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「歴代最強だと思う阪神に移籍したバッター」ランキング!3位「真弓明信」、2位「糸井嘉男」を抑えたぶっちぎりの1位は?【野球ファン136人に聞いた】

  • 2024.3.10
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写真:PIXTA

2023年に球団史上2度目の日本一を達成した阪神タイガース

関西屈指の名門チームには80年を超える長い歴史があり、その中には球団の歴史を彩るスラッガーが多く名を連ねていますが、その中には他チームから移籍してやってきた選手も少なくありません。

そんな歴代の名打者たちが多数ランクインした阪神に移籍したバッターの中で野球ファンが“歴代最強”だと思う選手はいったい誰なのか?

そこで全国のプロ野球ファン136人にアンケートを実施し、「歴代最強だと思う阪神に移籍したバッターランキング」を作成。その結果をご紹介します!

なお、「最強」の定義は記録や数字だけでなく、投票者に委ねていますので、投票理由も多岐にわたります。また、阪神に入団以降のだけでなく、入団前・移籍後のプレーを含めたプロ野球選手人生トータルでの「強打者」という評価軸としています。

一体、誰が「歴代最強の阪神に移籍したバッター」に選出されるのか……。

投票結果を見てみましょう!

【第3位】真弓明信(4票)

第3位となったのは真弓明信選手

現役引退後に監督を務めたり、1985年のセンセーショナルな活躍を考えると阪神の生え抜き選手のようですが、意外にも移籍を経てプロ7年目の1979年シーズンからタイガースでプレーしたスラッガーです。

もともと太平洋クラブライオンズ(現:西武ライオンズ)に入団した真弓選手は、その俊足と堅実な守備でチームのレギュラーに定着。当時、財政難で戦力不足だったチームにありながら、甘いマスクで話題になるほどの期待のホープでもありました。

ところが1978年オフ、阪神は当時の主砲である田淵幸一選手と古沢憲司選手と真弓選手とほか2選手を加えた大型トレードを決行。この移籍をキッカケに長打力が目覚めた真弓選手は、強打の1番打者として定着。移籍2年目の1980年にはショートを主に守りながら、セ・リーグ5位となる29本塁打をかっ飛ばし、1983年には自身初タイトルとなる首位打者を獲得します。

そんな真弓選手が大活躍を収めたのは1985年。この年はライトへコンバートされたことで守備の負担が減り、持ち前の強打に磨きがかかると、打率.322、34本塁打、84打点という素晴らしい成績で阪神の球団初となる日本一のメンバーとなりました。

その後も阪神の切り込み隊長として長年チームを支えた真弓選手は、1995年に現役を引退。プロ23年間中、阪神で17年を過ごしました。

首位打者1回、ベストナイン3回、日本シリーズ優秀選手1回等受賞し、通算1,888安打、296本塁打は他球団から移籍した阪神選手では最強だと思います。(66歳・男性)
特に1985年の日本一に大活躍した姿がいまだに強烈な印象に残っていて1番打者ながら3割以上で30本以上のホームランと80代の打点というのは脅威とも言える成績でしたので。(56歳・男性)
1985年のセリーグ優勝・日本一の時の活躍が圧倒的に印象深いです。1番打者として34本塁打は驚愕で、とにかくカッコよかった。この年はバース・掛布・岡田のクリーンナップがクローズアップされがちですが、私は1番打者の真弓の打棒が日本一へのエンジンをかけたと思っています。1978年オフにクラウンライターからトレードで阪神に入団した真弓選手ですが、トレードできた選手のイメージはないファンも多いのではないでしょうか。自分の中では最強の移籍入団選手です。(48歳・男性)

【第2位】糸井嘉男(13票)

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提供:産経新聞

「超人」という異名で知られた糸井嘉男選手が第2位になりました。

阪神へ移籍した時点で35歳でしたが30代半ばでも走攻守揃ったプレースタイル、身体能力の高さがファンの記憶に残り、2位にとなった要因となりました。

もともと投手として日本ハムに入団した糸井選手でしたが、最初の2年間は一軍登板はゼロ。プロ入り3年目の2006年から打者に転向すると、持ち前の身体能力が開花。3年後の2009年には規定打席に到達し、打率.306という好成績をマークしてベストナイン、さらに自慢の強肩を生かしてゴールデングラブ賞も受賞しました。

日本ハムの中心選手となった糸井選手でしたが、2013年にオリックスへ電撃トレード。出身地のある関西に本拠地を置くチームに移ったことで、よりリラックスしてプレーできるようになったのか選手としては全盛期を迎えることに。2014年に首位打者、2016年に盗塁王などのタイトルを獲得し、走攻守揃ったプレースタイルで「もっともトリプルスリーに近い選手」と目されるようになりました。

そんな糸井選手がFA権を行使して阪神に移籍してきたのが2017年。チームにとって待望のスラッガーの加入にファンは大きな期待を抱き、糸井選手自身もその期待に応えて移籍1年目から打率.290、17本塁打、62打点の活躍。さらにこの年で37歳となった糸井選手ですが21盗塁を記録。37歳以上の選手で20盗塁を記録したのは、福本豊選手以来32年ぶりでした。さらに2018年には盗塁成功率.880を記録するなど、超人らしいプレーを見せました。

翌年からは糸井選手は2年連続で打率3割を記録し、中でも2019年にはリーグ3位となる打率.314をマークするなど、30代後半を迎えても衰え知らずの活躍でファンの期待に応えてみせました。

走攻守揃った日本プロ野球界を代表する野手で、四球も多く、それゆえチームへの貢献度も高かったためです。(39歳・男性)
超人と呼ばれる身体能力、野球選手として華々しい記録を作った糸井嘉男さん。身長:188cm、体重:99kgの恵まれた体格に加えて、その身体能力の高さは、プロ野球選手になった当初から注目されていたからです。(48歳・男性)
並外れた身体能力で何度も年間打率3割到達を達成し、それを自慢するそぶりもなく、キャラの良さでトークも上手く人気が高いところがすごいと思います。(38歳・男性)
移籍1年目は主に3番打者として起用され、打率.290、17本塁打、21盗塁の好成績。翌2018年も打率.308、16本塁打、22盗塁と結果を残し、打線の中核を担った。(69歳・男性)

【第1位】金本知憲(109票)

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提供:産経新聞

そんな糸井選手を監督時代に起用していた金本知憲選手が第1位に。

136票中109票を獲得するというブッチギリの支持を得た要因は、なんといっても「アニキ」と呼ばれ、愛されたそのプレーにあることでしょう。

広島時代から強打の外野手として活躍していた金本選手。2000年にはトリプルスリーを達成するなど、走攻守が揃った名プレーヤーでしたが、2002年オフに当時の阪神の監督、星野仙一監督の熱烈なラブコールに応える形で阪神へFA移籍。低迷していたチームを変えるべく大幅な血の入れ替えを断行していた当時の阪神の改革の象徴となりました。

移籍初年度の2003年は、3番打者として定着。金本選手はここぞという場面で長打を放ち、打率.289、19本塁打、77打点という素晴らしい成績を残し、阪神の18年ぶりとなるリーグ優勝に貢献。ダイエーと対戦した日本シリーズでもサヨナラ本塁打1本を含む4本塁打を放つなど、その存在感で早くも阪神ファンの心を掴みました。

以降も金本選手は阪神の主軸打者として活躍。2004年には骨折した状態で試合に出場し、片手一本でヒットを打つという離れ業を見せ、ファンの度肝を抜きました。

さらに2005年には4番打者としてチームを2年ぶりのリーグ優勝に導いただけでなく、自身も打率.327、40本塁打、125打点と全てでキャリアハイを更新してリーグMVPを受賞。37歳のシーズンでこれだけの打撃成績を収め、チームメイトやファンから「アニキ」という愛称で親しまれるようになりました。

その後、金本選手は世界記録となる1492連続試合フルイニング出場と1万3686連続イニング出場を達成するなど、長きにわたり阪神の中心選手として君臨しました。

2度のリーグ優勝に貢献。連続フルイニング出場記録や2000本安打達成。金本入団でチームの雰囲気が一気に変わった印象です。成績だけでなくチームに与える影響も含めて最強の選手だと思います。(49歳・男性)
鉄人や兄貴など数々の異名があり、骨折しながらヒットを打ったシーンは印象的だったから。(31歳・男性)
通算2539安打、479本塁打。生え抜き選手を含めても圧倒的な生涯成績だと思います。移籍後活躍出来ない選手も多い中、長年にわたり主力として活躍。1492連続試合フルイニング出場は金字塔だと思います。(58歳・男性)
数字もさることながら、阪神の体質まで変えてくれた功労者。金本選手のおかげで鳥谷選手などチームのためにファンのために出続けようとする姿勢そのものをチームに背中で見せてくれた選手だと思います。(51歳・男性)
手を骨折しても、翌日試合に出て片手でヒットを打っていたシーンが印象的で、今でも目に焼き付いています。(62歳・男性)

4位以下の選手とコメント

福留孝介(3票)

セリーグ通算 5万号ホームランが印象的。わざと空振りして狙い球を絞るという駆け引き上手だった。(26歳・男性)

結果はこちら

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金本選手が圧倒的な票数を稼いだため、普段よりも他の選手の名前が挙がらなかった今回のアンケート。ランクインを惜しくも逃したのは3票を獲得した福留孝介選手。メジャーリーグからの国内復帰の際、古巣の中日ではなく阪神を選択したことも話題になりましたが、持ち前の勝負強い打撃で移籍2年目の2014年には阪神の日本シリーズ進出に大きく貢献。その後もチームの主砲として君臨し、チームリーダーとしても活躍しました。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査実施日:2024年2月9~13日
調査対象:全国の20代~60代
有効回答数:136

※記載している回答は原文ママ

※2024年2月21日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※現役・引退をした選手に関わらず敬称は「選手」で統一しています。

文:福嶌弘
1986年横浜生まれ。フリーライター。幼少期より競馬・野球に興味を持ち、ヤンキー向けバイク雑誌、中古車雑誌などを経て2005年からフリーライターとして独立。以降は野球、競馬のスポーツを中心に街、クルマ、グルメ、アウトローetc…とジャンルを問わずに各媒体で執筆。生来の巨人ファンのため、主な出没場所は東京ドーム、横浜スタジアムそして後楽園、関内の居酒屋など

アンケート集計:TRILLスポーツ

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