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「歴代最強だと思う強肩外野手」ランキング!3位「万波中正」、2位「新庄剛志」を抑えた支持率60%以上の1位は?【プロ野球ファン100人に聞いた】

  • 2023.12.22
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写真:PIXTA

野球というスポーツにおいて、内野手と比べ広い守備範囲を担当するレフト、センター、ライトの「外野手」は、打球の落下地点を的確に見極める力や、ボールを迅速かつ正確にベースに送り返す力などが求められます。とくに肩力は重要で、強肩選手が守っていることで、走者は進塁をためらうなどの数字として現れない抑止効果が期待できます。

類まれな強肩選手から投げられるボールは「レーザービーム」「ロケット」などと形容され、犠牲フライやヒットでホームを狙う走者をバックホームで刺す手に汗握るシーンは、ファンを熱狂させます。

そんなプロ野球史に残る強肩自慢の外野手に注目。

皆さんは「歴代最強の強肩外野手」と聞いて、真っ先にどの選手を思い浮かべますか?

そこで今回は、全国のプロ野球ファン100名を対象に「日本のプロ野球で、あなたが歴代最強だと思う強肩外野手は?」というアンケートを実施しました。なお、捕殺数など記録のみで判断はせず、「最強」という定義付けから回答者の方に委ねています

果たして、ファンの心に残る歴代最強の強肩外野手は誰なのか。気になる結果をランキング形式で紹介します。

【第3位】万波中正(6票)

プロ5年目、23歳という若さですが錚々たる面々を抑えて第3位にランクインしたのは万波中正選手(北海道日本ハムファイターズ)でした。

横浜高校から2018年のドラフトで4位で入団した万波選手は、一塁を守ることもありますがメインの守備は外野(ライト)を守ります。2023年シーズンは外野手として117試合に出場。守るだけでなく打ってもホームラン王争いを繰り広げる25本塁打、打点74と右打ちの長距離砲としても大活躍。オールスターゲーム選出、ベストナイン、ゴールデングラブ賞、月間MVP受賞など個人として最高のシーズンを過ごしたと言えます。

万波選手の規格外の強肩が試合で発動するたびにホームスタジアムであるエスコンフィールドの観客はどよめき、一方SNSでは「えぐい」「バケモン」などと大きな反響を呼んでいます。2023年は捕殺数5という結果でしたが、万波選手ということで進塁をとどまったケースも多数あることでしょう。

万波選手の異次元な送球の愛称は、現在絞り込んでいるとのことですが新名称となった捕殺を2024年シーズンが今年以上に見られることを期待せずにはいられません。

まだ若い選手ですが、今年の活躍と、今後の期待も込めてこの選手を選びました。ホームだけではなく、サードへの返球もストライクで、ホーム帰還を阻止できる選手はなかなかいないと思います。今年の試合を見ていると、ゴールデングラブ賞を獲得したのも、納得の結果だったと思います。(26歳・女性)
三塁への返球スピードは群を抜いて凄い肩だと思います(50歳・男性)
天性のバネがあり現役プロ野球選手では最強の肩だと言えます。最近は送球のコントロールもかなり良くなり素晴らしい外野手になっています。(45歳・男性)
現役で強肩な外野手としては、万波選手が1番に思いつく。またイチローと同レベルがあるいはそれ以上の強肩を持っていて、ライトにゴロやフライが飛んだ時のランナーVS万波はとてもは必見であると共に、また右翼に飛んでたらタッチアップが出来ないと言われるほど他球団から思われているところがすごい。また、まだまだ若いので今後の進化が楽しみ(24歳・男性)

【第2位】新庄剛志(11票)

現在北海道日本ハムファイターズの監督を指揮し、第3位となった万波選手を指導している“BIG BOSS”こと新庄剛志選手が第2位となりました。

1989年にドラフト5位で阪神タイガースに入団した新庄選手。メジャーでもニューヨーク・メッツ、サンフランシスコ・ジャイアンツという歴史ある2球団で活躍。2006年に北海道日本ハムファイターズで引退するまで「巨人戦で敬遠球をサヨナラヒット」、「オールスター戦で単独のホームスチール」、「登録名SHINJO」など、数々の記憶に残るプレーや言動をファンに届けて楽しませてくれた選手でもあります。

外野手としてベストナイン受賞を3回、ゴールデングラブ賞は10回受賞、1993年と1997年に個人最高となるシーズン13捕殺を記録しています。強肩について、新庄選手本人は大人気YouTubeチャンネル『トクサンTV【A&R】』の「遠投130m超…新庄剛志の爆肩!座ったままエグい球投げてきた。」の回にて、“距離を取った遠投ではなく、40mを速く低く正確な弾道で投げる練習をする”ことが大切であると伝えています。なお、この動画は12月21日現在で、なんと1097万回再生という超人気動画となっています。気になった方はぜひチェックしてみてください。

球が速い。低い弾道で伸びる球を投げてランナーを刺していたのが印象的で強肩な外野手と言えば間違いなく新庄選手です。(29歳女性)
強肩の選手を思い浮かべたとき、新庄選手がセンターからバックホームで刺している映像が思い浮かびました。イチローのレーザービームよりも、ずっしりした球を投げられるのが新庄選手だと思います。(39歳女性)
特に阪神タイガース時代が印象深く、ノーバンバックホームでランナーをアウトにしてくれてワクワクしました。(53歳女性)
よく外野からホームベースに投げてアウトにしていた。他チームも新庄剛志の肩を警戒していたから。(46歳・男性)
補給から送球までのモーションが異次元すぎるので選びました。(34歳・男性)
肩の強さ、足の速さ、守備範囲の広さ、コントロールの良さ、全て素晴らしい(57歳・男性)

【第1位】イチロー(62票)

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写真:アフロ

全回答の6割以上という圧倒的支持を集め、第1位となったのはイチロー選手でした。シーズン最多安打やシーズン50盗塁以上など、打撃も走塁も超一流のイチロー選手ですが、2001年から10年連続でゴールドクラブを受賞するなど当然ながら守備力も超一流です。所属していたシアトル・マリナーズのライトはもはや聖域であり、その守備範囲の広さから背番号にちなんで「エリア51」と呼ばれていました。

今なおイチロー選手の強肩を語るうえで欠かせないシーンといえば、メジャー移籍1年目のシーズンの2001年4月11日のオークランド・アスレチックス戦でしょう。1塁ランナーを抱えた状態で打者が打った打球はイチロー選手がいるライトへ。一塁走者は迷うことなく三塁へ激走しますが、捕球したイチロー選手は三塁へストライク送球しタッチアウト!現地の実況アナウンサーが「まるでレーザービームだ!」と絶叫したことからイチロー選手の強肩から放たれた糸のような一直線の送球は「レーザービーム」と称されることになりました。

この試合以外にも、数々のピンチを救うレーザービームでファンを熱狂させたイチロー選手が圧倒的第1位となった結果はみなさん納得なのではないでしょうか。

日本内外問わずトップレベルの成績を残し、打が注目されがちであるが、守備、特に肩の強さは歴代最強だと思うからです。彼がライトにいたことで、どれだけのランナーが三塁またはホームでタッチアウトになったことでしょう。(33歳・女性)
俗にレーザービームと呼ばれるほど、すごい速度でボールが返ってくるから。このイチローの送球によって刺された光景を今でも覚えている。とんでもない強肩をしている。(46歳・男性)
レーザービームといわれるバックホームは、非常に印象に残った。メジャーで、レーザービームを出して、外国人の実況の人が、めちゃめちゃびっくりしていたのを、よく覚えている。(31歳・男性)
バッティングもすごいけど守備もすごいから。レーザービームという言葉もイチロー選手から生まれたのではないかと思うから。(26歳・女性)
イチローしか考えられません。レーザービームのようなあのライトからのホームへの返球は正確にダイレクトに捕手のミットに入りまさに精密機械のような肩の強さでしたので(51歳・男性)
YouTubeでイチロー選手のレーザービーム集を見るたび、本当に凄いなと感心する。親に影響されて野球ファンになったが、野球が面白いと思えたきっかけは実際の観戦ではなくイチロー選手のレーザービームを見たことだったため、私にとって強肩な外野手といえばイチロー選手が思い浮かぶ。(23歳・女性)

4位以下の選手とコメント

羽生田忠克(4票)

元西武の80~90年代の選手。西武の黄金期を支えました。千葉ロッテの球場で外野からバックホームするのを見たが、凄まじいスピードで芸術的でした。(50歳・男性)
小学生の頃にTVでライトからのレーザービームのようなバックホームを見て驚いた経験があり、今でも「強肩の外野手は?」と聞かれると思いだします。(41歳・男性)

英智(4票)

引退セレモニーでのライトスタンドへ放り込んだあの飛球だけはずっと忘れられないから(29歳・男性)
現役時代はキャリア晩年の姿しか見られていないものの、30歳を超えていても山なりではなく真っすぐに味方のミットまで伸びてくるような返球を連発していたので、身体的な全盛期は一体どれだけ凄かったのだろうと思わされたから。(26歳・男性)

鈴木誠也(2票)

元カープの選手で私がカープファンで押しの選手だからという理由もありますが、ライトからの返球で3塁やホームへ捕殺することが多々あったことから選びました。(38歳男性)

アレックス・オチョア(2票)

東京ドームの深い位置からセンターフライをとって、3塁ランナーがギリギリ帰ってくるようなのはアレックス以外見たことがない。(49歳男性)

結果はこちら

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アンケートの結果がこちら。

圧倒的な得票数でイチロー選手がトップに輝きましたが、皆さんも納得の結果と言えるのではないでしょうか?

また、現役選手である万波選手もランキング入りを果たしており、来シーズンどのような強肩を披露してくれるのか楽しみですね!


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査実施日:2023年12月14日
調査対象:全国の10代~70代
有効回答数:100

※記載している回答は原文ママ

※2023年12月15日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。現在現役・引退をした選手に関わらず敬称は「選手」で統一しています。

※サムネイル写真出典:PIXTA