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【なにわ男子・藤原丈一郎さん】現場でついたあだ名は「令和の喜劇王」、関ジャニ∞から学ぶ先輩論とは…【映画『アナログ』公開記念インタビュー②】

  • 2023.10.6

『CLASSY.』2022年2月号では“イタリアンカフェの店員”という設定で登場し、反響を集めたなにわ男子・藤原丈一郎さん10月6日公開の映画『アナログ』では、主演・二宮和也さんを慕う大阪支社での後輩役を演じ、公開前から“スーツ×メガネ姿”が話題となっています。今回は、撮影秘話や作品への想い、映画にまつわるエピソードをお話ししてもらいました!後編では、アドリブ裏話や理想のデート、人間関係の築き方についてお届けします。

アドリブが飛び交う現場でついたあだ名は「令和の喜劇王」

©︎2023「アナログ」製作委員会 ©︎T.N GON Co., Ltd.

–現場では「アドリブ王」とも言われていたそうですが…
タカハタ監督がもともとカットをあまりかけないタイプで、セリフが1ページだけあって、そこからはみなさん各々ご自由に、というフリータイムがあるんですよ。僕はそのことを知らなかったので、「あれ、いつまでもカットがかからないな」と思いながらも自然と演技を続けていて。それを見た二宮くんが「令和の喜劇王」と言ってくださいました(笑)。そうやって泳がされる撮影方式だったので、自分も乗りやすかったです。
実際に飲み会のシーンでは、台本に書かれているセリフ量の5倍は撮っていたので、僕自身ももう何をやったのか全然覚えていません(笑)カメリハ、リハ、本番で「(演技を)変えるんでしょ?変えるんでしょ?」と二宮くんがムチャ振りしてきたり、タカハタ監督からは「さっきの部分をもうちょっと膨らませてください」という指示が来たりするので、とにかく必死でしたね。
一応僕が場を回すという役柄だったので、そこは今までのYouTubeやバラエティーで培った能力が活かせたんじゃないかなと思っています。カットがかからないところもひたすら場を回していたので、使われていない映像がいったいどこに行くのか…桐谷健太さんも「本編で使われていない部分だけで、映画1本撮れるんじゃないか」とおっしゃっていました(笑)。僕が出ていないシーンでもそれだけあるなら、みんなのを集結させたらいったい何本になるんでしょうね。もし世には出ずお蔵入りのままだったら、それはそれで僕らの楽しかった思い出になるだけです(笑)。

–完成した作品を見て、役者としての自己評価は?
まずは率直に、とても素敵な作品に携われたことが嬉しかったのと、名だたる役者さんの中に混ざって自分が演じていたという事実に、改めてぞっとしましたね。お芝居に関しては見てくださった方に評価していただければ嬉しいので、僕からどうこう言うことはないです。でもやっぱり緊張していた部分があったので、もっと場数や場慣れが必要になってくるのかなとは思いました。

憧れのデートは「大衆居酒屋での焼き鳥を食べたい」

–携帯電話を持たずに毎週木曜日にカフェで会う、という劇中でのデート方法についてはどう思いますか?
オシャレですけど、自分は「すれ違ったらどうしよう」と怖くなっちゃいますね。でも昔は駅に伝言板があったそうですし、大人の方がこの映画を見たら、過去を思い出して自分の人生を照らし合わす瞬間があるのかなと思いました。逆に今は「ごめん電車1本遅れた」とメッセージを送れば済む時代ですが、あえて連絡しなくても心が通じ合っていればいつか会えるというのは、素敵な恋愛の形ですよね。

–水島とみゆきのデートシーンの中で、憧れるものはありましたか?
大衆居酒屋で焼き鳥を食べるデートっていいですよね。フォーク、ナイフでお上品に…というのもいいですが、僕は隣の人の会話が聞こえてくるくらい、わちゃわちゃした雰囲気の中で過ごす方が好きです。プライベートでご飯に行くときも庶民的なお店に行くことの方が多いので、お互いに気を遣わないラフなデートに憧れます。

–もしも藤原さんが、1週間に1度しか会えないような人を好きになったら?
絶っっ対に無理ですね(笑)。1週間に1度でしょう?お互いの予定もわからないですし、丸1日過ごせるわけでもない…。でも、「次に会ったらこれを話そう」「あれも喋りたい」と考えているうちにあっという間に1週間が進んでいく、そういう時間の過ごし方は素敵だなと思います。でも僕は、しゃべりたい人間なので無理です、絶対(笑)。すぐに言いたくなっちゃう。
その点、二宮くんはすごいですよ。映画の情報解禁前、「ジャニのちゃんねる」になにわ男子が出演したことがあったのですが、すでに映画は撮り終わっているのに、収録中は全然僕に絡んでこなかったんです。もし「藤原丈!」のイジリをしたら、ファンの方も「あれ、なんでこの2人こんなに距離が縮まっているんだろう?もしかして丈くん『アナログ』に出るのかな」って気づいちゃったかもしれない。ファンの考察力はすごいですからね(笑)。それをバレないように未然に防いだ二宮くんはさすがでした。

直属の先輩・関ジャニ∞から学ぶ「後輩との向き合い方」

–今回の役では後輩という立場でしたが、普段はグループの最年長として歳下のメンバーをまとめる立場にいると思います。後輩でいるとき、先輩でいるとき、それぞれの立場で気をつけていること、心がけていることは?
立場によってスタンスが大きく変わることはないですね。後輩でいるときの“目上の人への気遣い”がずっとベースにあって、最年長としているときもそれが抜けないので、逆に「大丈夫?」と声をかけるようにしていますね。常に相手のことを考えているかもしれません。
「5分以上の説教は自己満足」という話をテレビで見たのですが、僕も後輩に注意するときはとにかく簡潔に話すように意識しています。怒られる方だって何発も弱いパンチを撃たれるより、「何が悪いのか」「なぜ怒っているのか」を1発食らった方が響くと思うので。ライブでも「あそこ、ああした方がいいよね」と、上から目線で注意するというよりは、同じ目線で伝えるようにしています。

–お手本にしている先輩はいらっしゃいますか?
僕が事務所に入った当初からずっと直属の先輩だった、関ジャニ∞さんです。先輩方はあまり怒ることはせず、「俺やったらこうしてるかな」とアドバイスをくれる存在。しっかりと後輩に考えさせながら、自分の意見を言ってくれるという姿勢は勉強になるし、尊敬しています。

–島田は水島とうまく距離を縮めている役柄でしたが、藤原さん自身が人と距離を縮める際に意識していることは?
僕自身まだ未熟なので、役者の先輩方とお話しするときは、興味を持って積極的に質問するようにしています。「あのときどんな感じだったんですか?」「あの作品見ました」というと、みなさん優しいのでいろいろ教えてくれるんです。逆に僕も「アイドルとして歌って踊りながらお芝居もしてって、いつ寝てるの?」と聞かれて「普通に寝てます」と返したり(笑)。そういう中で自然と会話が生まれて距離が縮まるので、相手に興味を持つことを常に意識していますね。
今回の共演者でいうと、残念ながら実際にお会いする機会はなかったのですが、リリーフランキーさんとお話ししてみたかったです。僕は『おでんくん』が大好きで、アニメと同じように東京タワーの前でおでんを食べるというのが長年の夢なのですが、もしいつかご一緒した際はそのことを絶対に伝えたいと思っています(笑)。

「個々での活動を通して、なにわ男子に還元したい」グループへの想い

–今回のようにソロで活動するときに、グループでの経験が活かされたなと思ったことは?
役者仕事の場合は経験が浅いので、毎回初めましての方が多いのですが、「この前うちの道枝(駿佑)がお世話になりました」「うちの大橋(和也)が…」という会話でスタートできるので、グループでよかったなあとつくづく思います。あとは、メンバーがドラマや映画に出ていることが多いので、それを観ることで自然とインプット量が増えているのもありがたいですね。メンバーが出ていることで普段自分が触れない作品にも触れられるので、勉強になります。

–逆に、映画『アナログ』での経験を通して、グループに還元できそうなことはありますか?
こんなにも素晴らしい演者さんが集結した作品なので、きっとたくさんの方に注目していただけるはずですが、そこで自分の名前の後ろに「(なにわ男子)」がついていることで、グループの宣伝になればいいなと思っています。「なにわ男子の子出てたんや、お芝居もするんや」と見た方の記憶に残ると思うので、ソロでの活動からプロモーションに繋がるのかなと。僕だけではなく他のメンバーも同じで、みんなグループへ還元することを意識して、それぞれ活動しています。

10月6日(金)公開!映画『アナログ』

ビートたけし、初の書き下ろし恋愛小説を映画化

二宮和也さん演じる主人公の悟と、波瑠さん演じる携帯を持たない謎めいた女性・みゆき。 喫茶店で出会ったふたりが交わした、たったひとつの大切な約束は、「毎週木曜日に、この場所で会いましょう」というもの。携帯電話で気軽に連絡が取れる現代に、あえて連絡先を交換せず、週に1度だけ“会うこと”を大切にして、ゆっくりと関係を紡いでいく2人に、ある日突然の別れが。姿を消したみゆきに隠された秘密、そして2人の行く末は…?いつの時代も変わらない愛の原点=〈大切な人にただ会える喜び〉を描いたラブストーリー。

映画『アナログ』公開情報

10月6日(金)全国ロードショー

フォトギャラリー(全5枚)

©︎2023「アナログ」製作委員会 ©︎T.N GON Co., Ltd.

衣装詳細:シャツ¥33,000 パンツ¥46,200(ともにエスロー/エンケル)その他スタッフ私物
問い合わせ先:エンケル 03-6812-9897

撮影/木村 敦 ヘアメーク/松本智色(JOUER) スタイリング/小林美月 取材・編集/平賀鈴菜(CLASSY.ONLINE編集室)

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