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廻(吉岡里帆)のくるくる変わる表情も必見!いよいよ“愛の逃避行“が始まる…!

  • 2023.11.10
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(C)カンテレ 4話より

SFファンタジーラブコメとして、新たなジャンルを確立した火ドライレブン枠のドラマ『時をかけるな、恋人たち』。過去には『ホスト相続しちゃいました』『ウソ婚』などが放送された同枠において、まったく引けを取らない勢いを見せている。

吉岡里帆演じる現代人・廻と永山瑛太演じる未来人・翔の、まさに時を超えた“超展開ラブ”を描くドラマ、通称『トキコイ』。記憶を消されたことで、翔との恋愛については一ミリも思い出がない廻だが、ついに二人で“恋の逃避行”をすることに?

言葉は履歴に残らないけれど

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(C)カンテレ 5話より

どうしてこうも「人の記憶」と「恋愛」は相性が良いのだろうか。同じ2023年秋クールで放送中の朝日放送(ABCテレビ)系列『たとえあなたを忘れても』のように、恋人同士(またはそれに限りなく近い関係性の二人)の片方が記憶をなくすだけで、とてつもない切なさが醸成される。

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(C)カンテレ 5話より

11月7日に放送された『トキコイ』第5話では、妻・美郷(安藤裕子)をバス事故で亡くしてしまった男性・矢野健也(今野浩喜)が登場する。事故当日の朝、彼と美郷は大ゲンカをした。仲違いをしたまま、悔いの残る別れ方をしてしまったのだ。

廻は翔とともに、健也へ1つの提案をする。バス事故が起こった日、30年前の朝にタイムスリップし、当時の健也が持つスマートフォンを使って美郷へメッセージを送ることを。謝罪のメッセージを送り、美郷からの返信があったら、そのどちらも「削除」する。

「送信取り消し」ではなく削除をすれば、自分のスマートフォンからやりとりの履歴は消えてしまうけれど、相手のスマートフォンには残る。30年前の健也が怪しまないように、かつ現在の健也自身の悔いを晴らすための“辻褄合わせ”として、廻が考え出した方策だった。

履歴には残らない言葉。それでも、健也の心には残る。美郷がバス事故で亡くなってしまう事実は取り消せないし、一人だけ残されてしまった悲しみが癒えることもない。それでも、心ない言葉で美郷を送り出してしまった後悔の落とし所は、見つかったのではないだろうか。

恋の逃避行、行き先は40年前

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(C)カンテレ 5話より

ぐいぐいと押しの強い翔に、廻がほだされたように見える描写は少ないものの、廻にとって気になるのは「翔と恋愛関係にあった過去」だろう。廻自身はまったく覚えていないものの、翔の話からすると確実に二人は恋人同士だったのだ。

11月14日に放送される第6話において、翔と廻はついに、駆け落ちにも似た恋の逃避行をすることに。行き先は40年前で、なんと廻の両親が出会った場所。二人が結婚をすることになるか否か、廻の出生にも関わる大事な場面に降り立った。

思い返せば『トキコイ』の初回放送前、吉岡里帆と永山瑛太の二人が登壇した制作発表会見において、吉岡里帆自身がこの第6話を指し「お気に入りの回」と言及していた。廻の両親がどのように出会い、どのように結婚にまで至るのだろうか。

なぜか現場には天野(伊藤万理華)も加わって、また一波乱起こるようだが……。この経験を経て、翔と廻の関係に変化が訪れるのかどうかも、見逃せないポイントの一つになりそうだ。

 

※記事内の情報は執筆時点の情報です



ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。Twitter:@yuu_uu_