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鈴木誠也グッズも発見♡ 地元で愛され続けるシカゴ・カブスの本拠地リグレー・フィールドに潜入

  • 2023.10.5
【フリーアナウンサー渋佐和佳奈CHICAGOライフVol.3】 鈴木誠也選手が在籍! 地元に愛され続けるシカゴ・カブスと、その本拠地リグレー・フィールドとは?

アメリカ・シカゴに住み1年以上経つフリーアナウンサーの渋佐和佳奈さんが、現地に暮らすからこそ感じる魅力や旬なトピックスをお届けする連載。第3回はメジャーリーグにフォーカスし、鈴木誠也選手が所属しているシカゴ・カブスとその本拠地リグレー・フィールドについてお届けします。

地元民から愛され続ける、歴史あるシカゴのメジャーリーグチーム「シカゴ・カブス」

現在8人の日本人選手(2023年10月現在)が活躍し、日本のメディアでも多く取り上げられる野球リーグ「メジャーリーグ(MLB)」。アメリカとカナダに本拠地を置く全30球団で構成され、私の住むシカゴには、シカゴ・カブスとシカゴ・ホワイトソックスという2チームがあります。なかでも1871年に誕生し、地元に愛され続けているシカゴ・カブスには鈴木誠也選手が2022年シーズンから所属。同じく去年からシカゴに住み始めた私にとって、このシカゴの地(なんといってもメジャーリーグの舞台で!)活躍される鈴木誠也選手の存在は大きく、応援に力を入れているチームです。
 
そんなカブスはつい先日、今シーズンの戦いを終えました。結果的にはあと一歩届かずでしたが、レギュラーシーズン終了間際までポストシーズン進出争いをしていたため、最後の最後まで手に汗握る日々でした。悔しさは残りながらも、また来シーズンが楽しみなところです!

先日観戦に行ったときはまさにポストシーズン進出をかけてワイルドカード争いまっただなかだったため、独特の緊張感に包まれていました!(画面中央、ライトのポジションに立っているのが鈴木選手!)

そんなカブスの本拠地リグレー・フィールドは、シカゴに来てから何度も観戦に訪れた場所。歴史ある球団の本拠地なだけに趣あるこのスタジアムは、1914年に完成し100年以上の時を刻む、MLBで2番目に古いスタジアムなのです。最も歴史が長いボストン・レッドソックスの本拠地に続いて、国定歴史建造物に指定されているほど! 長い年月をかけて醸し出される佇まいはどこか親しみやすく、地元の人たちの自慢のスタジアムです。しかもシカゴのダウンタウンから電車で15分ほどで、駅から徒歩すぐとアクセスもばっちり!

ランドマークでもあるスタジアム正面入り口の赤い看板。試合前になると多くのファンが足を止め、みんな笑顔で写真を撮っています。1934年に設置された当時は青色だったとか! 1960年代に今の色に変わり、現在にいたるまでゲートに入る何万人というファンを歓迎しています。

リグレー・フィールドをじっくり堪能できるスタジアムツアー

そんなスタジアムをより詳しく知りたいと思い、シーズン中(3月〜9月)毎日のように開催されている、大人気のスタジアム見学ツアーに参加してきました! 私が参加したのは平日お昼過ぎの回(1日に複数回開催)だったにも関わらず、20名近くのファンたちがカブスグッズを身に着けて参加していました。休日だと一度に約50人が参加する人気ぶりだそう!
 
ツアー内容は、試合のある日とない日によって若干異なるようですが、大体1時間〜1時間半で、知識豊富なガイドの人からリグレー・フィールドの歴史や魅力を面白く説明してもらったのち、特徴のあるスポットをめぐります。

球場内にあるスコアボードは1937年に建てられたもので、他球場の試合速報も含め、なんと今でも係員が中から手動でスコアを変えるアナログ式なのです!

また、リグレー・フィールドの特徴のひとつとして挙げられるのが、「ルーフトップ」と呼ばれる球場外にある観客席。リグレー・フィールドは住宅街に隣接しているため、球場から一本道をはさんだ周りにはアパートが建ち並んでいます。そのうち、外野後方エリアに立つアパートのオーナーたちが、「屋上に座席を設置したら試合が観られるのではないか?」と、それぞれの屋上に座席を設置したことをきっかけに、「ルーフトップシート」なる特別席が誕生し、長い間ファンに親しまれています。
以前は、各アパートのオーナーがチケット収益を全て得ていたようですが、さすがに問題となり、今では球団に何%かを支払うことでカブスの公認席として特別サイト、Wrigley Rooftopで販売されています。

屋上席の下のフロアには飲食を提供しているバーが併設されていることが多く、チケット代に飲食代も含まれているので食べ飲み放題で試合観戦を楽しめるのも人気の理由のひとつ。

とくに私が興奮したのが、グラウンド内に入り、試合中選手たちが出番を控えるダグアウトやリグレー・フィールドを象徴する外野フェンスのツタを間近で見られたこと!

試合中の選手のようにダグアウトのフェンスに寄り掛かり、グラウンドを眺めるという贅沢な体験に胸が踊りました! ふと足元を見てみると、選手たちが試合中に食べていたであろうヒマワリの種の殻がたくさん落ちていて、そこにもつい興奮してしまいました(笑)。

毎年、シーズン途中から青々と茂ってくるこのツタは、間違いなくリグレー・フィールドを象徴する名物! ちなみに、打球がこのツタに絡まった場合は、ツーベースヒット扱いになるという特別ルールがあります。

私は試合のない日のツアーに参加したので、この他にもビジターチームのロッカールームや、報道関係者席・実況ブースを見学できました。メディアに携わる私個人としてはテンションが上がりました。

各媒体の記者さんたちは、ここから試合を見ては記事を書いているとのこと。とても見晴らしがよく、開放された窓から吹き込む風が気持ちよかったです。

そして盛りだくさんのツアーを終えて向かった先は、球場目の前にあるオフィシャルショップ(ツアー参加者にはその日限りのオフィシャルショップ10%OFFチケットをくれました)。
 
なにより日本人として嬉しいのが、鈴木誠也選手のグッズがたくさん展開されていること! 昨シーズン、鈴木選手のユニホームが売上ランキング1位という話を店員さんから聞いていましたが(球場内には鈴木選手のユニホームを着ているファンがたくさん!)、今シーズンはユニホーム以外のグッズも多く販売されていました。

顔写真入りのボールにマグネット、カップホルダー。このようなグッズは鈴木選手だけ展開されていたので、不思議に思い店員さんに聞いたところ「今シーズンも鈴木選手をたくさんプロモートしていきたいから」とのこと!

他にも、去年鈴木選手がカブスに加入して、初めてリグレー・フィールドでプレーしメジャー初安打を記録した4月7日(シーズン開幕戦)のチケットがショーケースに飾られ販売されていました。

直筆サインが入り、お値段はなんと$500!(日本円で大体¥75,000)

引き続き、この大舞台で戦い続ける鈴木選手の活躍を陰ながら応援し、来シーズンもシカゴ・カブスにエールを送りたいと思います! 今回のコラムではカブスについてお届けしましたが、他にも先日開幕したNFL(アメリカンフットボール)や、これから始まるNBA(バスケットボール)やNHL(アイスホッケー)など、アメリカ4大スポーツが熱く盛り上がる季節がやってきます! 大好きなスポーツについて、またこのコラムでいつかお届けしたいと思いますので、ぜひ楽しみにしていただけると嬉しいです!

Profile
渋佐 和佳奈(しぶさ わかな)/宮城県のテレビ局で3年半、WOWOWで5年間アナウンサーとして勤務し、2022年4月からアメリカ・シカゴでの生活をスタート。長年スポーツに携わり、シカゴでもメジャーリーグ・シカゴカブスのリポートを経験するなど、現在もフリーアナウンサーとして活動中。SNSでは趣味のスポーツ観戦や暮らしぶりを投稿している。

text : WAKANA SHIBUSA

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