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「大谷伝説」の始まりだ!記念すべき“メジャー初ホームラン”をプレイバック【2018年4月4日】

  • 2023.11.22
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写真:アフロ

11月17日(日本時間)、「2回目の満票獲得」でアメリカン・リーグのMVPに輝いた大谷翔平選手。2021年に選出された際も満票でしたが、2年ぶりとなる今年も満票で選出されました。この「2回目満票」は史上初の快挙となります。

現在フリーエージェントとなっている大谷選手は、新チームに移籍するのか、それともエンゼルスに残留するのかの「移籍報道」が過熱しており、日本のみならず世界中の注目を集めています。

御存知の通り、大谷翔平選手は2017年のシーズン終了後に日本ハムファイターズからロサンゼルス・エンゼルスに入団。翌2018年シーズンから投手・打者の「二刀流」選手としてチームの柱として活躍をしています。

とくに今年は、日本人選手として初めてアメリカン・リーグのホームラン王に輝きました。今シーズン放った44本を加え、2018年シーズンから現在までメジャーリーグで171本のホームランを打っています。

ところでみなさんは大谷選手のメジャーで放ったホームランの中で強く記憶に残っているホームランはありますか?

メジャー初本塁打、土壇場9回で起死回生の同点に追いついた同点弾、満塁ホームラン…みなさんそれぞれ思い浮かぶものは違いますよね。

そこで、大谷選手のメジャーで放ったホームランの軌跡を辿ってみようと思います。

今回振り返るのは、2018年4月4日(日本時間)の本拠地でのインディアンス(現ガーディアンズ)戦で放った記念すべき大谷選手のメジャー第1号です。

初打席でいきなり!打球は大きな放物線を描きライトスタンドへ

この試合で8番・指名打者で先発出場した大谷選手。

スタジアムが歓喜の渦に包まれたのは試合開始直後の本拠地初打席となる1回でした。

2死二、三塁、カウント2-2から相手投手のカーブをスイングするとぐんぐん伸びた打球は大きな放物線を描きライトスタンドに吸い込まれていきました。

このとき、中継をしていた現地テレビの実況アナウンサーにより、この後も大谷選手がホームランを打つたびに叫ばれた「ビッグフライ、オオタニサン!」という名フレーズが生まれました。

ベンチに帰った大谷選手にまさかの「塩対応」

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写真:AP/アフロ

そして、ベンチに帰った大谷選手にメジャーの洗礼(?)が待っていました。

記念すべきメジャー第1号ですから、当然監督やコーチ、チームメイトは大谷選手を祝福…と思いきや、誰も大谷選手を歓迎するどころか見向きもしないまさかの「塩対応」

困惑する大谷選手。いてもたってもいられずキンズラー選手に抱きつくと、堰を切ったようにチームメイトによる祝福が始まりました。

これは「サイレント・トリートメント」といって初ホームランなどを打った選手に対してわざと無視して、その後祝福するメジャーリーグの慣習だったのです。

もみくちゃにされた大谷選手からは満面の笑みがこぼれていました。さらにベンチを出た大谷選手は本拠地の大歓声のカーテンコールを送るファンへ、ヘルメットを脱ぎ笑顔で応えました。この日、大谷選手は3安打と大活躍、チームも快勝しました。

この2日前に投手としてメジャー初勝利をあげていた大谷選手。この日ついに初ホームランを打ったことで、バッターとしての「大谷伝説」も幕を開けたのです。