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過去2年で"196敗"したチームがWSを制覇…560億円を掛けた「2人のスター選手獲得から始まった」

  • 2023.11.3
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1日(日本時間2日)に、ワールドシリーズ第5戦が行われました。レンジャーズ3勝、ダイヤモンドバックス1勝と、レンジャーズがワールドシリーズチャンピオンへ王手をかけた1戦。

両チーム共に6回まで無得点で迎えた7回、レンジャーズのガーバー均衡を破るタイムリーヒットで先制、9回にはハイムのタイムリー(相手エラーが絡み2点追加)、セミエンのツーランホームランで、5-0と試合を決定付け、9回裏スボールズが3人で締め、レンジャーズが1961年の創設から悲願の初優勝となった。

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写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

102敗を喫したシーズンオフに獲得した2人のスターから始まった

レンジャーズは2010年、2011年と2年連続でワールドシリーズに進出するなど一時は強豪の地位を築くも、2017年〜2022年の6年間はシーズンを負け越し、2021年にはシーズン102敗を喫するなど、ポストシーズンからも永らく無縁となっていました。

弱小チームからの脱却を目指すレンジャーズは、2021年オフに大型補強を敢行。その年ドジャースを初優勝に導く活躍で、ワールドシリーズMVPに輝いた、遊撃手コリー・シーガーを10年3億2500万ドル(約369億)、二塁手の歴代最多本塁打記録の45本を記録した、マーカス・セミエンを7年1億7500万ドル(約193億円)で獲得し、メジャーでも屈指の二遊間を結成しました。

今日の優勝決定後のX(Twitter)には、「レンジャーズのワールドシリーズ制覇は、2021年オフのこの2人のスター選手獲得から始まったといっても過言ではない。」とファンの投稿があったように、レンジャーズの積極的かつ、的確な補強戦略の成功はシーガー、セミエンから始まりました。

2022年シーズンも94敗と苦しいシーズンとなりましたが、オフには最強右腕と名高いジェイコブ・デグロム、右腕ネイサン・イオバルディ、左腕アンドリュー・ヒーニーを獲得。2023年シーズン中にも、マックス・シャーザー、アロルディス・チャップマン、ジョーダン・モンゴメリーを獲得するなど弱点を補う補強で、ア・リーグ西地区を2位(1位アストロズと勝率が同じでしたが、直接対決の成績により2位)でワイルドカードに進出していました。

2023ワールドシリーズでも大活躍

2023年のワールドシリーズでシーガーは、全5試合に出場して打率.286、3本塁打、6打点、OPS1.137を記録し、第1戦では、2点のビハインドで迎えた9回裏に、試合を振り出しに戻す起死回生の同点ツーランホームランを放つ活躍を見せ、2020年ドジャーズ時代ぶりのワールドシリーズMVPを獲得しました。

セミエンも、全5試合に出場し2本塁打8打点の活躍で、1番セミエン、2番シーガーが大活躍のシリーズとなりました。

優勝を決めた直後も二遊間コンビは真っ先に抱き合い、喜びを分かち合いました。

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写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

※記事内における情報は原稿執筆時のものになります
※日本円換算は2021年当時

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