました。前回登板ではツーランを浴びましたが、今回は貫録の投球で三者凡退に抑えます

不惑の守護神・平野選手、お誕生日おめでとうございます!

社会人ルーキー、オープン戦初登板

高島泰都選手、古田島成龍選手、権田琉成選手、社会人ルーキートリオ「TKG」がチームに合流。早速オープン戦でデビューします。

まずは高島選手が7回に登板し、わずか8球で三者凡退。

続く8回は古田島選手、先頭の坂本選手にツーベースを許すと、丸選手にはフォアボールを選ばれ、1アウト1,2塁のピンチを招きます。しかし、ここから粘りのピッチングを見せ、無失点に抑えました。無失点という結果に加え、坂本選手、丸選手との対戦は、古田島選手にとって大きな経験になったことでしょう

試合を締めくくったのは…

高島選手、古田島選手が登板したので、最後は権田選手が投げると思っていましたが、9回に登場したのは吉田輝星選手。三者凡退に抑え、試合を締めくくりました。

オリックスから何度もトレード打診していたほど、期待の高い吉田選手。現状のオリックス投手陣は先発よりリリーフが不安なので、吉田選手は貴重な存在になりそうです。

投手陣は見事な完封リレーでした。次は野手陣を振り返りましょう。

好調・森選手のタイムリーで先制!

オリックスの先制点は3回裏。太田選手、渡部選手の連続フォアボール、西川選手のヒットで1アウト満塁のチャンスを迎えます。頓宮選手は三振に倒れましたが、森選手がセンターへの2点タイムリー!チャンスに強い森選手、さすがのバッティングでした。

外国人トリオの三連打

4回裏は、先頭のセデーニョ選手がセンターへのヒットで出塁すると、トーマス選手がライト前ヒットを放ちます。さらにゴンザレス選手もセンター前ヒット、外国人選手の三連打でチャンスメイク。特にトーマス選手はあまり結果が出ていなかったので、嬉しいヒットになりました。

今年のオリックス打線は、森選手、頓宮選手、紅林選手、中川選手、西川選手など、日本人選手だけでも充実の布陣。さらに外国人トリオが活躍すれば、得点力アップは間違いありません。外国人トリオの打撃にも注目しましょう。

廣岡選手、古巣相手に躍動!

キャンプから好調をキープしている廣岡選手が古巣相手に魅せました。途中出場し、打っては2安打でアピールします。守っても7回表に岡本選手が放ったライトへの大飛球をナイスキャッチ!

キャンプ・オープン戦を通して、野手で最もアピールしていると言っても過言ではありません。現在の調子を維持できれば、開幕スタメンも見えてくるでしょう

総評

5投手のリレーで完封勝利を飾ったオリックス。投手陣は素晴らしい内容でした。

一方で打線は10安打を放ちながら3得点。チャンスでのあと1本がなかなか出ませんでした…。1点1点確実に積み重ねる攻撃を見たいところです。

多くの収穫とともに課題も見えたオープン戦4試合目でした。次の試合も楽しみにしましょう!


※本記事は、3/9の情報です

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