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【プロ野球】「歴代最強だと思う巨人の打者」ランキング!3位「阿部慎之助」、2位「松井秀喜」を抑えた1位は?【ファン206人に聞いた】

  • 2024.2.11
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写真:PIXTA

プロ野球界の盟主として名高いのが読売ジャイアンツ。巨人の愛称で知られ、今年で球団創設90周年を迎えるプロ野球界で最も古い歴史を誇るチームは、昨季までにリーグ優勝47回、そして日本一は22回とどちらも最多記録を誇る名門でもあります。

長年プロ野球界を引っ張ってきた存在である巨人はこれまでに数々の強打者を輩出。「巨人の4番打者=プロ野球界の4番打者」と言っても過言ではないほどの名選手たちが、球団史はおろかプロ野球界の歴史を彩ってきました。

そんな選手たちが多数ランクインした「巨人の強打者」の中で、「歴代最強」は誰なのか? TRILLスポーツでは、全国のプロ野球ファン206人にアンケートを実施し「歴代最強・巨人の強打者ランキング」を作成。その結果をご紹介します!

なお、「最強」の定義は記録や数字だけでなく、投票者に委ねていますので、投票理由も多岐にわたります。

一体、誰が「歴代最強・巨人の強打者」に選出されるのか……。投票結果を見てみましょう!

【第3位】阿部慎之助(13票)

2024年シーズンから監督に就任した阿部慎之助選手が第3位に。

現役時代は主に捕手としてチームを支えた他、バットでも通算2132安打、406本塁打という大記録を残したスラッガーでもあります。往年の名選手を押しのけ阿部選手が3位となったのはこのように“打てる捕手”という点が高い評価をされたからでしょう。

2000年のドラフト会議で1巡目指名を受けて巨人に入団した阿部選手は、翌2001年の開幕戦でいきなりスタメンマスクに抜擢。ルーキーながら巨人の正捕手として定着すると、プロ入り2年目の2002年には勝負強い打撃で巨人の2年ぶりの日本一に貢献。打率も.298に伸ばして、打てる捕手としての地位を確立します。

阿部選手がスラッガーとしての道を歩み始めたのは2004年。この年は4月に月間16本塁打を記録し、王貞治選手の球団記録を更新し、プロ野球歴代タイ記録に並ぶと自己最多の33本塁打をマーク。そして2007年には主将に任命されたほか、6月9日の対楽天戦で球団歴代72代目の4番打者となりました。

その後は巨人の中心選手として毎年3割近い打率、そして30本塁打を放つという安定した成績をマーク。中でも2012年は打率.340で首位打者、104打点で打点王の二冠を獲得。チームを再び日本一へ導き、当時の監督である原辰徳監督からは「巨人は阿部慎之助のチーム」と言わしめるほど、縦横無尽の活躍を見せました。

とにかくホームランの迫力があった。体の大きさに比して力強いホームランやバッティングは強かった。(40歳・女性)
引退試合でのホームランは今でもしっかり覚えています。引退するのがもったいないと最後まで思わせてくれた選手だからです。(26歳・男性)
阿部さんはジャイアンツの4番を務めた事もあり、キャッチャーとしても上手いですが捕手としてあそこまで打力のある選手は今後現れないと思います。(25歳・男性)

【第2位】松井秀喜(74票)

第2位は松井秀喜選手

“ゴジラ”の愛称で知られたスター選手で、平成の巨人を支えた存在として知られています。アンケートを見ると、30代、40代の回答がそれぞれ60人を超えていたため、松井選手の活躍をリアルタイムで知る世代から根強い支持を得ました。

星稜高校時代からスラッガーとして鳴らし、92年の夏の甲子園大会では5打席連続敬遠を受け、日本中の話題となった松井選手はその年のドラフト会議で4球団競合の末、巨人が交渉権を獲得。松井選手のくじを引いたのは復帰したばかりの長嶋茂雄監督。未来のスター候補である松井選手を引き当てた直後、4番打者に育てるために「4番1000日計画」という育成計画を発表したことも話題になりました。

プロ入り1年目から11本塁打を記録した松井選手は2年目の1994年にはレギュラーに定着して20本塁打。リーグ優勝を争う大一番の試合である「10.8決戦」でも本塁打を放ち、巨人のリーグ優勝、そして日本一に貢献します。

そしてプロ入り4年目の1996年。松井選手は開幕戦で4番打者としてスタメン出場を果たすと、自己最多の38本塁打を放ち、特に7月、8月には連続で月間MVPを受賞。首位から最大11.5ゲーム差まで離されていたチームが逆転でリーグ優勝を遂げる「メークドラマ」にも貢献します。

その後松井選手は1998年に自身初の打撃タイトルである本塁打王、打点王を獲得。2000年以降は巨人の4番打者の座を誰にも譲らないという圧倒的な存在感を見せます。この年はシーズン全試合で4番打者としてスタメン&フルイニング出場で本塁打王、打点王の打撃タイトル二冠に加え、リーグMVP、オールスターMVP、そして日本シリーズでもMVPを獲得するという大活躍を見せました。

松井選手が打者として完成の域に達したのはプロ入り10年目の2002年。日本一、三冠王を目標に掲げたこの年は打率.334、50本塁打、107打点といずれも自身最高記録を更新して本塁打、打点王の二冠、さらにチームは日本一とほぼ目標を達成。シーズン50本塁打達成は巨人としては25年ぶりの快挙となりました。

そして松井選手は2003年からメジャーリーグ、ニューヨーク・ヤンキースへ移籍。メジャーを舞台にしてもその勝負強い打撃は変わらず、2009年には日本人初となるワールドシリーズのMVPに輝き、ヤンキースを世界一に導くなど大活躍を収めました。

阪神ファンですが、伝統の一戦で1番怖い打者と感じたのは松井秀喜さんでした。甲子園の浜風すら関係のない打球は脅威でしかありませんでした。(43歳・男性)
彼が国内で活躍していた当時、私はまだ幼かったですが、幼いながらに、一番よくホームランを打つ選手という印象がありました。それだけ広い世代に認知された選手であったと思います。(29歳・女性)
パワーが飛び抜けていてホームランを打つ雰囲気しかなかったですし、存在感もあり素晴らしい選手でした。(40歳・男性)
バッターボックスでの落ち着きから放たれる、豪快な長距離砲は敵ながらあっぱれでした。(53歳・女性)

【第1位】王貞治(81票)

松井選手との熾烈な1位争いを制したのは王貞治選手。現役を引退して40年以上が経過し、近年のプロ野球ファンには福岡ソフトバンクホークスの監督、そして会長としての活躍ぶりが印象深いですが……アンケートに答えてくれた50代以上のファンからは「巨人の強打者」として強烈な支持を得ました。

センバツの優勝投手として注目を集めた王選手はなんと投手として巨人に入団。プロ入り1年目の1959年の春季キャンプから打者に転向しましたが、若手時代はなかなか目が出ず、プロ入り3年間で37本塁打と後のホームラン王とは思えないほど伸び悩みました。

王選手が変化したのはプロ入り4年目の1962年。この年から打撃コーチに就任した荒川博コーチとのマンツーマン指導の末に王選手は右足を高く上げる「一本足打法」を完成させます。このフォームが王選手の代名詞となり、この年は自己最多の38本塁打を放ち、自身初タイトルとなる本塁打王を獲得します。ちなみに本塁打王のタイトルはこの年から1974年までなんと13年連続で獲得します。

これで勢いづいた王選手はその後も本塁打を量産。3番打者として定着した王選手は4番の長嶋茂雄選手とともに「ON砲」を形成し、巨人の強力打線の中心を担うことに。64年にはチームはリーグ優勝こそ逃しましたが当時のシーズン最多記録となる55本塁打を放ち、リーグMVPを受賞。そして翌1965年から1973年まで巨人は日本一を9年連続で達成するというV9を記録。王選手は中心選手として活躍し、1973年と1974年には2年連続で三冠王に輝きました。

長嶋選手が現役を引退した翌1975年から王選手は4番打者として定着。30歳を超えても一線級の活躍を収めた王選手は1977年には当時の世界記録である通算755本塁打を更新して世界の本塁打王となると、現役を引退した1980年までに通算868本塁打を記録。今でもこの記録は、メジャーリーガーにすら抜かれていない最多記録となっています。

一本足打法でのホームランは子供心に強く印象に残っています。打った瞬間にホームランだとわかる放物線状の打球でした。(56歳・女性)
世代として松井秀喜や岡本和真の2人も浮かんだが、やはり世界の王。ホームラン世界記録には個人的にほかの打者はかなわないと思った(33歳・男性)
それはもう王貞治氏だと思います。数字としての記録は勿論ですが、あの独特な一本足打法が伝説級です。あの打法で記録が出るならと全く同じスタイルでプレイしている選手がいないということは、やはり王貞治氏の技術が桁違いだったということだと思います。(61歳・女性)
ホームラン歴代1位。全球団の歴代最強打者で文句なし!(43歳・女性)
言わずと知れた世界の王。アンチジャイアンツだけど、ここで打たれると嫌だなという場面で、何度ホームランを打たれたかわからない。寒気がするほど怖ろしい打者だった。(59歳・男性)

4位以下の選手とコメント

岡本和真(12票)

現役バリバリで毎シーズン豪快なホームランを放ってくれており、2018年からレギュラーシーズン30本ホームランを継続中。どんな記録が打ち立てられるか楽しみ(47歳・男性)

クロマティ(5票)

神宮やドームによく観戦に行っていましたが、夏休み当時で電光掲示板に4割の打率表示はインパクトが強すぎますね。子どもながらに相手投手がマウンドでどこに投げたらいいんだ、と悩む顔が見て取れました。(41歳・男性)

坂本勇人(4票)

守備もチームの要として活躍していて、いまだ現役で打つのも天才的にすごいとおもうからです。二塁打の数も歴代記録に並んでおりとても好きな選手です(25歳・男性)

長嶋茂雄(4票)

引退してから何年も経つのに未だに伝説のプレイヤー。(36歳・男性)

結果はこちら

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4位になったのが現在のジャイアンツの不動の4番の岡本和真選手。プロ入り4年目の2018年からレギュラーに定着すると、その年から昨季まで6年連続でシーズン30本塁打以上を達成。これは巨人の右打者では歴代最長の記録となっています。

また、現役選手では坂本勇人選手が4票で6位タイ。2024年で36歳となる巨人のレジェンド選手ですが、今もなおチームの要として活躍している姿が評価された形です。

数多くの強打者を輩出した巨人ならではのランキングとなった今回。今後は岡本選手、坂本選手が票を伸ばす可能性もありますし、昨季ブレイクの兆しを見せた秋広優人選手のようなニューフェイスが2024年シーズンに頭角を現すかもしれません。そうした新たなスター選手に注目してみるのも、楽しいかもしれませんよ!


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査実施日:2024年1月19~24日
調査対象:全国の10代~70代
有効回答数:206

※2024年1月31日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※現在現役・引退をした選手に関わらず敬称は「選手」で統一しています。

※サムネイル写真:ロイター/アフロ

原稿:福嶌弘
1986年横浜生まれ。フリーライター。幼少期より競馬・野球に興味を持ち、ヤンキー向けバイク雑誌、中古車雑誌などを経て2005年からフリーライターとして独立。以降は野球、競馬のスポーツを中心に街、クルマ、グルメ、アウトローetc…とジャンルを問わずに各媒体で執筆。生来の巨人ファンのため、主な出没場所は東京ドーム、横浜スタジアムそして後楽園、関内の居酒屋など

アンケート集計:TRILLスポーツ

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