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「歴代最強だと思うカープの強打者」ランキング!3位「鈴木誠也」、2位「前田智徳」を抑えた1位は?【野球ファン230人に聞いた】

  • 2024.2.17
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写真:PIXTA

2016年から2018年にかけて球団史上初のリーグ三連覇を果たすなど、セ・リーグで人気・実力を兼ね揃えたチームとして名を馳せている広島東洋カープ

かつてのホームグラウンドである広島市民球場は、12球団で最も狭い本拠地だったためか、伝統的に強打者が育ちやすい傾向があり、これまでに5人のホームラン王を輩出しています。

そんな多くのスラッガーたちが在籍したカープの中で、ファンが“歴代最強”だと思っている選手はいったい誰なのか?

そこで今回、全国のプロ野球ファン230人に「歴代最強だと思うカープの強打者ランキング」のアンケートを実施。その結果をランキング形式でご紹介します!

なお「最強」の定義は記録や数字だけでなく、投票者に委ねていますので、投票理由も多岐にわたります

一体、誰が「歴代最強・広島東洋カープの強打者」に選出されるのか……。

投票結果を見てみましょう!

【第3位】鈴木誠也(37票)

現在、メジャーリーグのシカゴ・カブスで活躍中の鈴木誠也選手が第3位となりました。

回答を見ると、長打力に加え状況に併せたバッティングができる点、そして何より抜群の勝負強さがこれだけの票を稼ぐ要因となりました。

高卒ルーキーながら、プロ入り1年目の2013年から一軍での出場機会に恵まれた鈴木選手は年を追うごとに出場機会を増加させていくと、入団4年目の2016年に遂にブレイク。ライトのレギュラーに完全に定着した鈴木選手は主に5番打者としてスタメン起用され、129試合に出場して打率.335(リーグ2位)という素晴らしい成績を残して、この年の広島のリーグ優勝に大きく貢献しました。

また、鈴木選手の特徴と言えば固め打ち。一度打ち出したら止まらないタイプで、この年の対オリックス戦では2試合連続でサヨナラ本塁打を放ち、当時の緒方孝市監督に「神ってる」と称されたことで注目を集めるように。

ちなみにこの「神ってる」という言葉は2016年の新語・流行語大賞となり、鈴木選手は緒方監督とともに受賞。野球ファン以外にもその存在を認知されることになりました。

2019年シーズンから、鈴木選手は背番号を歴代の広島の強打者が付けていた「1番」に変更すると、毎年安定して3割、30本塁打をコンスタントに記録して名実ともに広島を代表する強打者に。2019年には打率.335を記録して念願のタイトルである首位打者を獲得すると、2021年には打率.317で2度目の首位打者に。

レギュラーに定着した2016年から6年連続で打率3割、本塁打25本以上を記録して2021年オフにメジャーリーグ、シカゴ・カブスへ移籍しました。

今は大リーグで活躍されている鈴木選手。カープ在団時代には6年連続の打率3割25本本塁打以上の快挙にとても興奮しました。(44歳・女性)
打率、ホームラン数、飛距離どれも日本人離れした成績を残したから。(33歳・男性)
ホームランなどの長打はもちろん、ミート力も高く状況に合わせたバッティングができ、その精度が高いところが魅力だと思います。チャンスだと絶対ランナーを返してくれる、ランナーがいなくても得点を取れることやチャンスを作れるというオールマイティな打力を持ち合わせています。(28歳・男性)
ここぞというときは必ず打ってくれ、期待を裏切らない選手だからです。足も速いので塁に出てくれると必ず点が入るだろうと安心してみていられました。(28歳・女性)

【第2位】前田智徳(41票)

第3位の鈴木選手の前に長らく「背番号1」を背負っていた前田智徳選手が第2位にランクイン。

現役時代は打撃タイトルに無縁ながら、その打撃技術は超一流の選手たちも舌を巻くほど。中でもあのイチロー選手、落合博満選手が揃って「天才」と称したことでも知られ「孤高の天才打者」としてその名を馳せました。

プロ入り2年目の1991年には129試合に出場して史上最年少のゴールデングラブ賞に輝くなど、早くも頭角を現していた前田選手でしたが、その2年後の1993年にはリーグ4位となる打率.317、27本塁打を記録して広島の中心打者として活躍。高い打撃技術に加え、どこか職人肌なキャラクターで玄人の野球ファンから熱烈な支持を受けました。

しかし、1995年に前田選手は試合中に右足のアキレス腱を断裂。思うような打撃がもうできなくなることに絶望したのか、一時は「前田智徳という打者はもう死にました」と悲観的なコメントを残していましたが、翌1996年には打率.313を記録して復活。この年から打率は4年連続で3割、そして得点圏打率は.340以上を記録するなど打者として本格化を迎えました。

中でも1998年、前田選手は主に3番打者としてプレーすると、打率はキャリアハイとなる.335を記録。惜しくも首位打者には届きませんでしたが、それでもリーグ2位となる好成績で4年ぶりのベストナインに輝きました。

その後、左足の故障で再度精彩を欠くも、2002年にカムバック賞を受賞して復活を遂げると、2005年には自身初の全試合出場。2007年には地元広島市民球場で通算2000本安打を達成。故障しても不死鳥のごとく華麗な復活を遂げる姿に広島ファンは胸を熱くしたことでしょう。

勝負強さは誰にも負けないくらい、別ファンから見たら嫌なバッターだった。特に阪神戦では打たれたイメージが強い。1990-2010年の3割バッターが今より多かった時代とは言え、前田選手の打撃センスは素人目線でも圧倒的だった。(29歳・男性)
あのイチローが天才と認めた人だからです。足の怪我があり、走れない中でもヒットを打つ姿はカッコよかったです。(35歳・男性)
ケガがなかったらメジャーで活躍できた天才打者。2000本安打も達成、打力に目がいきますが、ゴールデングラブ賞も受賞し、当時の広島の外野陣は鉄壁でした。(40代・男性)
若手時代のタイムリーエラーからの涙のホームランも感動しましたが、アキレス腱を切ってからの晩年代打で出てきたときの存在感に興奮しました。(50歳・男性)

【第1位】山本浩二(81票)

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写真:USA TODAY Network/アフロ(写真はWBC2013大会当時)

第1位に選ばれたのは「ミスター赤ヘル」と称された広島屈指のスラッガー、山本浩二選手

地元広島出身、さらに球団最多となる4度の本塁打王獲得などまさにチームの顔として活躍したことで50代以上のファンから圧倒的な支持を得ました。

法政大学在学中からスラッガーとして鳴らしていた山本選手は、ドラフト前から地元広島でのプレーを熱望。当時のカープは創設19年でAクラス入りは1度のみという弱小球団でしたが、そのカープを優勝させたいと強い決意を持ってプロ入り。その高い志の通り、プロ入り1年目の1969年からいきなりレギュラーに定着。自身初の全試合出場を果たした1972年には25本塁打を放った一方、ダイヤモンドグラブ賞を受賞。打撃だけでなく、守備でも一流の成績を残しました。

そして1975年。この年の6月から4番打者に定着した山本選手は打率.319を記録して自身初タイトルとなる首位打者を獲得し、広島は球団創設初のリーグ優勝を達成。プロ入り時の夢を叶えた山本選手はリーグMVPも受賞し、「ミスター赤ヘル」と称されるようになりました。

この愛称からも山本選手の人気の高さは伺えますが、当時の広島ファンは山本選手が打席に立つと「浩二!浩二!」と大声援を送るのが常。これが「浩二コール」と称され、各球団に派生して行ったことでトランペット等の楽器を演奏しながら選手名をコールするという現在のプロ野球の応援スタイルに繋がったと言われています。

そんなファンに愛された山本選手は30歳を超えてからその長打力に磨きがかかり、1978年にはあの王貞治選手を凌いで本塁打王を獲得。さらに翌1979年には球団史上初となる打点王のタイトルを獲得し、チームのリーグ優勝、そして創設初の日本一に貢献します。

以降も山本選手は1980年、1981年に2年連続で本塁打王、打点王の二冠に輝き、1983年には36本塁打で4度目の本塁打王を獲得。引退した1986年も27本の本塁打を放ち、通算本塁打数はプロ野球歴代4位となる536本となりました。

そんな広島が産んだ偉大なスラッガー、山本選手は1986年に現役を引退。「背番号8」は今も広島の永久欠番となり、名実ともに伝説のスラッガーとなりました。

ホームラン王を4回会得した強打者で、ミスター赤ヘルの愛称がある広島カープの顔でした。通算500本塁打を達成した長距離打者ですが、首位打者にも輝いたことがある好打者でもありました。(61歳・男性)
投手の配球を読むのが上手く「読みのコージ」と呼ばれ安打を量産し、4度の本塁打王、3度の首位打者など数多くのタイトルを獲得し、かつ18年 (1969-1986)の通算安打数2339で名球会入りを達成しているから。(47歳・男性)
いわずと知れたミスター赤ヘルです。とにかく勝負強く、ここぞという場面では必ず期待に応えてくれました。とにかく読みが鋭く、ホームランも右に左にどこにでも打ってくれて本当に頼りになる存在でした。(50歳・男性)
引退までの結果もさることながら、黄金時代を牽引したレジェンド、ミスター赤ヘルは文句なしに歴代最強だと思います。(48歳・女性)
長打力がありチャンスにめっぽう強く長期間活躍して現役最終年度にも引退前とは思えない好成績を上げたから。(58歳・男性)

4位以下の選手とコメント

金本知憲(23票)

トリプルスリーを達成したことや、なんといっても低弾道のホームランが凄い。体上手く使ってホームランを打っていた印象がある。(26歳・男性)

衣笠祥雄(15票)

2215試合連続試合出場の国民栄誉賞受賞選手。2543安打、504本塁打、打点王、最優秀選手、盗塁王獲得選手。死球を受け、骨折しても試合にで続ける不屈の精神の広島の右の強打者です。(60歳・男性)

ブラッド・エルドレッド(7票)

この打者が打席に立つとホームランを期待してしまうほどの強打者です。パワフルなスイングがとても魅力的だと思います。(21歳・男性)

新井貴浩(7票)

実力に加えて人気も新井の広島カープでの強打者ぶりを示していたと思うから。弱い時代も少ないスター選手として打線を引っ張っていたから。(29歳・男性)

江藤智(6票)

この選手の放つ本塁打はキレイな放物線を描き、野球経験者としたら憧れの存在だった。(41歳・男性)

結果はこちら

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上位3人で全体の7割近くの投票数を稼いだものの、多くの名前が上がった今回のランキング。第4位には金本知憲選手が入りました。

後に阪神タイガースに移籍することになる金本選手ですが、広島時代は走攻守の三拍子が揃ったタイプの強打者で2000年にはトリプルスリーを達成するほど。高い技術力を生かした芸術的な打撃が評価された形になりました。

そして山本選手とともに広島黄金期を支えたスラッガー、衣笠祥雄選手が第5位。2215試合連続出場の大記録を打ち立てるなど、「無事これ名馬」といった成績ばかりが印象にある衣笠選手ですが、実は歴代通算2543安打、504本塁打を記録するなど、山本選手に負けず劣らずの成績を残したスラッガー。骨折しても試合に出続ける不屈の精神がオールドファンからの支持を集めました。

ちなみに現在、カープの監督を務める新井貴浩選手は7票で第6位タイ。今回は広島に在籍する現役選手の名前は出ませんでしたが、活きの良い若手が多いチームだけに今季の活躍次第では名乗りを上げる選手が現れるかもしれません。それを楽しみに今季の広島を応援するのもオススメです!


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査実施日:2024年1月19日~2月1日
調査対象:全国の10代~70代
有効回答数:230

※記載している回答は原文ママ

※2024年2月10日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※現役・引退をした選手に関わらず敬称は「選手」で統一しています。

※サムネイル写真出典:PIXTA

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