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「歴代最強だと思う“背番号9”をつけた日本人」ランキング!3位「高原直泰」、2位「岡崎慎司」を抑えた1位は?【サッカーファン132人に聞いた】

  • 2024.5.9
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かつてサッカーにおける背番号は、フォーメーションのポジションで決めることがほとんどでした。こうした中、センターフォワードでゴールを狙う選手に託される主な背番号は「9」。チームで最も得点力を持つストライカーに与えられるケースが比較的多い番号です。

日本サッカー界にもJリーグ、そして日本代表で多くの背番号「9」がいましたが、サッカーファンが思う歴代最強の「9」番は誰なのでしょうか?

今回は、サッカーファン132名を対象に「歴代最強だと思う背番号9をつけた日本人選手」のアンケートを実施しました。

なお、「最強」の定義を特に指定していないため、投票者が選手を選んだ理由は千差万別。また、中には背番号変更により一時的に「9」を付けていた選手もいますが、本アンケートでは投票対象としています。さらに代表・クラブなど特に絞ることなくアンケートをおこなっています。

それでは、投票者の印象的なコメントにも注目しながら、ランキングを見ていきましょう。

【第3位】高原直泰(7票)

第3位は高原直泰選手がランクインしました。

1998年にジュビロ磐田でプロ入りした高原選手は、ルーキーイヤーながら20試合で5ゴールをマーク。若手時代からストライカーの印象が強かったですが、実はクラブで背番号「9」を背負ったことがありません。プロ1年目の「19」が最も多く、その他に2002-2003シーズンから4年所属したドイツのハンブルガーでは背番号「32」を着用しました。

それでも今回、第3位にランクインしたのは日本代表での活躍が大きいからでしょう。最も印象深いのは1999年のFIFAワールドユース選手権。チームの得点源として背番号「9」を背負った高原選手は、カメルーンとの初戦、アメリカとのグループステージ第2戦、ウルグアイとの準決勝でゴールを決め、準優勝に貢献しました。ちなみに世界2位に輝いたメンバーは「黄金世代」と呼ばれ、その後も日本サッカーを力強く牽引しています。

A代表でも57試合・23得点という記録を誇る高原選手は、クラブではブンデスリーガでプレーしていた頃の2006年、背番号9を付けてドイツワールドカップに出場。ノーゴールという悔しい結果に終わりましたが、9番の勇姿はファンの脳裏に焼き付いているのではないでしょうか。

回答者からは「ストライカーが育たないと言われる日本代表の中で高い決定力を持った貴重な存在」という声がありました。高原選手に得票数が集まったのは、得点力が評価された結果といえるでしょう。

ストライカーが育たないと言われる日本代表の中で高い決定力を持った貴重な存在でした。海外リーグで活躍した日本人フォワードのさきがけと言える選手だと思います。(58歳・男性)
左右のキック、ヘディングでも得点出来ますしテクニックもあります。ゴールへの嗅覚も含め歴代No.1FWだと思います。(43歳・男性)
ストライカーという言葉が似合う選手。足元の上手さ、シュートの質、ヘディング、連携、スピードなど総合的に歴代9番では最強だと思います。(44歳・男性)
歴代でもトップクラスのストライカー。ヘディングが強く、左右両足でシュートが決められる。どこからでもゴールが狙える選手です。(49歳・男性)

【第2位】岡崎慎司(41票)

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写真:SANKEI

第2位は岡崎慎司選手でした。

2005年に清水エスパルスへ加入した岡崎選手は、ルーキーイヤーこそ出場機会に恵まれませんでしたが、徐々に出番を増やしてプロ4年目の2008年には10ゴールを奪取。そこから3年連続で二桁得点を記録しました。しかし当時の背番号は「23」で、クラブでは「9」を背負ったことがありません。

2013-2014、2014-2015シーズンと2年連続で二桁得点を決めたブンデスリーガのマインツでの背番号は「23」、そして2015-2016シーズンに奇跡のプレミアリーグ優勝を成し遂げたレスター・シティでの背番号は「20」でした。

それでも2位にランクインしたのは、高原選手と同じく日本代表での活躍が大きいからでしょう。「9」番を背負って出場した2010年の南アフリカワールドカップではスーパーサブに位置づけながらも、デンマークとのグループステージ第3戦で途中出場からゴールをゲット。2014年のブラジルワールドカップでも背番号「9」を付け、コロンビアとのグループステージ第3戦ではダイビングヘッドでネットを揺らしました。そして2018年のロシアワールドカップには、3大会連続で「9」番を背負って出場しています。

日本代表での50得点も歴代3位。確かな結果を残している岡崎選手には、「日本代表でも大事な場面でゴールを決めてくれる選手でポジショニングとかも素晴らしかった」「競り合いで当たり負けしない体幹の強さを活かしてゴール前のワンチャンスをものにする彼は歴代最強の背番号9」といった称賛のコメントが寄せられました。

泥臭くゴールを狙う選手でハードワークができて走れて、プレミアリーグではレスターの優勝に貢献したので。また日本代表でも大事な場面でゴールを決めてくれる選手でポジショニングとかも素晴らしかったので。(27歳・男性)
オフザボールの動きが上手く、ワンタッチで決める決定力の高さに定評があります。献身的で泥臭いプレーを苦にせずゴールを奪いますが、周りを活かすこともできるのでチームからの信頼感が強いのも彼の特徴です。競り合いで当たり負けしない体幹の強さを活かしてゴール前のワンチャンスをものにする彼は歴代最強の背番号9です。(32歳・男性)
勝負強い、何だかんだゴールにボールをねじ込んでくれる。(42歳・男性)
シュートをカッコ良く決めるというより、全力プレーでゴールを決める選手でした。特にヘディングシュートが得意で、泥臭くゴールを決めている姿を見て応援していました。(32歳・男性)

【第1位】中山雅史(59票)

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写真:SANKEI

そして、第1位は中山雅史選手です。

藤枝東高校時代からエースストライカーだった中山選手は、まさに生粋のゴールゲッター。プロ化前のヤマハ発動機サッカー部で背番号「9」を背負い、Jリーグ開幕後はジュビロ磐田でも得点源として長らく「9」番を付けました。

1997年にはオフ・ザ・ボールの動きの質が向上し、27試合で18ゴールをマーク。鹿島アントラーズとのチャンピオンシップでも3得点を決め、MVPを受賞する活躍でジュビロ磐田のリーグ初優勝の立役者となりました。

さらに圧巻だったのは1998年。1stステージ第6節のC大阪戦で5ゴールを決めると、そこから4試合連続でハットトリックを達成し、ギネスブックにも載りました。「4試合連続ハットトリックなんて他にできるような日本人プレーヤーは今後も出ない」という回答者のコメントもあるとおり驚愕の記録です。

結果的に1998年はシーズンで36得点をマーク。日本代表としても背番号「9」を背負ってフランスワールドカップに出場し、ジャマイカとのグループステージ第3戦でネットを揺らしました。回答理由には「フランスワールドカップで日本唯一の得点を決めるなど、まさに魂のフォワードと言って過言ではない」という声もあり、やはりファンにとって印象深いゴールだったようです。

J1での通算157得点は歴代4位ですが、1試合平均の得点率は0.442と通算得点1位の大久保嘉人選手(191ゴール)を上回ります。決定力が高い中山選手には、「どんな時でもゴールを狙っていて、実際に奪ったゴールも多い。ゴールに貪欲」「派手さやテクニックはないが、とにかく魂が一番熱いストライカー。なんとしてもゴールを決めてやるとの意識がとにかく凄かった」といったコメントも寄せられました。

まさに記録にも記憶にも残る中山選手。熱きストライカーが1位に輝いたのは納得の結果です。

我々の世代の9番といったらゴン中山が一番イメージがある。出ればサポーターも一気に盛り上がる選手。(55歳・男性)
4試合連続ハットトリックなんて他にできるような日本人プレーヤーは今後も出ない。(39歳・男性)
どんな時でもゴールを狙っていて、実際に奪ったゴールも多い。ゴールに貪欲。日本のワールドカップ最初のゴールはこの人。(43歳・男性)
1998年には4試合連続ハットトリックを記録し、更にはフランスワールドカップで骨折をしながらも日本で唯一の得点を決めるなど、まさに魂のフォワードと言って過言ではない選手だと思うので、彼が歴代最強の9番だと思います。(43歳・男性)
派手さやテクニックはないが、とにかく魂が一番熱いストライカーだった。なんとしてもゴールを決めてやるとの意識がとにかく凄かった。中山は一番好きなストライカーで最強です!(55歳・男性)

4位以下の選手とコメント

久保竜彦(6票)

並外れたゴール感覚。ヘディングシュートやボレーシュート、ロングシュート何時でもゴールを狙っているのが良かったです。(53歳・男性)

三笘薫(5票)

あまり9番のイメージはありませんが、9番で挑んだ2022年のワールドカップでの活躍が印象深いからです。(34歳・男性)

福田正博(4票)

浦和レッズの永遠の背番号9として、伝説だから。(37歳・女性)

結果はこちら

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回答結果を元に作成したグラフがこちらになります。

1位の中山選手、2位の岡崎選手、3位の高原選手と、日本代表での活躍が大きく影響するランキング結果になりました。一方、4位にはダイナミックな得点が多かった久保竜彦選手と、インパクトの強いストライカーもランクイン。5位には、2022年カタールワールドカップで日本代表の「9」番を着用した三笘薫選手が選出されています。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査実施日:2023年2月13日
調査対象:全国の20代~60代
有効回答数:132
※記載している回答は原文ママ

※2024年5月1日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。
※現在現役・引退をした選手に関わらず敬称は「選手」で統一しています。

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