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「マリナーズを出たい」 《イチロー》名門球団ヤンキースへの衝撃の移籍後に“凄み”を感じたチームメイトとは

  • 2024.3.3

Amazon Musicなどのポッドキャストサービスで2023年11月より配信されている『ICHIRO The 8 Games/イチローがイチローを語る』Apple Podcast Rankingにおける視聴ランキングで1位(2023年12月7日付)になるなど、引退してもなお野球界のレジェンド・イチローさんの絶大な人気と影響力を裏付けるものとなっています。

この番組では、ギネス世界記録でもある日米通算4367安打など、数々の偉業を成し遂げてきたイチローさんが「時間が経ったからこそ話せることがある」「たとえば、テレビ、雑誌のインタビューでは表現できないことが、できるかもしれない」と、自らの野球人生を、自らの言葉で振り返っています。

他の媒体では決して聞くことができない、イチローさん本人から語られる珠玉のエピソードの数々――。TRILLスポーツでは、その一部をご紹介します(以下、一部ネタバレを含みます)。

今回は『Game ヤンキース移籍とキャリア後半戦2012-2014

ヤンキース移籍の際に起きたトラブルや、野球人生の後半戦について話します。

■ マリナーズからメジャー屈指の名門球団へ

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提供:産経新聞

メジャー12年目の2012年7月23日、イチローさんはトレードでニューヨーク・ヤンキースへと移籍。

マリナーズを出たい――。

その意志はすでに球団に伝えていました。しかし、移籍先を自分で選ぶことはできません。球団がトレードを打診し、それが成立して初めて移籍が確定します。イチローさんが「ヤンキース移籍」を聞いたのは、トレード発表当日。しかもその日、マリナーズはトレード相手のヤンキースと対戦することになっていました。

前日までマリナーズのユニフォームを着ていたにもかかわらず、翌日にはヤンキースのユニフォームを着て古巣(マリナーズ)と対戦。

メジャーリーグらしい出来事ですが、ここであるトラブルが発生します。突然の移籍だったこと、さらにはイチローさんがメジャーリーガーとしては特に細身だったことから、ユニフォームが間に合わずにサイズの大きなモノを急遽用意して試合に出場したというのです。

さらに試合後、この日履いたスパイクをある人物にプレゼントしようとした際、これまた思わぬトラブルが生まれました。冷静沈着なイチローさん“らしからぬ”そのトラブルとは一体何なのか――。

■ イチローが感じたメジャーのスター選手、デレク・ジーターの凄み

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提供:産経新聞

移籍前年、10年間続けてきたシーズン200本安打、打率3割が途切れ、この年も開幕からなかなか調子が上がらなかったイチローさん。

移籍までの95試合で打率は.261――。「安打製造機」の異名を持つイチローさんにとっては到底満足いく数字ではありません。しかし移籍後、そのバットは上昇気流を描き始めます。移籍したヤンキースでは67試合で打率.322をマーク。チームは地区優勝を飾りました。

結果的にヤンキースでは2年半プレーすることになりますが、イチローさんが「最高だった」と語るのがヤンキースのクラブハウスの雰囲気。メジャーのクラブハウスと言えば、陽気な選手たちが音楽をかけ、いつも賑やかなイメージがあるかもしれません。しかし、ヤンキースは違います。

無音――。

その理由が、当時メジャーリーグを代表するスーパースターだったデレク・ジーターの存在だったといいます。イチローさんにとっては、毎年のようにオールスターで顔を合わせる盟友。しかし、いざチームメイトになると、そのリーダーシップに驚かされたそうです。

■ 出場機会が徐々に減っていったヤンキース晩年

移籍したヤンキースでシーズンを終えた2012年オフ。イチローさんはFAとなり、2年契約でチームに残留することになりました。しかし、そこからの2年間、出場機会は徐々に減少。特に2014年はシーズン385打席。これは日本時代も含め、レギュラー定着後最少の数字です。

それまではスタメンで出場することが当たり前でしたが、数字を残しても出場機会はなかなか増えません。その理由についてはイチローさん本人も「わからない」と語ります。

プロ野球人生でも、初めてと言っていい状況だったはず。そんな状況下でイチロー選手は何を思い、どうプレーを続けたのか――。

その他、スターティングラインナップに名を連ねるか分からない日々のストレス、それでも毎日の準備を怠らなかった理由など、イチローさん本人が語るここでしか聞けないエピソードが満載の『ICHIRO The 8 Games』。ぜひ、チェックしてみてください!


文・花田雪(Kiyomu Hanada)

 ※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。

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