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もしも「巨人のエース・菅野智之」がメジャー挑戦していたら…"年俸はいくら"になる?5年総額100億円を超える契約の可能性も

  • 2024.1.9
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写真:PIXTA

大谷翔平選手が10年総額7億ドル(約1000億円)、山本由伸投手が12年総額3億2500万ドル(約462億円)でドジャースと契約するなど、日本人メジャーリーガーの巨額契約が話題となっている今オフ。メジャーの市場で日本人選手の価値が高騰していますが、過去にはタイミングや市場状況の影響でメジャー移籍を断念した選手もいます。

読売ジャイアンツのエース・菅野智之投手もそのひとり。2012年ドラフト1位で巨人に入団した菅野投手は、原辰徳監督(当時)の甥っ子としても知られており、1年目から13勝を挙げるなど活躍。プロ2年目には防御率2.33で最優秀防御率のタイトルを獲得すると、2016~2018年まで3年連続で同タイトルを受賞。“巨人のエース”の座を確固たるものとしました。

また、2015年にはプレミア12、2017年にはWBCと侍ジャパンでも主戦投手として活躍し世界にその名を売ると、2020年オフに満を持してポスティングシステムを申請。同年はプロ通算100勝を達成、NPBタイ記録となる開幕13連勝(開幕投手としてはプロ野球新記録)など、14勝2敗、防御率1.97と圧巻の数字を残しており、メジャー移籍が確実視されていました。

コロナの影響は移籍市場にも大きく影響し…

しかし、6球団からオファーがあり、交渉の席に着いたことまでは報じられましたが、結果的に契約交渉はまとまらず、巨人に残留することに。入団に至らなかったため、細かな交渉の経緯は公になることがありませんでしたが、当時は世界中がコロナ禍によるパンデミックの最中。メジャーリーグもシーズンを大幅に短縮して開催され、2021年の開催も見通しが立っていない状況でした。

その影響もあり、同年オフは移籍市場が停滞。実際に、菅野投手が巨人残留を決断した直後には当時ヤンキースからFAとなってい田中将大投手も日本復帰を決断しています。

もちろん、菅野投手がメジャー移籍を断念した理由がどこにあったのか、本当のところは分かりません。

もしも菅野智之選手のメジャー移籍が実現していたら…

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写真:AP/アフロ

ただ、もし2023年現在、当時の菅野投手がメジャー移籍を表明していたら、おそらく状況は変わっていたはずです。ポスティング時点での菅野投手は、プロ8年間で2ケタ勝利7度(残りの一度も9勝)、最多勝3回、最優秀防御率4回を誇る日本のエース。

年齢が当時31歳とやや高めなのがネックになった可能性はありますが、それでも現在のメジャー史上であれば引く手数多だったはずです。例えば今年、30歳で福岡ソフトバンクホークスからニューヨーク・メッツへと移籍した千賀滉大投手は5年総額7500万ドル(当時レートで約110億円)で契約を結んでいます。

菅野投手も、現在であればそれと同等か、それ以上の契約を結べていた可能性は高いと言えるでしょう。

野球選手にとって“移籍”は人生を左右する大きな決断です。ただ、そこには本人の実力だけでなくFA市場の状況やタイミングなどが複雑に絡み合います。

“たられば”になってしまいますが、もし菅野投手がポスティングでのメジャー移籍を目指したタイミングがコロナ禍ではなかったら……。未来は少し、違うものになっていたかもしれません。


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※現在のレートは1ドル=145円で換算。
※本記事は、2023年12月27日執筆時のものです

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