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「初詣だけ、行ってない?」実は縁起がいい参拝タイミングとは

  • 2023.12.25
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出典:PIXTA

年始に参拝に行くことを「初詣」というのは、多くの方がご存知だと思います。では、年末に行く「年末詣」はご存じでしょうか?実は、年末詣は縁起がよくご利益も大きいと言われているんです。

今回は、そんな縁起のいい「年末詣」について、なぜ縁起がいいとされているかなど、基本的なマナーについてQ&A形式で紹介します。ぜひ、今年は「年末詣」に出かけてみてくださいね。

Q1. そもそも年末詣って?

A.「年末に神社へお参りすること」です。

主に12月中旬ごろから大晦日までの期間を指します。年末詣の由来は、古くから伝わる年籠り(としごもり)という習慣から生まれたんだとか。“年籠り”とは、家を代表する家長が大晦日の夕方から元旦の朝にかけて、氏神様(うじがみさま)を祀る神社に泊まり込み、一年の感謝の思いを伝え、新年の無事と平安を祈願することとされています。

Q2. 年末詣におすすめの日時は?

A.「12月14日から31日までの日が出ている間」がおすすめ!

12月13日に行われることが多い「煤払い」の後から、12月31日までにお参りするのが基本マナーです。またこれは年末詣に限らずですが、参拝する時間帯は「日の出ている間」がおすすめの時間。日が落ちた後の神社は結界が解け、不浄なものが入り込むと考えられています。お祭りなど夜に行事が行われている場合を除いては、日があるうちに行くことをおすすめします。

Q3. 何で縁起がいいの?

A.「煤払いを終えたあとの冬至の時期は、神社と神様にパワーがある」「人が少ない」からです。

冬至は新たに物事を始めるのに適しタイミングで、神様や仏様のパワーが強くなる時期といわれています。年末詣を行うのは、まさに冬至の近く。神様や仏様から大きなご利益が得られて縁起がいいとされているんだとか。また初詣ほど人が多くないため、このタイミングで参拝できると、念が少なく敷地内がきれいであることも神様の機嫌がよくなり、縁起がいいと考えられている理由です。

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出典:PIXTA

Q4. 年末詣でもお願いしていいことは?

A.「今年1年のお礼と来年の抱負を伝える」ことです。

年末詣では、1年間のお礼と新年の抱負を伝えるのが基本。ただ単にお願いだけするというスタンスではなく、神様や仏様に自分の目標を表明するのがマナーです。表明した目標に向かって努力することを踏まえたうえで、目標に関連するお願いごとをしましょう。例えば、仕事について奮励すると表明した場合は「今年よりも大きな仕事を任せてもらえますように」というようにお願いしてみてくださいね。

Q5. お願いしてはいけないことはある?

A.「人の不幸を願うことや他力本願なお願いはNG」です。

他人の不幸や人任せなお願いは避けましょう。他人の不幸を願うような言葉に対し、神様は聞く耳をもたないとされています。また他力本願で人任せなお願いごともよくないとされていますので注意しましょう。ただし「病気が治りますように」や「来年1年も皆無事に健康で過ごせますように」などのお願いは大丈夫です。

今年は、縁起とご利益のある「年末詣」に出かけてみよう

年末詣について詳しく紹介してきましたが、知らなかったマナーや知識はありましたか?神社やお寺を訪れる際の基本マナーを押さえて、今年の年末はぜひ年末詣に出かけてみてくださいね!

 

※記事内の情報は記事執筆時点の情報です。
※記事内の画像はイメージです。
※シーンなどによってマナーが異なる場合があります。



ライター:能美黎子(のうみれいこ/ @reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。