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神奈川・湘南「ブルズ フードトラック」でキャンパー肉飯に惚れるの巻【街でキャンプ飯食べ歩記・3食目】

  • 2023.10.6

無骨キャンパーの肉料理が話題!神奈川・湘南「ブルズ フードトラック」

自称・hinata編集部イチのグルメ派ライター(30代・女子・東京都在住・好きな食べ物はモチと月餅)が、ある意味で贅沢な欲望を叶えるためだけにスタートしたのが、当連載「街でキャンプ飯食べ歩記」です。

好きなキャンプ料理は"他人がつくる料理全般"とグルメ派を語っていいのか怪しいところですが、その中でもやはり肉料理は外せません!そんな肉食レーダーが反応したのでしょうか…、今回見つけたのはフードトラックで肉系キャンプ飯を販売する「ブルズフードトラック」

今年の夏は、どこにも遊びに行けなかった筆者。夏の残り香だけでも満喫しようと、やってきたのは小田急線片瀬江ノ島駅より徒歩で5分、湘南エリアにある片瀬漁港です。

当日は、朝どれの魚や野菜が手に入る「江の島フィッシャーマンズマルシェ」が開催されていて賑わっていました。そんな中、「キャンプメシ」「男前・無骨」の文字がひときわ目を引くフードトラックがあれば、見逃すわけにはいきません。

男前!!無骨ビーフハンバーグ&ポテト 税込950円
男前!!無骨ビーフハンバーグBENTO 税込1,000円

さっそく、メニューをチェック!

まずは、200gものドでかいビーフ100%の無骨ハンバーグから。種類は、ポテトとセットの「男前!!無骨ビーフハンバーグ&ポテト」とライスが敷かれている「男前!!無骨ビーフハンバーグBENTO」の2品が用意されています。

希少部位!!ザブトンのローストビーフ&ポテト 税込950円
希少部位!!ザブトンのローストビーフBENTO 税込1,000円

次は、肩ロースの中でも一番サシが入りやすい“ザブトン”を使ったローストビーフ。こちらもポテトがセットになった「希少部位!!ザブトンのローストビーフ&ポテト」またはライスのセット「希少部位!!ザブトンのローストビーフBENTO」から選べます。これは、迷う選択肢...。

お客さんにメニューの説明をするブルズフードトラック店主・石川さん

店前でモタモタしていると、やってきたのは店主の石川さん。「おもいっきり肉を頬張りたい気分でニンニク好きなら、ハンバーグを。甘じょっぱいソースが好きならローストビーフがおすすめです」と教えてくれました。

聞くところによると石川さんは、自身もキャンパーで無骨スタイルが好き。10年前からフードトラックで湘南を中心にさまざまなイベントに出店しており、愛好しているキャンプの要素がメニューにも反映されているようです。

さて、どちらの品も気になったので、ハンバーグとローストビーフの両方を購入しましょう。お腹が空いていたのでBENTOをチョイス!間髪入れずにいただいてみます。

【ブルズフードトラックはこんなお店です】・主に神奈川・湘南エリアに出没!
・無骨キャンパーである店主が運営
・メニューは牛肉100%のハンバーグとローストビーフ

ビーフ100%!ゴツイ見た目の「男前!!無骨ビーフハンバーグBENTO」

自身が好きな無骨スタイルを表現できるような料理はないかと考えたときに、フードトラックでは意外とめずらしい100%ビーフのハンバーグを思いついたという石川さん。

ハンバーグといえば、合いびき肉で成形され仕上げにデミグラスソースがかかったものが一般的ですが、イメージ的にお子様ハンバーグを連想しがち。そこは無骨キャンパー、豚肉よりも融点が低い牛肉を使うことで、余分な脂が抜けた噛み応えのある男前なハンバーグに仕上げました。

ホロホロと肉が口の中でこぼれる感じではなく、噛み応えあるハンバーグを意識!ソースは、ステーキソースを使用。表面の粒はガーリック

実際に石川さんが無骨キャンプをする際は、もっぱらお酒タイムがメインで、料理はおつまみ程度の簡単なものにとどめているとのこと。自身のそんなキャンプスタイルもあって、アルミホイルやスキレットなど最低限の調理器具でワイルドにつくった“あの味”をイメージしているとか。

とはいえ、ぼそぼそしているわけでは決してありません!

「牛の脂は豚と比べて融点が低いので、ハンバーグに成形して焼いた後に、お客さまに提供するあいだが長くなれば、脂が出て小さくなってしまいます。だからうちはスピード勝負!待たせないように、焼き上がりまでの時間を逆算しながらオープンに入れています」と石川さん。

【本音レビュー】
「気密性が高いオーブンで焼いて提供してくれているので、肉のうまみをぎゅっととじこめつつ、あの日食べたキャンプ飯を彷彿させるようなお味に仕上がっていました。ごちそうさまです」

希少部位!「ザブトンのローストビーフBENTO」

フードトラックを始めた10年前から販売しているのが、このローストビーフ。以前は肩ロースを採用していましたが、さらにやわらかく良質な肉を求め、肩ロースのあばら骨側にある“ザブトン”という部位を使っています。

ご飯が進むように、タレはしょうゆ強めのタマネギソース。甘じょっぱくて食欲をそそるアレンジです。これは、呑んだ後の〆に食べたくなる味なのでは。さすが、無骨呑み助キャンパーが考案したメニュー。

【本音レビュー】
「ローストビーフをキャンプでつくろうとすると、火が通りすぎてただの焼肉になってしまうことがよくあるので、こんな風に柔らかく仕上げてみたいと切に思いました。甘さよりしょっぱさのほうが勝っているので、甘めをお求めの人はハンバーグの方がいいかも」

無骨キャンプ飯の元になった石川さんのキャンプスタイルに注目

料理のことを教えてもらう中で気になったのは、そのキャンプ飯の源ともなっている石川さんの無骨キャンプスタイル。無骨キャンプ飯のアイデアとなったそのスタイルについて、使用しているキャンプギアについてちょっとのぞいてみましょう。

“無骨"という言葉の響きが“男前"で“かっこいい"イメージがあって好きだという石川さんが愛用するのは、東ドイツ軍とポーランド軍の軍幕。軍の払い下げのものをWebで購入し、連結して使っています。

お酒が好きな石川さんは、デイキャンプではなく泊まりがけ。キャンプ場に到着したら、サッとテントを設営してまずは一杯。ハイボールを自分でつくり、徐々につまみを調理していきます。

ワイルド味あふれる石川さんですが、「お化けが怖いのでソロキャンはしない」とちょっとおちゃめな一面も。もっぱらソログルキャンを楽しんでいるそう。

焚き火がある時間も大好きで、薪割用には「グレンスフォシュ・ブルーク斧」を愛用中。振り下ろす感覚、握り心地ともに抜群で、力を掛けずに薪を割れるところがお気に入りです。

薪割台は、主にメルカリでキャンプ道具や焚き火グッズを製作販売している「男前's工房」のまつ吉さんに特注でつくってもらった一品。太めのチェーンが台座に付いているので、使わないときはランタンフックにかけると、ほどよく無骨さが演出されます。

たしかにこんなキャンプサイトなら、肉オンリーなローストビーフとハンバーグが出てきてもおかしくない...。むしろ似合うじゃんと一人納得した筆者なのでした。

今後は東京にも進出予定!出店情報は公式SNSをチェック!

今回は、神奈川・湘南にある「ブルズフードトラック」でキャンプ飯を満喫。キャンプ場で居合わせた無骨キャンパーのテントにお邪魔して、キャンプ飯をおすそ分けしてもらっているような気分に浸れたのでした。

2023年9月時点では、神奈川県を拠点にほぼ毎日出店していますが、今後は東京にも進出予定とのこと!詳しい出店情報は、公式Instagramをチェックしてみてください。

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