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巨人の「2000年代ベストナイン」を選出してみた…4番松井の前後を打つバッターは?

  • 2024.3.6
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写真:PIXTA

昨季、2年連続Bクラスに終わった読売ジャイアンツ。原辰徳監督が勇退し、後任に阿部慎之助新監督が就任した今季は、まさに“新生巨人”がスタートを切るシーズンになります。

球界の盟主として、これまでプロ野球界を牽引し続けてきた巨人。その歴史を振り返ったとき、“2000年代”は大きなターニングポイントになったと言えます。

2001年を最後に長嶋茂雄監督が勇退し、あとを継いだ原辰徳監督はわずか2年で辞任(その後、2年間空いて再任)。2003年には松井秀喜選手がメジャーへ移籍。他球団主力選手の大量獲得。2007年からのリーグ3連覇――。ファンにとっても、混迷と栄光の両方を味わった10年間だったのではないでしょうか。

そんな、巨人ファンにとっても思い出深い2000年代における「読売ジャイアンツベストナイン」を野球ライターが独断と偏見も交えて選出!ぜひ、「俺が(私が)思うベストナイン」とも比較しながら、楽しんでみてください!

【2000年代読売ジャイアンツベストナイン】

1番セカンド 仁志敏久
2番レフト 清水隆行
3番ライト 高橋由伸
4番センター 松井秀喜
5番ファースト 清原和博
6番サード 小久保裕紀
7番ショート 二岡智宏
8番キャッチャー 阿部慎之助

先発投手 上原浩治
セットアッパー 山口鉄也
クローザー マーク・クルーン

4番松井は聖域だった

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 写真:産経新聞社

2000~2009年の10年間で実に5度のリーグ優勝。そんな圧倒的強さを誇った巨人だけに、ベストナインの顔触れも豪華そのもの。1番仁志敏選手&2番清水隆行選手のコンビは2000年代の巨人強力打線を象徴するモノでした。

クリーンアップは高橋由伸選手、松井秀喜選手、清原和博選手の豪華トリオ。松井選手は2002年を最後にメジャー移籍を果たしており、2000年代というくくりで言えば巨人で3年間しかプレーしていませんが、「巨人の4番」として2002年にはシーズン50本塁打を放つなど球史に名を残すスラッガーであることに敬意を表して選出させていただきました。

また、松井選手の移籍後はロベルト・ペタジーニ選手(2003~2004年在籍)、タフィ・ローズ選手(2004~2005年在籍)、小久保裕紀選手(2004~2006年在籍)といった他球団の主力打者を相次いで獲得し、それぞれが結果を残していますが、在籍年数の短さなどもかんがみて、ベストナイン選出は小久保選手ひとりに。サードのポジションでは江藤智選手(2000~2005年在籍)も候補でしたが、移籍初年度に巨人の右打者史上初となるシーズン40本塁打をマ―クし、2006年には生え抜き選手以外では初となるキャプテンを務めるなど、数字だけでなく存在感も示した小久保選手に軍配が上がりました。

2000年代の巨人はクローザー不足の課題が…

悩ましかったのが投手。特にリリーフ陣です。先発投手は大エース・上原浩治投手で文句なしですが、当時の巨人は強力打線とは裏腹に「クローザー不在」に悩まされていました。

岡島秀樹投手、河原純一投手、林昌範投手、豊田清投手などがまさに「年替わり」でクローザーを務め、高橋尚成投手や上原投手といった先発投手を配置転換させた年もあるなど、首脳陣もやりくりに苦労していたことが伺えます。

そんな中でベストナインに選出したのがマーク・クルーン投手。160キロ超えの剛速球を武器に横浜ベイスターズのクローザーとして活躍後、2008年に巨人へと移籍。在籍はわずか3年間でしたが、移籍初年度には41セーブを挙げて最多セーブ投手に輝くなど、「短期間」ではありましたがクローザー不在という課題クリアに一役買ってくれました。

同じような理由でセットアッパーに選出したのが山口鉄也投手。育成入団から這い上がり、2007年に一軍デビューを飾ると2008年には67試合で23ホールドをマークして新人王に。翌2009年は73試合、35ホールドで最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。キャリアのメインは2010年代でしたが、圧倒的な安心感を与えてくれたということで、ベストナインに選出させていただきました。


【まとめ】
2000年代の巨人は、長嶋政権の終焉とともに豊富な資金力をフル活用した大補強から「育成の巨人」へのシフトチェンジなど、大きな転換期を迎えました。そんな中、球界の盟主としてチームを支え続けてきた選手たちは実績、人気ともにまさに「スーパースター軍団」と呼ぶにふさわしい面々。改めて振り返っても、その選手層の厚さには驚愕するばかりでした。

2024年現在、ここで選出した選手の多くは、「指導者」としてチームを支えています。「2000年代」を彩った選手たちは立場を変えた今もなお、チームを支え続けているのです。


※本記事は、3/1の情報です

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