1. トップ
  2. 【衝撃】「日本に戻ろうと…」イチローが声を詰まらせ初めて語った、マリナーズ暗黒時代の“孤立”

【衝撃】「日本に戻ろうと…」イチローが声を詰まらせ初めて語った、マリナーズ暗黒時代の“孤立”

  • 2024.3.1

Amazon Musicなどのポッドキャストサービスで2023年11月より配信されている『ICHIRO The 8 Games/イチローがイチローを語る』Apple Podcast Rankingにおける視聴ランキングで1位(2023年12月7日付)になるなど、引退してもなお野球界のレジェンド・イチローさんの絶大な人気と影響力を裏付けるものとなっています。

この番組では、ギネス世界記録でもある日米通算4367安打など、数々の偉業を成し遂げてきたイチローさんが「時間が経ったからこそ話せることがある」「たとえば、テレビ、雑誌のインタビューでは表現できないことが、できるかもしれない」と、自らの野球人生を、自らの言葉で振り返っています。

他の媒体では決して聞くことができない、イチローさん本人から語られる珠玉のエピソードの数々――。TRILLスポーツでは、その一部をご紹介します(以下、一部ネタバレを含みます)。

今回は Game 4  イチロー光と影〜マリナーズの暗黒時代:2005-2009

所属するマリナーズ時代に感じた光と影、徐々にチームで孤立していった理由、そしてその時の想いなどを生々しく語る衝撃の回となっています。

■ シーズン最多安打達成の裏でイチローが感じた「プレッシャー」

undefined
提供:産経新聞

2001年、メジャーデビューを果たしたイチローさんは、打率.350、242安打、56盗塁というルーキー離れした成績を残し、首位打者、最多安打、盗塁王、さらにはアメリカン・リーグのMVPを受賞。わずか1年でメジャートッププレーヤーの仲間入りを果たし、活躍に懐疑的だったファンや評論家を黙らせました。

その後も活躍を続け、渡米4年目の2004年には日米通算2000本安打、さらにはメジャー記録を84年ぶりに更新するシーズン262安打の大記録を樹立。

舞台をアメリカに移しても、日本と変わらぬ、むしろそれ以上のペースで安打を量産するイチローさん。ただ、その裏には自身にしかわからない「プレッシャー」もあったといいます。

イチローさん自身が当時を振り返り「怖い」と語る記録達成直前の思い、さらには妻・弓子さんからかけられた言葉とは――。

■ チームの低迷から起きた「孤立」

世界最高峰のメジャーリーグという舞台でも、結果を残し続けたイチローさん。しかし、そんな活躍とは裏腹に、所属するマリナーズは低迷の一途を歩んでいきます。イチローさんが移籍した2001年はメジャー最多116勝を挙げ、地区優勝を成し遂げましたが、翌年以降は徐々に成績が下降。シーズン最多安打記録を更新した2004年からは実に3年連続で地区最下位に沈みました。

当時、マリナーズのチーム方針は「投手に球数を投げさせる」というものでした。しかし、それはイチローさんのバッティングスタイルとは相反するもので、結果を残すために自らのスタイルを貫こうとすると、白い目で見られることもあったとイチローさんはいいます。

チームが低迷すればするほど、イチローさんのスタイルは「個人主義」ととらえられ、一部のチームメイトからは批判を浴びるようになります。悪い流れはなかなか断ち切れず、チームの中で徐々に孤立することになっていきました。

「辛かったね……」

チームの低迷に歯止めがかからない時期を振り返り、イチローさんは声を絞り出すように語ります。

「心が折れそうになりました……いや、折れたんじゃないかな」

日本に帰ろう――。そう考えるほど、追い詰められていました。そしてなんと具体的に、日本球界復帰へ動き出したこともあったといいます。

チーム内の軋轢、トラブル……。当時を振り返るイチローさんは、“らしくない”と言っていいほど苦しそうでした。普段は理路整然と、自分の言葉で語るイチローさんが、たびたび声を詰まらせます。その言葉のトーンだけでも、どれほどのストレスと、プレッシャーに襲われていたかが分かります。

その他、日本行きを思いとどまった理由や、当時の率直な思いなど、ここでしか聞けないエピソードが満載の『ICHIRO The 8 Games』。ぜひ、チェックしてみてください!


文・花田雪(Kiyomu Hanada)

 ※本記事はコンテンツの権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。

の記事をもっとみる