「うちのスズ子を弄ばないで!」そんな気持ちにもさせる、連続テレビ小説『ブギウギ』の第7週「義理と恋とワテ」が放送中だ。
日宝か、それとも梅丸か?スズ子が選ぶのは
11月15日に放送された33回では、松永(新納慎也)から日宝へスカウトされたスズ子(趣里)が、迷いながらも直接松永へ会いに行く展開に。
「君が欲しい」「アイウォンチュー」などと熱烈コールを受け続けていたスズ子にとって、日宝へいくことは、松永とともに人生を歩むことと同義だった。梅丸から駆けつけた辛島部長(安井順平)の手を逃れ、意を決して松永に気持ちを伝えるも…。
なんと、松永には、アメリカに残してきた“大切な人”がいるのだという。茶色い革の手帳に挟まれた写真は、離れていても常に二人は一緒であることを示唆するように、松永の手で大事にされていた。このときスズ子は初めて、「君が欲しい」は「歌手として」という意味だったことを知る。
義理か、それとも、恋か。茨田りつ子(菊地凛子)から、自分がどうするかを決められるのは自分だけ、と促されたスズ子はきっと、梅丸への義理を果たす道を選ぶだろう。
六郎とツヤはどうなる?
スズ子のまわりはまさに激動だが、遠く離れた六郎(黒崎煌代)やツヤ(水川あさみ)のことも気がかりだ。
風邪で伏せっていたかと思えば、今度は「腰が痛い」といってさすってもらっている描写があったツヤ。くわえて、六郎は甲種に受かったことを無邪気に喜んでいる。花田家も、時代の流れには抗えない。
歌手になる夢を着々と叶えつつあるスズ子には、「歌いたい」という思いひとつで歌い続けてほしい。しかし、現実は迫る。六郎という男手が減り、ツヤも病気になってしまったら、いよいよ花田家は立ち行かない。「家族のために歌う」のも立派なモチベーションのひとつだが、スズ子にとって負担になりすぎないことを祈る。
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ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。Twitter:@yuu_uu_