メイクアップアーティスト・岡田知子さんが提案。メイクで「うっとり」を纏うベージュワントーンメイク

創刊19周年を迎えたMAQUIA。創刊当初から提案してきた「うっとり」をキーワードにした自分を高めるメイク。それを今、「うっとり」＝自分アゲという新解釈で、岡田知子さんが持論とメイクを展開！

美容のプロ＆マニアに聞く！自分軸な美容の楽しみ方人気アーティストが自身の軸で新提案 今、メイクで「うっとり」を纏うなら？

岡田知子さんが考えるいまどきの“うっとり”

「ベージュを極めたミニマムラグジュアリーで大人の余裕を演出」

「たくさんあるメイク選択肢の中から、あえてベージュだけを厳選して身に纏うのは、究極のラグジュアリー」と語り、うっとりをミニマムメイクに落とし込んだ岡田さん。「一見、無難に見えますが、くすんだりなじみすぎたりと意外と難しいベージュメイク。それだけに、自分にしっくりくるアイテムを組み合わせられた時の洗練度はダントツなんです。質感や発色にこだわりながら、ベージュのワントーンでメイクを完成できれば、自分への自信にも繋がります」（岡田さん）

さりげないテクニックとアイテム＆質感選びで、ベーシックなメイクを瞬時にあか抜けさせる。程よくモード感のある洗練印象メイクは読者の支持も厚い。

岡田知子の新・うっとり論

好きな色だけ纏う究極のラグジュアリー

「ベージュだけのカラーメイクの特別感を効果的に表現するには、ツヤと立体感のあるベースメイクが絶対不可欠。テクニックと質感、アイテム選びを厳選したベージィメイクは、大人にこそ楽しんでほしい“うっとり”の境地」（岡田さん、以下同）

【POINT 1】質感で魅せるワントーンメイク

「ひと言でベージュと言っても、発色や質感はさまざま。多くの人が手に取る色だからこそ、選択肢が広くアイテムを間違えるとくすんだり、古く見えることも。アイテムは常に最新にアップデートし、質感も旬なものを取り入れて。目元や頬など、パーツごとに変化させれば、バランスもぐっと取りやすく」

【POINT 2】グラデーションで陰影を操作

「アイメイクをワントーンで仕上げるとどうしても平面的になりがちだけど、色や質感を重ねることで奥行きのある陰影が生まれます。肌なじみのいいベージュなら、まぶたの彫りになりすまして立体感が際立つ。さらに、ベージュのラメを大胆に重ねれば、一気に華やかさもプラス」

【POINT 3】下半顔はシャープに締める

「ワントーンメイクに負けない肌をつくるには、リフトアップして見せるツヤ系ハイライトと、下半顔を削ぎ落とす透け色のシェーディングがマスト。額や頬にはハリとツヤを、耳下のフェイスラインをキュッと引き締めることで、ベージュメイクが映えるメリハリのあるベースが完成します」

A 美肌パウダー配合。毛穴を隠しながら透明感も高める。ドラマティックフォルミンググロウベース SPF30・PA+++ 30g ￥3300（編集部調べ）／マキアージュ B 頬のツヤを操り、自然にリフトアップを叶える。ザ ファンデーション リフトグロウ SPF20・PA++ 全11色 30ml 各￥6600／アディクション ビューティ C ピンクパールが血色とツヤを与える。20th アニバーサリー フェイス コンパクト 102 ￥7700／SUQQU（限定品） D シアーなグレージュが骨格の影になりすます。カネボウ シャドウオンフェース 01 ￥3300／カネボウインターナショナルDiv.

E マットからシャイニーまで、多彩な質感が魅力のスモーキーなベージュパレット。シンクロマティック アイシャドウパレット 01 ￥6380／RMK Division F コーラルベージュが頬をヌーディに染める。ディオールスキン ルージュ ブラッシュ 449 ￥7150／パルファン・クリスチャン・ディオール G ほどよい血色で口元に華を添えるソフトベージュ。ルージュ アリュール ヴェルヴェット 60 ￥5500／シャネル

HOW TO

BASEMAKE Aを手に取り顔の中心から外側に向けて全体になじませたら、Bも同様に重ねる。鼻筋を通すようにブラシでCを額から鼻頭まで伸ばし、頬骨の外側にツヤもオン。鼻筋を際立てるため、鼻先にDをV字に入れる。さらに、耳下から顎裏にかけて骨格を削るようにDをなじませる。 EYE アイホールにEaを広げる。二重幅の黒目上部分にだけEbを重ねたら、Ecを指に取って黒目上に縦長にのせる。涙袋部分にEaを塗り広げ、キワにEbを重ねる。 CHEEK 頬骨に沿って外から内に横長にFを入れたら、そのままのブラシで円を描くようにぼかす。 LIP Gを唇に直塗り。上唇と下唇が1:1になるようにバランスを取ると、さらに小顔効果が。

「ミニマムなベージュだけで堂々と勝負に臨める自信。それこそが大人の“うっとり”の醍醐味」――― Tomoko Okada

MAQUIA11月号
撮影／菊地泰久〈vale.〉（モデル） 岩城裕哉（物） ヘア＆メイク／岡田知子〈TRON〉 スタイリスト／Toriyama悦代〈One8tokyo〉 モデル／比留川 游 取材・文／野崎千衣子 構成／若菜遊子（MAQUIA）

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