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「歴代最強だと思う日本人トップ下」ランキング!3位「香川真司」、2位「中田英寿」を抑えた1位は?【サッカーファン139人に聞いた】

  • 2024.2.1
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写真:PIXTA

「AFC アジアカップ カタール 2023」を戦うサッカー男子日本代表では、試合途中のフォーメーション変更はあるものの、これまで主に4-2-3-1のシステムが採用されてきました。

中盤3枚の真ん中に位置するのは「トップ下」。オフェンスの中心となって相手DFの間でパスを受け、チャンスにつなげる重要なポジションです。現役の日本代表では、久保建英選手や南野拓実選手などが起用されています。

日本のサッカー選手の中では、過去も現在も多くのトップ下がいます。これまで様々なプレーヤーが観客を魅了してきましたが、ファンが「歴代最強」だと思っている選手は誰なのか?

今回はサッカーファン139名を対象に「歴代最強の日本人トップ下」についてアンケート実施しました。

そこで得られた回答結果をランキング形式で紹介します。

なお、「最強」の定義自体を回答者の方に委ねているので投票理由も千差万別です。また、なかには他のポジションで起用された経験がある選手もいますが、そういった選手も回答の対象としています。

それではランキングを見ていきましょう。

【第3位】香川真司(25票)

第3位は香川真司選手がランクインしました。

FCみやぎバルセロナユースに所属していた高校時代、ボランチでもプレーしていた香川選手は、2006年にセレッソ大阪に加入しました。プロ1年目は出場機会がありませんでしたが、2007年シーズン途中に就任したレヴィー・クルピ監督によりトップ下にコンバート。攻撃センスのポテンシャルが開花し、J2の35試合で5ゴールをマークしました。

2008年、J2の35試合で16ゴールを決めた香川選手。2009年は44試合・27ゴールでJ2得点王に輝きました。そして2010年7月にドイツのドルトムントへ移籍。ブンデスリーガの名門クラブでトップ下のポジションを勝ち取ると、加入1年目は18試合で8得点という記録を残し、リーグ優勝に貢献しました。

2011-2012シーズンはリーグ31試合に出場し、13得点・12アシスト。リーグ連覇に王手をかけた第32節のボルシアMG戦では決勝弾、バイエルンとのDFBポカール決勝では1ゴール・1アシストと大一番でも大活躍でした。1トップを務めたロベルト・レバンドフスキ選手(現バルセロナ)とのホットラインも見事で、「トップ下の香川選手」が最も印象深かったシーズンではないでしょうか。

その後に移籍したイングランドのマンチェスター・ユナイテッドや日本代表などではサイドハーフ起用もありましたが、やはりファンにはトップ下で輝いた香川選手のプレーが目に焼き付いているのでしょう。回答者からは「ドリブルで自ら切り込む、アウトサイドの使い方も魅力的でファンを楽しませてくれる最高のトップ下」といった称賛の声が寄せられました。

狭いエリアでの細かなタッチで狭いエリアを抜けてのチャンスメイク、ドリブルで自ら切り込む、アウトサイドの使い方も魅力的でファンを楽しませてくれる最高のトップ下の選手です。(29歳・男性)
狭いスペースでもボールを扱える技術が日本人中でも抜けている気がする。ドルトムントやユナイテッドで活躍したのも歴代最強だと思う理由です。(21歳・男性)
ボールコントロールがうまく、スペースのない中でもボールをコントロールできる。ターンがうまくて、振り向いてシュートやドリブルに持ち込めるため、脅威になったから。(43歳・男性)
ずば抜けたサッカーセンスの持ち主。キレのよいドリブル、味方を生かす多彩なパス、フィニッシュの正確さとどれも一級品です。(39歳・男性)

【第2位】中田英寿(27票)

第2位は中田英寿選手でした。

1995年にベルマーレ平塚へ加入した中田選手は、プロ1年目から26試合に出場し、8ゴールをマーク。主に4-3-1-2フォーメーションのトップ下で活躍し、FWのアウミール選手や野口幸司選手とプレーしました。

ベルマーレ平塚時代の1997年から日本代表にも定着し始めた中田選手は、1998年、フランス・ワールドカップに出場。全3試合で3-4-1-2フォーメーションのトップ下を託され、屈強な海外DFに負けず劣らずのプレーが欧州クラブの目に留まりました。

そしてワールドカップ後にイタリアのペルージャへ移籍。当初は実績のないアジア人選手として見られていましたが、4-2-3-1システムのトップ下を任され、前年王者のユベントスとの開幕戦では2ゴールと大活躍しました。1998-1999シーズンは33試合で10得点という結果を残しています。その後、1999-2000シーズン途中にローマへ移籍。2000-2001シーズンにはセリエA優勝を経験したなかで、イタリア代表のフランチェスコ・トッティ選手とトップ下のポジションを争ったのはファンの記憶にも刻まれているのではないでしょうか。

実際、今回のアンケートで2位に中田選手を選んだ理由には、「日本人トップ下として初めて、世界トップレベルで通用する選手として活躍したパイオニア」というコメントがありました。トップ下としてのスキルについては「豊かな創造性と広い視野から生み出されるゲームメイク力、強靭なフィジカルを兼ね備えた、まさに“天才”と呼ぶにふさわしい選手」とも絶賛されています。

その後はパルマ、ボローニャ、フィオレンティーナ、イングランドのボルトンなどでプレーした中田選手。チームによってはウイングで起用されることもありましたが、海外で日本人の評価を上げたトップ下での活躍は色褪せないでしょう。

やはりスペースを狙ったスルーパスと外国人選手にも当たり負けしないフィジカルなどトップ下では最高の選手だと思います。(43歳・男性) 
フィジカルが強くキープ力もあり、必殺のスルーパスでチャンスも作る。ミドルレンジからシュートも狙えるので、トップ下ではNo.1の選手だと思います。(49歳・男性)
中田選手は、豊かな創造性と広い視野から生み出されるゲームメイク力、強靭なフィジカルを兼ね備えた、まさに「天才」と呼ぶにふさわしい選手だと思います。日本人トップ下として初めて、世界トップレベルで通用する選手として活躍したパイオニアです。(38歳・男性)
トップ下に1番必要なものはチャンスメイク能力だと個人的には感じるので、代名詞のキラーパスでチャンスメイクしていた彼が歴代最強だと思います。(39歳・男性)

【第1位】中村俊輔(30票)

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写真:アフロ

そして、第1位は中村俊輔選手です。

桐光学園高の3年生時に全国高校サッカー選手権大会で準優勝を果たした中村選手は、1997年に横浜マリノスへ加入。2002年まで通算148試合・33得点という記録を残したなかで、主に3-4-1-2フォーメーションのトップ下を任されていました。

2002年7月の海外移籍後、イタリアのレッジーナではボランチ、スコットランドのセルティックでは右サイドハーフなどでプレーしましたが、2010年の横浜F・マリノス復帰後は4-2-3-1システムのトップ下で再び輝きます。2013年には33試合で10ゴールという結果を残しており、「得点能力の高さは日本人屈指であり、豊富な運動量で相手のパスを取り、得点に絡むシーンを数限りなく演出してきた選手」という称賛コメントも寄せられました。

トップ下として活躍した横浜F・マリノス時代は、2000年と2013年にJリーグMVPを受賞。もちろん他のポジションで活躍した時もありましたが、回答理由の中に「柔らかいパスも出せて強烈なミドルやFKでも得点を決められるのでトップ下に置いておくと怖い存在」という声がある通り、やはりファンには「トップ下の中村選手」が目に焼き付いているのかもしれません。

実際、日本代表でもサイドハーフ起用などがありましたが、やはりトップ下でプレーした時が最も輝いていたのではないでしょうか。印象深いのは2004年のアジアカップでしょう。3-4-1-2フォーメーションのトップ下で、全6試合に出場して2ゴール、決勝の中国戦では全3得点に絡む大活躍で大会2連覇に貢献。最優秀選手にも選ばれました。

また、他の選出理由には「圧倒的なボール保持力、前を向く力というトップ下に必要な能力もそうだが、天才的すぎるFKも含めて歴代ナンバーワン」という声もあり、「ドリブル、パス、シュート、フリーキック等で長年国内外のファンを魅了してきたファンタジスタ」などと絶賛のコメントが多く寄せられました。

圧倒的なボール保持力、前を向く力というトップ下に必要な能力もそうだが、天才的すぎるFKも含めて歴代ナンバーワン。(27歳・女性)
フリーキックの精度など技術面でとても高度なものを持っていたと思ったから。また、サッカーに対して厳しい人柄なのでチームをまとめたり鼓舞するのにとても適している人物だと思ったから。(34歳・男性)
得点能力の高さは日本人屈指であり、豊富な運動量で相手のパスを取り、得点に絡むシーンを数限りなく演出してきた選手だから。(59歳・男性)
柔らかいパスも出せて強烈なミドルやFKでも得点を決められるのでトップ下に置いておくと怖い存在。(47歳・男性)
ドリブル、パス、シュート、フリーキック等で長年国内外のファンを魅了してきたファンタジスタだからです。(41歳・男性)

4位以下の選手とコメント

本田圭佑(23票)

ボールのキープ力が高く、絶妙なパスでゲームを組み立てる。フィジカルも強く、海外の選手にも当たり負けしない。(55歳・男性)

久保建英(18票)

攻撃、守備やアシスト能力が高く、広い視野や展開力を持っており、ゲームを組立てる上で欠かせない役割を果たしています。ヨーロッパで揉まれて益々能力を高めつつあります。(72歳・男性)

小野伸二(9票)

天才的なボールタッチでフォワードの求める所に決定的なパスを送れるところ。(44歳・男性)

結果はこちら

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回答結果を元に作成したグラフがこちらになります。

上位3人(中村選手、中田選手、香川選手)が5票差以内というかなりの接戦になりました。さらに、惜しくも2票届かずトップ3入りを逃しましたが、4位には、本田圭佑選手がランクインしています。これだけの有名選手が揃っていることを考えれば、日本のトップ下は、優秀な選手が比較的多い重要ポジションと言えるでしょう。

また、現役の日本代表では、久保建英選手が18票を集めて5位に。一方、南野拓実選手は1票で7位タイとなりました。はたして日本代表は今後、誰がトップ下の役割を担っていくのでしょうか。彼らのパフォーマンスにも注目して、アジアカップを応援していきましょう。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)

調査実施日:2023年1月23日

調査対象:全国の10代~70代

有効回答数:139

※記載している回答は原文ママ

※2024年1月25日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※現在現役・引退をした選手に関わらず敬称は「選手」で統一しています。

※サムネイル写真出典:

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