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「歴代最強だと思う外野手」ランキング!3位「松井秀喜」、2位「新庄剛志」を抑え5割以上の支持を集めた1位は?【プロ野球ファン100人に聞いた】

  • 2024.1.15
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写真:PIXTA

プロ野球という世界において「スーパースターの宝庫」と言っていいのが外野手というポジションです。

広いグラウンドを縦横無尽に駆け巡り、相手打者が打ったヒット性の打球をつかみ取る。また、ピンチの場面では「レーザービーム」とも称されるホームへの返球でチームの失点を防ぐ――。

守備面はもちろん、「打力」に優れた選手が多いのも外野手の特徴で、過去には多くのタイトルホルダーや通算2000本安打以上を記録しないと入会できない名球会選手も輩出しています。

日本のプロ野球では過去、そして現在も多くの名外野手が誕生していますが、その中でファンが「歴代最強」だと思っている選手は一体誰なのか?

今回、全国のプロ野球ファン100人にアンケートを実施し「ファンが歴代最強だと思う外野手ランキング」を作成。その結果を紹介します。

なお、「最強」の定義は記録などの数字や打力など1つの能力だけでなく、回答者に委ねていますのでその投票理由も多岐にわたり結果に反映されています

一体、誰が「最強の外野手」に選出されるのか……。投票結果を見てみましょう。

【第3位】松井秀喜(5票)

プロ野球の読売ジャイアンツ、メジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースなどで活躍した松井秀喜選手が3位にランクイン。

星稜高校時代からスラッガーとして名を馳せ、1992年ドラフトでは実に4球団が1位指名で競合。抽選の結果、「ミスタープロ野球」こと長嶋茂雄監督が自ら当たりクジを引いて巨人に入団。入団当時から「1000日計画」として英才教育を受け、プロ1年目から一軍デビュー。2年目にはシーズン20本塁打をマーク。そして4年目の1996年には打率.314、38本塁打、99打点と大ブレイク。以降は日本を代表する強打者として、10年間で通算332本塁打、本塁打王3度、打点王3度、首位打者1度、MVP3度を記録しました。

2003年にヤンキースへ移籍すると、本拠地デビュー戦でいきなり満塁本塁打を放つなど、「GODZILLA=ゴジラ」の愛称でニューヨークファンから絶大な支持を受けました。

渡米2年目にマークしたシーズン31本塁打は大谷翔平選手(現ドジャース)に破られるまでの日本人最多記録。2005年のシーズン116打点は20年近くたった今も日本人のメジャーシーズン最多打点記録に君臨しています

日米通算507本塁打を放った稀代のスラッガー。ランクインも納得の結果でしょう。

圧倒的オーラとチーム力を大きく向上させる実績が最強にふさわしいと思います。(32歳・男性)
星稜高校時代から既に別格でしたが、外野手にコンバートされた巨人時代からヤンキース時代にかけてもここ一番での決定力が最強でした。(53歳・女性)
ホームランバッターとしてのイメージが強い選手であるが、守備では様々なポジションをこなした経験がある。プロでは、外野手に固定されたが、レフトやセンターといった複数のポジションをこなした。野球選手は、バッティングだけでなく、総合的な力も必要だと教えてくれる選手だと思う。(31歳・男性)

【第2位】新庄剛志(11票)

第2位は“BIG BOSS”こと、現在は北海道日本ハムファイターズの監督を務める新庄剛志選手

正直、この結果を見て「意外」と感じる読者の方も多いのではないでしょうか。日米通算16年間のプレーで通算1524安打、225本塁打は確かに立派な数字ですが、3位の松井秀喜選手には及びません。主要打撃タイトルを獲得した経験もなく、数字だけを見れば物足りなく感じる方もいるはずです。

ただ、投票理由を見ると、「外野手としての守備力」や「類まれなスター性」を挙げている方が多く「バッティング以外」の部分を高く評価されていたことがわかります。

特にその強肩ぶりはプロ野球史上ナンバーワンの呼び声も高く、日本はもちろん、メジャーリーグでも移籍1年目の2001年から2年連続でシーズン2ケタ補殺をマーク。なお、「補殺」とは野手が送球で走者をアウトにした数で、外野手の場合はヒットを打たれ、ホームに突入しようとする走者を刺すケースが一般的です。

強肩だけでなく、打球に対してスタートを切るスピード、球際の強さも高く評価されており、あのイチロー選手(元マリナーズ他)や田口壮選手(元カージナルス他)とオリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)時代に外野手トリオを組んだ守備の名手・本西厚博選手も歴代外野守備ナンバーワンとして新庄剛志選手の名前を挙げています

また、プレーだけでなく、多くのパフォーマンスでファンを沸かせたのも新庄選手の特徴のひとつ。メジャーで3年間プレーした後、北海道日本ハムファイターズに入団すると、被り物をして守備練習を行ったり、札幌ドームの天井から舞い降りたり、ド派手なハーレーダビッドソンにまたがってグラウンドを疾走したり……。北海道だけでなく日本中のプロ野球ファンを楽しませてくれました。

現役引退後は野球界から一線を置いてバリ島に移住し、自由気ままなセカンドライフを送っていたと思ったら、2022年シーズンからまさかの日本ハム監督就任。これまでの「監督像」とは一線を画す新たなスタイルで、今なおプロ野球を盛り上げ続けています。

プロ野球選手として残した実績だけでなく、そういった「ファンに愛される姿勢」も高く評価されてのランクインといえるかもしれません。

肩の強さは、あのレーザービームで有名なイチローと並ぶほどの新庄は、捕ってから投げるまでが速いです。イチローは大きく振りかぶるので。その点がイチローとりも勝っていると思うからです。(47歳・男性)
ゴールドグラブも多数取り、日本ハムを熱くさせた選手。(48歳・男性)
強肩で外野からのバックホームは素晴らしかった。ゴールデングラブ賞の常連。打率は低いが、チャンスに強かった印象。(50歳・男性)
強肩で安定したプレーをしているのにすごさをひけらかさず普通のプレーに見えてしまうところ。晩年のコスプレや被り物で楽しませようとする姿勢も素敵でした。(55歳・女性)
外野守備の派手なプレーまた、新庄流守備で圧巻の守備をはかりMLBに行っても通用していたのでそこはすごいと思った。また、MLBで日本人史上初4番に抜擢もされているのでとてもすごい選手だとおもいました。また、センターの守備位置から捕手にサインを出して完封勝ちしたという逸話ももっておりすごいと思いました。(24歳・男性)

【第1位】イチロー(53票)

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写真:AP/アフロ

総得票数の50%以上を獲得して堂々の1位に輝いたのがイチロー選手です。

この結果に異論を唱えるファンはいないのではないでしょうか。ドラフト4位入団ながら、プロ3年目には登録名を本名の「鈴木一朗」から「イチロー」へと変更し、いきなりシーズン210安打のプロ野球記録(当時)を樹立。

同年から歴代最長となる7年連続の首位打者に輝き、2001年に日本人野手として初めてメジャーリーグへと移籍。渡米1年目から打率.350で首位打者、56盗塁で盗塁王に輝くと同時にMVPも受賞。日本人選手のメジャーMVPはこれまで、イチロー選手と大谷翔平選手しか達成していない快挙です。

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写真:AP/アフロ

また、2004年には2024年の現在なお破られていないシーズン262安打のメジャー記録を樹立。この数字はメジャーリーグでは「アンタッチャブルレコード=不滅の記録」とされ、今後誰も破れないのではないか……とまで言われています。

メジャーでは19年間プレーし、通算3089安打をマーク。日米通算4367安打は「世界記録」としてギネスブックにも登録されています。

また、卓越した打撃技術のみならず「守備の名手」としても知られ、日本時代の1994年からメジャー移籍後の2010年まで、リーグをまたいで実に17年連続でゴールデングラブ賞(※メジャーではゴールドグラブ賞)を獲得。攻守で長きにわたってトップレベルの結果を残し続けました。

メジャーリーガーとして数々の歴史的偉業を打ち立てただけでなく、2006年、2009年に行われた第1回、第2回ワールドベースボールクラシック(WBC)では日本の主力として連覇に貢献。09年大会決勝韓国戦での劇的なタイムリーは日本の野球史に残るベストシーンの1つでしょう。

記憶にも、記録にも残る野球界のスーパースターは現役を引退した今もなお、古巣であるシアトル・マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターとして後輩たちを指導するほか、オフシーズンには日本で高校野球の指導や女子野球との交流など、幅広い活動で野球界に貢献し続けています。

数々の記録と、ファンの脳裏に残る鮮烈な記憶を持つ“生けるレジェンド”イチロー選手。当ランキングで圧倒的な支持を集めたのも、納得の結果と言えるでしょう。

ホームラン数こそ少ないものの、出塁率の高さと走力が圧倒的過ぎます。出塁されれば盗塁されて二塁まで行かれることは確定ですし、ピッチャーからするとこれほど嫌な相手はいないと思います。(50歳・男性)
走攻守全てが素晴らしかったが外野手としての評価が一番高いです。とにかく長い距離を投げているのに返球されるコントロールが良すぎました。(45歳・男性)
NPBにおける7年連続首位打者を始め数々のタイトルを獲得し、MLBでも2度の首位打者に加え、シーズン最多安打記録を更新するなど、日本人打者がMLBで通用することを世界に証明した偉大な選手であるためです。(41歳・男性)
走攻守揃った日本一の外野手である。日本で首位打者7回、メジャーでは、首位打者と盗塁王を取って、日本人初のMVPを受賞した。MLBシーズン最多安打記録(262安打)は、未だ破られていない。(68歳・男性)
日本球界での首位打者タイトルの獲得回数、安打製造機としてメジャーでの大活躍に守備でもレーザービーム、背面キャッチなど守備でも観客を魅了できるのはイチローさんぐらいだと思います。人気、打撃、守備、全ての面でトータル評価するとイチローさんがNo. 1だと思いました。(37歳・男性)

4位以下の選手とコメント

秋山幸二

自分が子どもの頃見ていて初めてこんなすごい選手がいるのかとびっくりした選手です。バク宙でホームインなんて秋山さんしか見たことないので身体能力も野球選手も技術もすごい選手でした。(39歳・男性)

高橋由伸

走攻守全てが完璧で、怪我さえ無ければ確実に名球界入りしていたと思うから(39歳・男性)

赤星憲広

とても足が速くていつもガッツのある守りだった。どんなボールにも全力で突っ込んできてスライディングキャッチする姿がとてもかっこよかったです。(51歳・女性)

結果はこちら

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1位のイチロー選手が圧倒的な票を集めた影響で、2位以下に票が分散。投票結果を見ると「打者」としての評価だけでなく今回のテーマである「外野手」を意識して、バッティング以外の守備面や走塁面も選考基準にしたファンの方々が多かったようです。

なお、現役選手の中からは福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手が2票ながら7位タイにランクイン。現役の外野手の中にも今後、このランキングに食い込んできそうな「名選手候補」は多いだけに、今シーズンはそういった「ニュースター」の出現も楽しみにしながら野球を観てみるのもオススメです。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査実施日:2023年12月15日
調査対象:全国の20代~70代
有効回答数:100

※記載している回答は原文ママ

※2024年1月11日時点での情報です。サムネイル、記事内の画像はイメージを含みます。

※現在現役・引退をした選手に関わらず敬称は「選手」で統一しています。

※サムネイル写真出典:PIXTA