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「歴代最強だと思う外国人助っ人投手」ランキング!3位「メッセンジャー」、2位「郭泰源」を抑えた1位は?【プロ野球ファン100人に聞いた】

  • 2024.1.5
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写真:PIXTA

プロ野球界で優勝を目指す上で重要なファクターのひとつに“助っ人外国人選手”の存在があります。過去の優勝チームを振り返っても、必ずと言っていいほど優秀な外国人選手がチームの力となり、勝利に貢献してきました。

その一方で、“外国人選手”というとどうしてもバッターのイメージが強いのではないでしょうか?

プロ野球の歴史を振り返っても、“史上最高の助っ人外国人”と呼ばれるような選手は、元阪神タイガースのランディ・バース選手や元阪急のブーマー・ウェルズ選手など、ほとんどがバッターです。

ただ、球史を振り返ってみると、“助っ人投手”の中にも歴史的な活躍を見せ、チームに貢献し、ファンから愛された投手はたくさんいるんです。

そこで今回、全国のプロ野球ファン100名の方を対象に「歴代最強だと思う外国人助っ人投手は?」というアンケートを実施しました。在籍年数や勝利数だけでは判断せず、「最強」という定義から回答者の方に委ねています。

野球ファンの心に残る「外国人助っ人投手」とは、一体誰なのでしょうか?

意外な名前から懐かしの名投手まで、ズラリと名を連ねた“レジェンド”たちをランキング形式で発表していきます!

【第3位】R・メッセンジャー(9票)

第3位は2010年から2019年まで阪神タイガースでプレーしたランディ・メッセンジャー投手

メジャーリーグでは主にリリーフとして5年間で通算173試合、4勝12敗2セーブ25ホールド、防御率4.87と、決して一流の成績を残したわけではありません。そのため、来日時の年俸も60万ドルと、助っ人外国人としてはやや低め。しかし、そこから10年間にわたって阪神で先発ローテを守る“エース”となります。

来日1年目は開幕当初こそリリーフで起用されていたものの、自身の不調やチーム事情もあってシーズン途中に先発へ転向。そして2年目、先発投手としての才能が開花します。2011年に12勝を挙げると、そこから4年連続2ケタ勝利。結果、在籍10年間で7度の2ケタ勝利をマークし、通算98勝を挙げる活躍を見せます。

残念ながら優勝には恵まれませんでしたが、苦しいチームの中で毎年のように200イニング近くを投げ、リーグ最多投球回を実に3度もマーク。助っ人ながら阪神の“エース”としてマウンドに立ち続けました。

ファンからも「メッセ」の愛称で親しまれ、2019年限りで惜しまれながら現役を引退。

現在はアメリカ・テネシー州に購入した甲子園5個分という広大な敷地の自宅で愛妻と4人の子ども、馬や犬とともに充実したリタイア生活を送っているそうです。

最多勝や最多奪三振のタイトルも獲得しており、開幕投手も数回務めたこと。また、厳しい助っ人事情の中で10年間も阪神に在籍していたのは人柄も含め信頼されていたからこそだと思う(29歳・女性)
毎年安定してイニングを稼いでくれ、かつエースとして精神面からもチームを引っ張ってくれたから(27歳・男性)
阪神ファンのわたしにとっては長年ローテーションを守り抜き、幾度も開幕投手を務め、通算98勝は素晴らしいと思うため(30歳・男性)
7度の2桁勝利は凄い記録だと思います。(33歳・男性)

【第2位】郭泰源(13票)

第2位は1985年から13年間、西武ライオンズでプレーした郭泰源(かく・たいげん)投手

今でこそ150キロを超えるボールを投げる投手は珍しくなくなりましたが、当時最速156キロの速球は日本の野球ファンを驚愕させ、『オリエンタル・エクスプレス』の異名で知られるアジアが誇る快速球右腕でした。

ちなみに、当時のチームメイトでもあった工藤公康さんは現役時代の郭投手のことを「ブルペンでは全然本気で投げないのに、マウンドに上がると信じられないボールを投げていました(笑)」と振り返っています。

通算117勝は外国人投手史上最多記録(※ロシア出身のヴィクトル・スタルヒン投手が通算303勝も無国籍で日本人扱い)。また13年間の在籍期間でチームはリーグ優勝10度と、まさにライオンズ黄金時代を体現した助っ人投手のひとりでした。

現役引退後はソフトバンクのコーチや故郷・台湾代表の監督、台湾プロ野球の監督を務め、現在は台湾・富邦ガーディアンズの顧問を務めるなど、母国の野球発展に尽力しています。

スリークォーター気味から速球とスライダーが武器のピッチャー。長らく日本で活躍した選手です。(49歳・男性)
抜群の安定感とオリエンタルエクスプレスと言われた豪球が凄かった(50歳・男性)
西武の黄金時代を支えた剛腕。あの落合がアレは打てないと脱帽していたほどの球にキレがあった。(49歳・男性)
外国人ピッチャーで最多ですし、制球力抜群でストレートにも威力があり非常に印象に強く残っています。(40歳・男性)
80年代の元西武の投手。150キロ超えのストレートで117勝マークしました。当時のファミコンでは、郭泰源の剛速球が凄まじく、全く打てませんでした。(50歳・男性)

【第1位】D・サファテ(14票)

「最強の助っ人外国人投手ランキング」第1位は郭投手とわずか1票差、14票を獲得したデニス・サファテ投手です。

2011年に来日し、広島東洋カープでプレーしたサファテ投手ですが、その後、西武、福岡ソフトバンクホークスと渡り歩き、NPB3球団で計8年間プレー(※在籍は10年間)。特にファンの印象が強いのは2014年からプレーしたソフトバンク時代でしょう。

移籍1年目で64試合に登板し、7勝1敗37セーブ7ホールド、防御率1.05という圧巻の数字を挙げると、翌年からは3年連続シーズン40セーブ以上で最多セーブのタイトルを獲得。特に2017年は歴代最多となる54セーブをマークする異次元の投球を見せ、チームの日本一の貢献。シーズンと日本シリーズでMVPをダブル受賞しました。

同年シリーズの第6戦、9回から3イニングを投げ抜いた“魂の投球”は今なおホークスファンの語り草となっています。

最大の武器は193センチの長身から繰り出される160キロ近い剛速球。好調時は「わかっていても打てない」レベルで、プロの一流打者を相手に三振を量産。実働8年での通算234セーブもすさまじい数字ですが、通算奪三振率11.87も驚異的と言えるでしょう。

故障の影響で2018年を最後にプレーから遠ざかり、結局復帰は叶わずに2021年限りで現役を引退しましたが、現在もXを中心に積極的に発信を行っており、時折ホークス関連のポストもするなど、今なお日本の野球界とのつながりを大切にしてくれているのも、ファンから愛されている理由かもしれません。

抑えで出てきた時には点が取れる気がしなかったです。防御率が凄さを表しているので歴代最高だと思います。(28歳・男性)
ソフトバンク時代のサファテ、9回に登板したらそれはもう絶望でした。9回にあのキレキレのストレートは無理です。(29歳・男性)
ソフトバンク時代が特に圧巻。出てきた時の安心感が半端なかったです。(52歳・女性)
ホークス時代のストレートの指のかかりや、伸びは最強に値すると思います。(32歳・男性)
ホークスファンで、サファテの安定感には、感謝しかない。速いストレートも、フォークも完璧。(35歳・男性)

4位以下の選手とコメントはこちら

J・ウィリアムス(8票)

2005年にセリーグを制した阪神の勝利の方程式JFKの一人で、左バッターのほとんどがまともにスイングをさせてもらえませんでした。スライダーのキレと変化量は本当に凄かったです。(32歳・男性)

T・バウアー(7票)

メジャートップクラスの実績で全盛期と言えるタイミングで来日したから。日本野球へのアジャストも早く圧倒的なピッチングをしたから。(58歳・男性)

B・ガリクソン(6票)

メジャーで実績のある大物ピッチャーという事でとても楽しみで観てました。ピッチャーゴロを素手で取るのも印象的でした。(51歳・男性)

M・クルーン(5票)

当時日本最速の162キロを投げ最終回にビハインドでむかえたらもう負けを確信せざるを得ないほどの投手だったと思います。(31歳・男性)

結果はこちら

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助っ人外国人“投手”に絞ったことで、票が分散された今回のランキング。阪神を支えたJFKの一角、J.ウィリアムス投手や元日本最速男・M.クルーンといった平成を彩った助っ人投手の名前も。

また、今季DeNAでプレーしたT.バウアー選手も7票を獲得して5位にランクインする健闘を見せてくれました。

来季はどの球団でどんな“助っ人外国人投手”が活躍するのか――。彼らの活躍が、優勝争いの行方を大きく左右することになるかもしれませんね!


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査実施日:2023年11月30日
調査対象:全国の20代~70代
有効回答数:100

※記載している回答は原文ママ

※2023年12月14日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。現在現役・引退をした選手に関わらず敬称は「投手」で統一しています。

※サムネイル写真出典:PIXTA