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原英莉花プロの【公式競技3勝目】は歴代11位タイ!? 4勝以上のレジェンドは?【数字でスゴさを読み解く国内女子ゴルフツアー】

  • 2023.10.5

国内女子ツアー第30戦「日本女子オープンゴルフ選手権」では、原英莉花プロが2年ぶりのツアー5勝目を飾りました。これで原プロは歴代11位タイとなる【公式競技3勝目】を達成したことになります。ということは、4勝以上挙げた人が10人いるということなんです! そこで今回は、そのレジェンドたちについて調べてみました。

Getty Images

◆最多は17勝の樋口久子プロ

公式競技とは、「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯(68年~)」「日本女子オープンゴルフ選手権(68年~)」「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(79年~)」「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ(08年~)」の4試合を言います。

最も優勝回数が多い選手は樋口久子プロで、なんと17回も優勝しています。2位は8勝の大迫たつ子プロ、3位は7勝の涂阿玉プロ、4位は6勝の森口祐子プロ、5位タイは5勝の岡本綾子プロと不動裕理プロです。さすが永久シードを持つレジェンドの皆さんですよね。一般のトーナメントよりもコースセッティングが難しいにもかかわらず、しっかりと結果を残しています。

7位タイには4勝の選手が4人います。肥後かおりプロ、申ジエプロ、テレサ・ループロ、畑岡奈紗プロです。申ジエプロと畑岡プロに関してはさらに勝ち星を上乗せして上位を狙うチャンスは十分あるでしょう。

原英莉花プロと同じ3勝を挙げた11位タイの選手は、他に7人います。吉川なよ子プロ、塩谷育代プロ、服部道子プロ、高村亜紀プロ、福嶋晃子プロ、諸見里しのぶプロ、具玉姫プロです。こうして見ると、すでにJLPGAツアーを退いた選手が多く、原プロがどこまで公式競技で優勝回数を重ねていくか気になるところです。

ちなみに大会別での最多勝は、日本女子プロは9勝の樋口プロ、日本女子オープンは8勝の樋口プロ、リコーカップは3勝で森口プロと涂プロが並び、ワールドレディスは2勝のアン・ソンジュプロとなっています。

◆グランドスラムはまさに前人未到!

海外の男子ツアーでは4試合のメジャー競技すべてを制すると、グランドスラマーとして讃えられますが、それをJLPGAツアーに当てはまると該当者は1人もいません。

通算17勝の樋口プロでさえ日本女子プロと日本女子オープンの2冠です。もっとも、リコーカップは79年からですが、ワールドレディスは08年からなので、4冠を狙うのはさすがに厳しい条件ではありました。

それでも3冠は10人います。大迫プロ、涂プロ、森口プロ、不動プロ、肥後プロ、申プロ、テレサプロ、塩谷プロ、福嶋プロ、諸見里プロです。このうちワールドレディスを制しているのは申プロ、福島プロ、諸見里プロの3人だけで、やはり全盛期と重なっていなかったことがネックとなっているようです。申プロは日本女子オープンのみ勝っていませんが、昨年は2位、今年は5位タイでしたので、グランドスラマーとなるチャンスは今後十分ありますね。

今回、原プロが24歳228日で公式競技3勝目を挙げましたが、3勝達成時の年齢でいうと第4位でした。第1位は畑岡プロの20歳245日、第2位が諸見里プロの23歳59日、第3位が樋口プロの23歳285日となります。

ちなみに、公式競技初優勝の最年少は畑岡プロの17歳263日でこのときはまだアマチュアでした。第2位は川崎春花プロの19歳133日、第3位は平瀬真由美プロの20歳27日となっています。

取材・文/山西英希

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