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ドーム騒然…日本に凱旋したイチローの試合中に流れた1本のニュース速報の“衝撃内容”

  • 2024.3.15
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Amazon Musicなどのポッドキャストサービスで2023年11月より配信されている『ICHIRO The 8 Games/イチローがイチローを語る』Apple Podcast Rankingにおける視聴ランキングで1位(2023年12月7日付)になるなど、引退してもなお野球界のレジェンド・イチローさんの絶大な人気と影響力を裏付けるものとなっています。

この番組では、ギネス世界記録でもある日米通算4367安打など、数々の偉業を成し遂げてきたイチローさんが「時間が経ったからこそ話せることがある」「たとえば、テレビ、雑誌のインタビューでは表現できないことが、できるかもしれない」と、自らの野球人生を、自らの言葉で振り返っています。

他の媒体では決して聞くことができない、イチローさん本人から語られる珠玉のエピソードの数々――。TRILLスポーツでは、その一部をご紹介します(以下、一部ネタバレを含みます)。

今回は『Game 8「引退」と「現在地」:2018−2023』。古巣のマリナーズへの復帰と、ついに訪れる「現役引退の日」。

■ 古巣マリナーズへ電撃復帰

マーリンズで3年間を過ごし、2018年。イチローさんは2001年から11年半プレーした古巣であるシアトル・マリナーズへ復帰を果たしました。同年開幕戦、自身5年ぶりの開幕スタメンを果たすと、第1打席に立つ際にはスタジアムがスタンディングオベーションに包まれました。

シアトルの地をイチローさん自身は「ホーム」だと語ります。ニューヨーク、マイアミでプレーしていた5年半も、オフにはシアトル近郊にある自宅に戻り、そのたびにシアトルの地が自身にとってのホームだと実感できていました。

だからこそ、マリナーズ復帰初年度の開幕戦、その舞台に立てたことは、自身にとっても特別な瞬間になったそうです。

しかし、開幕から約1カ月後の5月3日。マリナーズと「スペシャルアシスタントアンバサダー(会長付き特別補佐)」として契約。同時に、同年残りシーズンを欠場することも発表されました。

プロ野球選手としての“終わり”が確実に近づいていることは、誰の目にも明らかでした。ただ、そんな状況でもイチローさんは前を向き続けていました。

チーム状況を考えると、今季プレーをするのは難しい。ただ、来年の春にはチャンスがあるかもしれない―。

マリナーズからそんな声をかけられ、イチローさんはチャレンジを選択しました。試合には出られない。ただ、1年後を見据えてトレーニングは続ける。周囲からは「イチローはなにやっているんだ」「どこをゴールとしているんだ」とも言われました。

訪れるかもわからないチャンスのために、日々を過ごす。そんな日々を振り返りながら現在のイチローさんは語っています。

■ 現役引退~ラストゲーム~

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提供:産経新聞

2019年1月24日、イチローさんはマリナーズとマイナー契約を結び、開幕直前の3月20日にメジャー契約。同日から2日間、日本の東京ドームで行われた開幕2連戦に出場しました。

球場には、イチローさんの雄姿を見るため、大勢の観衆が訪れていました。しかし、21日の試合中、衝撃のニュース速報が舞い込みます。

「この試合限りで、イチローが第一線を退く」

スタンドに詰めかけた観客からも、どよめきが起こります。8回表、イチローさんが打席に立つ。結果は、ショートゴロ。

その裏、一度は守備についたイチローさんに、交代が告げられます。スタンドからは割れんばかりの大歓声。東京ドームに訪れた観衆は、これが現役選手としてのイチローさんを観られる最後であることを悟っていました。

試合終了後、イチローさんはミーティングでチームメイトに挨拶をし、メディア対応を終えて記者会見場に向かおうとしていました。そんなとき、チームメイトが声をかけてきて――。

「イチロー、誰も帰ってないから、ちょっと行った方がいいんじゃないか?」

東京ドームに詰めかけた観衆は、試合が終わっても誰一人席を立ちませんでした。

スタンド埋め尽くした観衆の前に、イチローさんが再び姿を現し、場内を一周。

その瞬間、何を感じ、どういう思いが脳裏を駆け巡ったのか――。現役を退いた瞬間の感情から、引退後に積極的に行っている高校生の指導など、イチローさんが“これから”を語っているICHIRO The Games/イチローがイチローを語る』。ぜひ、チェックしてみてください!


文・花田雪(Kiyomu Hanada)

 ※本記事は音声コンテンツの権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。

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