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40代50代でも遅くない!つみたてNISAの長期積立は将来いくらになる?

  • 2023.10.5

つみたてNISAは、長期投資に最適な制度と言われています。現行のつみたてNISA の非課税期間は20年ですが、新NISAになると非課税期間は無期限化するので、さらにメリットが大きくなります。

では、長期投資の“長期”とはどのくらいの期間がベストなのでしょうか。また積立投資額はいくらが最適なのでしょうか。

■つみたてNISAは長期・分散・積立投資に向いた制度

つみたてNISAは、短期ではなく長期で投資をすると、投資リターンのブレ幅が小さくなり、安定した運用成績が期待できます。また、投資対象となる資産と地域を分散することで、値動きが異なる商品が組み合わさり、全体のリスクを低減することができます。

つみたてNISAは非課税期間が20年と長期に設定されており、また投資対象が投資信託およびETFなので、まさに長期・分散・積立投資に向いた制度と言うことができます。

■長期積立の長期は何年?積立額はいくらがベスト?

2022年11月に実施された一般社団法人投資信託協会のアンケート調査によると、「つみたてNISAで毎月いくら積み立てたいか?」という質問に対する回答は平均額1.8万円でした。一番多かったのは「3万円以上」(30.6%)、2番目に多かったのは「1万円未満」(30.0%)です。

家計の状況や目標額から積立額を決めたいところですが、少額であっても毎月コツコツ積立することで元本を増やせる可能性があります。また長期で運用するほど複利の効果を得られるのも魅力です。

投資期間は、長ければ長いほど効果的と言われています。新NISAになると非課税期間は無制限になるので、できれば20年以上保有するつもりで運用するのをおすすめします。

■新NISA「つみたて投資枠」で5000円投資したら?1000円、1万円なら?

次に、新NISAの「つみたて投資枠」を実際に活用すると、どれくらい資産を増やせる可能性があるのか、シミュレーションしてみましょう。

毎月5,000円を投資したケース、毎月1,000円を投資したケース、毎月1万円を投資したケースに分けてそれぞれ見ていきます。

●毎月5,000円を30年間と40年間積み立てた場合

毎月5,000円を30年間、40年間積み立てた場合のシミュレーションを見てみると、利回り3%で複利運用したケースでは、30年間運用で元本に対して約142%増加、40年間運用では元本に対して約162%増加することが分かります。

40代50代でも遅くない!つみたてNISAの長期積立は将来いくらになる?
●毎月1,000円を30年間と40年間積み立てた場合

次に毎月1,000円を積立投資した場合のシミュレーションを見てみましょう。少額でも年月をかければ大きな資産になっていることが分かります。

40代50代でも遅くない!つみたてNISAの長期積立は将来いくらになる?
●毎月1万円を30年間と40年間積み立てた場合

今度は毎月1万円を積立投資した場合のシミュレーションです。1万円という金額でも運用しながら長期投資を心がければ、かなりの金額になっています。定年退職後の生活費の備えは、若いうちからNISAを利用すれば不可能ではないことが分かります。

40代50代でも遅くない!つみたてNISAの長期積立は将来いくらになる?

■つみたてNISAは40代50代でも遅くはない!

現在は健康寿命が延び、70代でも元気に働く人が現れています。労働できる期間が長くなれば、それだけつみたてNISAを利用できる期間が長くなることを意味します。

それゆえ、40代50代からつみたてNISAを始めても十分、意味があります。目標額を設定してさっそく始めてみましょう。

協力:勝目麻希(元銀行員/ファイナンシャル・プランナー) 新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。現在は自分の金融知識や実務経験を活かして金融系メディアを中心に執筆中。

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