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「イチロー、ファーストをやれないか?」マーリンズからの“衝撃提案”にイチローが答えたこと

  • 2024.3.14

Amazon Musicなどのポッドキャストサービスで2023年11月より配信されている『ICHIRO The 8 Games/イチローがイチローを語る』Apple Podcast Rankingにおける視聴ランキングで1位(2023年12月7日付)になるなど、引退してもなお野球界のレジェンド・イチローさんの絶大な人気と影響力を裏付けるものとなっています。

この番組では、ギネス世界記録でもある日米通算4367安打など、数々の偉業を成し遂げてきたイチローさんが「時間が経ったからこそ話せることがある」「たとえば、テレビ、雑誌のインタビューでは表現できないことが、できるかもしれない」と、自らの野球人生を、自らの言葉で振り返っています。

他の媒体では決して聞くことができない、イチローさん本人から語られる珠玉のエピソードの数々――。TRILLスポーツでは、その一部をご紹介します(以下、一部ネタバレを含みます)。

今回は『Game 7「現役」へのチャレンジ:2015-2018』

ニューヨーク・ヤンキースから移籍したマイアミ・マーリンズ入団の際にされた“驚きの提案”とは?

マーリンズからの衝撃の提案とイチローの返答

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提供:産経新聞

2014年オフ、ヤンキースでの3年目を終えたイチローさんは自身二度目のFAとなりました。新天地に選んだのは、マイアミ・マーリンズ。前年はナショナル・リーグ東地区で5球団中4位。決して強豪ではありませんが、若く有望な選手も多く、圧倒的な実績を誇るイチローさんにはプレーはもちろん、若い選手の模範という役割も期待されることに。

実は入団の際、マーリンズサイドからイチローさんに対して、こんな提案があったそうです。

「イチロー、ファーストをやれないか?」

プロ入りから一貫して外野を守り続け、日米をまたいで17年連続でゴールデングラブ賞、ゴールドグラブ賞を獲得した“名手”へのまさかのオファー。

オファーの理由は明快でした。当時のチームにはすでにレギュラー外野手が3人そろっており、出場機会を確保するために他のポジションも守ってもらいたい。そんな打診でしたが、イチローさんはこう即答したといいます。

「絶対にやらないよ。それならその3人のうち、誰かにファーストをやらせればいい」

同席したマーリンズの首脳陣は苦笑いだったそうですが、イチローさん自身は「けっこう本気だった」と笑いながら語ります。

■メジャー通算3000本安打の偉業

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提供:産経新聞

マーリンズ移籍2年目の2016年8月7日。敵地・コロラドで迎えたロッキーズ戦は歴史に残る試合になりました。2001年のメジャーデビューからこの前日まで、イチローさんが積み重ねてきた安打数は2999本。アジア人初となるメジャー通算3000本安打に、王手をかけていました。

「6番センター」で先発出場したイチローさんは第3打席までノーヒット。しかし、7回表の第4打席で、ライトフェンス直撃のスリーベースを放ちます。この瞬間、メジャー通算3000本安打の偉業が達成されました。

バットがボールを捉え、高々と舞い上がった瞬間、打球がフェンスを直撃し、三塁に到達した瞬間、記録達成後、チームメイトが駆け寄ってきた瞬間――。イチローさんが何を考え、何を思ったのか、本人の口から存分に語られています。

■記録を残すために、イチローが意識していたこと

野球に限らず、スポーツの世界では何か大記録を達成したときに「積み重ねてきた結果」と語られることが多いですが、イチローさんはこれを「まったく反対の考え方」だと語ります。

「記録は、そのイメージを持って超えなければいけない。200(本安打)だってそうですよ。積み重ねて最終的にこうなりました、では力が出ない。数字は、設定する」(イチローさん)

多くの記録を残してきたイチローさんだからこそ語れる“記録との向き合い方”かもしれません。

その他、マーリンズ時代に経験した屈辱的な“ある出来事”や、マイアミのチームメイトとの温かい関係性、マリナーズ復帰に際しての思いなど、イチローさん本人が語る、ここでしか聞けないエピソードが満載のICHIRO The Games/イチローがイチローを語る』。ぜひ、チェックしてみてください!


文・花田雪(Kiyomu Hanada)

 ※本記事は音声コンテンツの権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。

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