29日(水)連続テレビ小説『ブギウギ』第9週「カカシみたいなワテ(43)」が放送された。しばらく小夜(富田望生)の面倒を見ることにしたスズ子(趣里)。梅丸の公演が上手くいかず頭を悩ませている中、帰宅すると梅吉(柳葉敏郎)と小夜がお祭り騒ぎしていた。小夜を信用できなくなったスズ子は、出ていけと言ってしまう。
本日のあらすじ
小夜の下宿先が見つかるまで、居候させてくれないかとチズ(ふせえり)に頼むスズ子。梅吉と小夜はすぐに打ち解けていた。親に捨てられたという小夜は、梅吉といると自分のお父さんを思い出したという。そんな小夜に梅吉は「父ちゃん」と呼ぶようにと言う。
思うような演出ができない梅丸の観客は、日に日に減っていた。このままでは梅丸は解散だと言う辛島(安井順平)。警察を味方につければいつも通りの演出ができると思っているスズ子に対し辛島は、一般市民からも梅丸への非難の声が多数きていることを伝える。音楽を楽しみたい人たちと正したい人たちの板挟みで、誰のために何をすればいいのかわからなくなると吐露する辛島。
スズ子が帰宅すると、小夜と梅吉が騒ぎ楽しんでいた。スズ子が食事の為にと小夜に渡したお金でお酒を買っていたのだ。さらに梅吉は、小夜を六郎の嫁にしたいと言い、小夜も六郎の嫁になるのが夢だったと言う。怒りが抑えられないスズ子は、小夜に「信用できない、出ていけ」と言い、小夜は出ていく。梅吉はスズ子に、「身寄りがない子を放り出すなんて鬼だ」「小夜ちゃんの方がよっぽど娘みたいだった」と言う。
洗い場で話すスズ子とチズ。ツヤ(水川あさみ)の死後、ずっと寂しいという梅吉に対し、「お母ちゃんに会いたいのはワテも一緒なのに、お父ちゃんばっかりずるい」と口にするスズ子であった。
本日の放送の見どころ
スズ子と梅吉、それぞれに共感できるからこそ切なくなる回であった。梅丸の公演が思うようにできず解散の危機であることに加えて、梅吉のことも心配で強くあたってしまうスズ子。ツヤの死の悲しみから立ち直れず、スズ子から冷たくされているように感じている梅吉。そんな時に現れた小夜が、さらに2人の仲を険悪にしてしまう。
こんな時、そっと話を聞いてくれるチズの存在に救われるものだ。SNS上では「最後のチズさん、温かかった」「チズさんの優しさが沁みる」という声が挙がっている。
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ライター:mana
生粋のエンタメ好き。ドラマ・映画を中心にレビュー記事を手掛ける。最近ハマっていることはロケ地巡り。