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「もっとも印象的なドジャースにいた日本人選手」ランキング!「石井一久」「ダルビッシュ有」を抑え8割以上の支持を集めた圧倒的1位は?【プロ野球ファン100人に聞いた】

  • 2024.1.3
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写真:PIXTA

今オフ、総額1400億円以上で大谷翔平選手、山本由伸投手という日本が誇るスーパースターのダブル獲得に成功したロサンゼルス・ドジャース。二人がチームメイトとしてプレーする来季は、間違いなく日本でドジャースのニュースを目にすることが増えるはずです。

しかし、実はこのドジャース。もともと日本人メジャーリーガーとは縁の深い球団。過去には何人もの日本人がドジャーブルーのユニフォームに袖を通し、プレーしてきました。

みなさんはどんな選手のプレーが印象に残っているでしょうか?

そこで今回は、野球ファン100名を対象に「ドジャースにいた日本人選手といえば?」というアンケートを実施。

その結果をランキング形式で紹介します。

みなさんの頭に浮かんだ選手は、果たしてランクインしているでしょうか?

早速見ていきましょう。

【第3位】石井一久(5票)

第3位タイにランクインしたのは今季まで東北楽天ゴールデンイーグルスの監督を務めた石井一久投手

2002年にポスティングシステムを利用して東京ヤクルトスワローズからドジャースへ移籍すると、デビュー戦では5回2/3を投げて2安打10奪三振、無失点。初勝利を挙げるとそこからデビュー6連勝の快進撃。前半戦だけで11勝を挙げ、一時は新人王&オールスター確実とまで言われる活躍を見せました。

しかし、中盤以降に調子を落としてしまい、9月8日のアストロズ戦では打球が頭部を直撃するアクシデントに見舞われます。石井投手はそのまま病院に搬送され、頭蓋骨の亀裂骨折でこの登板を最後にシーズン終了。それでもシーズン14勝をマークするなどアクシデントがありながら1年目からしっかりと結果を残しました。

2年目もケガによる途中離脱を経験しながら9勝、3年目は13勝と在籍3年間で36勝。先発ローテ投手としては十分すぎる活躍とインパクトを見せたことも、ファンの脳裏に強く残った要因かもしれません。

イチローがメジャーリーグで活躍していた2000年代に、テレビのスポーツニュースでよく見ていた記憶がある。勝利をすぐに重ね、日本人投手でもメジャーで活躍することができるということを見せてくれた。(31歳・男性)
おとぼけた見た目や性格とは裏腹に力強いプレーがかなり印象的でした。体格もドジャースメンバーに引けを取っていなかったので、よりかっこよく見えました。(32歳・女性)

【第3位】ダルビッシュ有(5票)

石井投手と並んで第3位タイにランクインしたのがダルビッシュ有投手。WBCでもチームを牽引した“生けるレジェンド”ですが、正直、ドジャースの印象があまりない……というファンも多いのではないでしょうか。

それもそのはず。ダルビッシュ投手がドジャースに在籍したのは、2017年7月末~シーズン終了までの約3カ月間のみ。在籍期間がこれほど短いにもかかわらずランクインするのは、それだけインパクトが強かった証と言えるのではないでしょうか。

当時のダルビッシュ投手は、レンジャーズでエース格として活躍。移籍時点での同年成績は22試合で6勝9敗、防御率4.01と決して本調子ではありませんでしたが、137イニングで148三振を奪うなど高い奪三振力は健在で、何より投げるボールのクオリティそのものが高く評価されていました。

移籍時点のドジャースはナ・リーグ西地区の首位を快走中。地区優勝はもちろん、その先のポストシーズンのための戦力補強として、ダルビッシュ投手に白羽の矢が立ったのです。

ダルビッシュ投手はその期待に応え、移籍後の9登板で4勝をマーク。ポストシーズンではディビジョンシリーズ、リーグチャンピオンシップで2戦2勝とワールドシリーズ進出にも貢献しました。

しかし、世界一をかけたワールドシリーズでは第2戦、第7戦で連続KOされてしまい、チームも敗退。ダルビッシュ投手としては最後の最後に悔しさを味わうシーズンになりました。とはいえ、わずか3カ月ながらドジャースの一員としてチームを勝利へと導き、ワールドシリーズ登板も経験。ファンにも大きな印象を与えたことがランクインの要因と言えるでしょう。

キレのある投球で三振を奪った際などのプレーが興奮した。(36歳・男性)
スライダーが大きいのが魅力的だった。(28歳・男性)

【第1位】野茂英雄(84票)

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写真:ロイター/アフロ

第1位はやはり――というべきか、ドジャースが誇る最高の日本人投手・野茂英雄投手です。得票数は全体の8割以上となる84票。まさに圧倒的な結果となりました。それだけ、「野茂英雄=ドジャース」「ドジャース=野茂英雄」という印象が強いということかもしれません。

野茂投手がドジャースに入団したのは1995年。当時は日本人がメジャーリーグに移籍すること自体が異例中の異例で、現在のような移籍手段のルールすらできていませんでした。

そのため、野茂投手は所属していた近鉄バファローズを「任意引退」という形で退団し渡米。この決断には当初、「日本球界の裏切者」「どうせ通用するはずがない」など、多くの批判が寄せられ、野茂投手の成功を予想する声はほとんどありませんでした。

しかし、野茂投手はそんな逆風を結果ではねのけます。前年の選手会ストライキの影響で開幕が遅れたメジャーリーグでしたが、5月2日のデビュー戦で5回無失点の快投。勝敗はつきませんでしたが、以降も好投を続け、6月2日にメジャー初勝利。同月はメジャー初完封を含む6勝0敗の無双ぶりを見せつけ、ルーキーながらオールスターにも選出。さらにはナ・リーグの先発投手を務める快挙を成し遂げました。

東洋の島国から現れた男の活躍は、日本はもちろんアメリカでも大きな注目を集め、全米に「NOMOフィーバー」を巻き起こします。国内でも野茂投手のユニフォームなどのグッズが飛ぶように売れ、野茂投手だけでなくバッテリーを組むマイク・ピアザ捕手やトミー・ラソーダ監督の知名度まで急上昇。

結果、野茂投手はメジャー1年目から新人王と最多奪三振のタイトルを獲得。この活躍が、日本人選手にメジャーリーグの門戸を開くキッカケとなったのは言うまでもありません。

おそらく、野茂投手の決断がなければ、日本人選手がメジャーで活躍する時代の到来は、ずいぶん遅れたはずです。もしかしたら、現在の大谷翔平選手の活躍も、なかったかもしれません。

野茂投手はその後、1998年途中までと2002年~2004年までの合計6年半、ドジャースでプレー。メジャー通算では12年で123勝をマークしていますが、キャリアハイのシーズン16勝は三度とも、ドジャース所属時に記録しています。

日本だけでなく、メジャーリーグにとっても大きな功績を残した野茂投手。そのスタートが名門ドジャースだったことからも、今回のランキング結果が断トツだったのは必然かもしれません。

ドジャースは野茂投手がメジャーで最初に在籍した球団でありノーヒットノーランもドジャース時代に達成してるので印象にすごく残っています。(51歳・男性)
トルネード投法でバッタバッタとメジャーリーガーを三振にしていてかっこよかったです。(42歳・女性)
日本人投手としてメジャーデビューしたパイオニア的存在だと思った。自身も学生時代に野球をやっており、トルネード投法を友達とよく真似をして遊んだのを覚えている。野茂のフォークの落差にとてもびっくりしたことを思い出します。野茂のドジャースのユニフォーム姿カッコよかった、懐かしいですね。(40歳・男性)
日本人がメジャーで活躍できるのか?という疑問に答えてくれた選手。トルネード投法でメジャーで活躍したのは良い思い出です。(50歳・男性)
日本人選手がメジャーに行くというだけでも珍しかった時代に、日本人選手として初のノーヒットノーランを達成させたときには、同じ日本人としての誇りだと思った。(37歳・女性)
私の世代ではやっぱり野茂です。渡米後大活躍して新人王、活躍を連日のように報道され大盛り上がりでした。日本人選手の強さを全米に広めた偉人です。(45歳・女性)
ドジャース(メジャー)へ行く報道があった時に、えっ大丈夫なの?と思ったのが印象に残ってます。今はよくメジャーの報道はされているので少し身近に感じますが、当時は未知の世界に行ってしまう感覚があった事が報道された時の思い出です。(49歳・女性)

最終結果はこちら

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野茂投手が圧倒的な票を集めて1位となりましたが、黒田博樹投手前田健太投手といった名前がベスト3から漏れたのは意外な結果かもしれません。

ただ、来季以降はこのランキングに大谷翔平選手と山本由伸投手の名前が入ってくるはず。2024年は、日本はもちろん全米が注目するドジャースの戦いぶりから目が離せません!


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査実施日:2023年12月12日(火)、13日(水)
調査対象:全国の20代~70代
有効回答数:100

※記事内の画像はイメージです。現在現役・引退をした選手に関わらず敬称は「投手」で統一しています。

※サムネイル写真出典:PIXTA