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先発桑田、3番二岡、4番阿部…来季の巨人コーチ陣の全盛期成績でベストオーダーを組んでみた

  • 2023.11.9
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写真:AP/アフロ

第一次原政権の2002年〜第三次原政権の2023年までの22年間で、巨人はリーグ優勝9回と圧倒的な成績を収めてきました。

途中、堀内恒夫(2004〜2005)、高橋由伸(2016〜2018)が監督を務めましたが、通算17年間監督を務めた原辰徳からバトンを受け継いだのは、阿部慎之助新監督でした。
阿部新監督の就任発表後に、来季のコーチングスタッフが発表され、多くのファンが強い巨人の中心にいた選手たちがコーチ陣に名を連ねるのには、心躍ったファンも多かったのではないでしょうか。

今回、筆者も憧れたコーチ陣の現役時代の全盛期の成績を基に、以下条件でベストオーダーを組んでみました。
・巨人在籍時の成績
・成績表記は現役中最も成績が良かった年
・投手陣は先発3人、中継ぎ1人、抑え1人の計5人

巨人コーチ陣ベストオーダー(野手)

1番 センター 鈴木尚広 (来季:2軍外野守備兼走塁コーチ)
2008年成績 試合:105 打率:.304 本塁打:3 打点:17 盗塁:30
ゴールデングラブ賞、日本シリーズ優秀選手賞

代走のスペシャリストと評された鈴木尚広ですが、2008年にはシーズン途中から1番に定着し、巨人としては1990年の緒方耕一以来のシーズン30盗塁を記録しました。


2番 ショート 川相昌弘 (来季:1軍内野守備コーチ)
1994年成績 試合:130 打率:.302 本塁打:0 打点:33 盗塁:3
ゴールデングラブ賞、ベストナイン

バントの神様と評され通算533犠打は、犠打数のギネス記録でもあります。堅実な守備が特徴でゴールデングラブも6回受賞と、歴代巨人のショートでも有数の守備力を誇りました。


3番 サード 二岡智宏 (来季:1軍ヘッド兼打撃チーフコーチ)
2003年成績 試合:140 打率:.300 本塁打:29 打点:67 盗塁:14
ベストナイン

本来はショートが定位置ではあるもののサードで選出。ミスター右中間と評され2000年にサヨナラで優勝を決めた、ライトへのホームランを記憶しているファンも多いでしょう。


4番 キャッチャー 阿部慎之助 (来季:1軍監督)
2012年成績 試合:138 打率:.340 本塁打:27 打点:104 盗塁:0
最優秀選手、首位打者、打点王、最高出塁率、ベストナイン、最優秀バッテリー、日本シリーズ優秀選手賞、正力松太郎賞

長年巨人の象徴として君臨し、通算成績でも過去の名選手たちとも肩を並べ、巨人史上最強捕手とも言われています。毎年好成績を収めていましたが、特に2012年は、首位打者、打点王に加え、ホームランでも2位と野村克也以来球界2人目のキャッチャーの三冠王にあと一歩のところまで迫ったシーズンでした。


5番 ライト 亀井善行 (来季:1軍外野守備兼走塁コーチ)
2009年成績 試合:134 打率:.290 本塁打:25 打点:71 盗塁:12
ゴールデングラブ賞、日本シリーズ優秀選手賞

スタメンでの活躍だけではなく、守備固めや代打など、長年巨人を支え、球団2位タイとなるサヨナラ本塁打を記録するなど、サヨナラ男として称され、特に2017年のロッテ戦で放った、3連続敬遠後のサヨナラ本塁打は、巨人ファン以外でも知られたシーンです。


6番 ファースト 駒田徳広 (来季:3軍監督)
1991年成績 試合:130 打率:.314 本塁打:19 打点:66 盗塁:5
ゴールデングラブ賞

満塁男の異名を持ち、勝負強い打撃に加え、毎年打率3割前後を記録するなど、巨人には欠かせない選手でした。守備でも定評があり、巨人時代とベイスターズ時代合わせて、10度のゴールデングラブ賞獲得は一塁手部門歴代最多、また一塁手部門で7年連続の獲得は王貞治に次ぐ歴代2位タイです。


7番 レフト 矢野謙次 (来季:1軍打撃コーチ)
2007年成績 試合:103 打率:.291 本塁打:7 打点:29 盗塁:1

主に代打での出場が多かったものの、驚異的な勝負強さを発揮し、全力プレーや、率先して声をあげるなど、ムードメーカーとして巨人ファンから愛されました。


8番 セカンド 脇谷亮太 (来季:2軍内野守備兼走塁コーチ)
2010年成績 試合:132 打率:.273 本塁打:7 打点:43 盗塁:28

ピッチャー、キャッチャー以外全ポジション守れるユーティリティープレイヤーで、2010年は長らく固定されていなかったセカンドのポジションの定位置を確保し、規定打席に到達。28盗塁を記録するなど走攻守で活躍しました。

巨人コーチ陣ベストオーダー(投手)

先発1 桑田真澄(来季:2軍監督)
1987年成績 登板:28 防御率:2.17 勝敗:15勝6敗 奪三振:151
沢村賞、最優秀投手、最優秀防御率、ゴールデングラブ賞、ベストナイン

高卒2年目から6年連続の2桁勝利を含む、通算10度の2桁勝利を記録するなど、背番号18は入団から退団までの20年間に渡り桑田が背負い続けた。また、ピッチャーながら、打撃や守備にも定評があり、ゴールデングラブは8度受賞、通算打率.216は、1951年以降にプロ入りし、通算500打数以上を記録した投手の中では、歴代最高記録である


先発2 内海哲也 (来季:1軍投手コーチ)
2012年成績 登板:28 防御率:1.98 勝敗:15勝6敗 奪三振:121
最多勝、最優秀投手、最優秀バッテリー賞、ベストナイン、日本シリーズMVP

2年連続で最多勝を獲得するなど、2010年代の巨人のエースとして君臨しました。非常に明るく、チームメイトからの人望も厚く、退団した選手も含め、内海の人柄を称賛するコメントが多く残されています。


先発3 杉内俊哉 (来季:1軍投手チーフコーチ)
2012年成績 登板:24 防御率:2.04 勝敗:12勝4敗 奪三振:172
最多奪三振、最高勝率

ソフトバンクから2011年オフにFAで巨人に入団、桑田真澄の退団後空白だったエースナンバー18を背負いました。ソフトバンク時代から圧倒的な成績を収めていましたが、巨人移籍後も3年連続2桁勝利を記録するなど、球界屈指の左腕として君臨し続けました。


中継ぎ 山口鉄也 (来季:2軍投手コーチ)
2012年成績 登板:72 防御率:0.84 ホールド:44 奪三振:68
最優秀中継ぎ投手

育成出身選手として初の新人王を獲得し、日本記録となる9年連続で60試合以上登板、現役11年で642登板と鉄腕ぶり遺憾なく発揮しました。マシソン、西村健太朗と形成したスコット鉄太朗は2012年〜2014年の間、巨人の勝利の方程式として相手に脅威を与え続けました。


抑え 大竹寛 (来季:2軍投手コーチ)
2020年成績 登板:29 防御率:2.59 ホールド:16 奪三振:16

2013年オフに巨人に入団し、当初は先発で活躍しましたが、晩年はリリーフとして欠かせない存在でした。2021年に開かれた引退会見では、後輩10名がサプライズで駆けつけるなど、チームメイトからの人望も厚い選手でした。


※記事内における情報は原稿執筆時のものになります

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