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上司に「参考になりました」はNG!ビジネスで使ってはいけない理由とは

  • 2023.12.1
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写真:PIXTA

先輩や上司にアドバイスを受けた時や仕事の相談をした時に、感謝の気持ちとして「参考になりました」と伝えたことがある方は少なくないのではないでしょうか。「参考になりました」は、非常に多くの場面に使われる言葉かと思います。でも実は、この「参考になりました」という言葉は、目上の人に対して失礼にあたる言葉です。では、どこが失礼にあたるのでしょうか。

今回は、「参考になりました」が目上の人に対してNGな理由や正しい表現方法について紹介します。

1.目上の人に対してNGな理由

目上の人に対して「参考になりました」を使ってはいけない理由は、「参考」は「自分の考えを決定するのに、利用する、足しにする」といった意味合いが含まれているため、相手の意見や考えを過少に捉えていると思わせてしまう可能性があるからです。つまり、「参考程度に聞いておきます」といった上から目線のような印象を相手に与えてしまうため、目上の人に対して使用するには失礼な表現と言えますので覚えておきましょう。

2.「参考になりました」の正しい言い換え表現

目上の人に「参考になりました」と伝える際の正解は、「勉強になりました」「学ばせていただきました」です。

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写真:PIXTA

「勉強」という言葉には「学ぶ」「経験を積む」といった意味があり、「あなたの意見を聞いて知識が増えました」と相手に伝えることができるため、とても良い印象を与えることができます。もう一つの言い換え表現の「学ばせていただきました」という言葉も同じような意味合いで使える表現ですが、注意点があります。謙虚な姿勢を伝えることができる言葉なのですが、仰々しい印象を与えてしまう可能性もあるので、自分よりも遥かに豊富な知識を持つ人物に対して使用することをおすすめします。

3.例文

「勉強になりました」「学ばせていただきました」の例文をご紹介します。実際に例文を参考に使ってみましょう。

  • 先日は色々なお話を伺うことができ、非常に勉強になりました
  • 貴重なご意見をいただけて勉強になりました。大変感謝しております。
  • 新しいプロジェクトに参加させていただき、多くを学ばせていただきました
  • 先輩の経験を学ばせていただくことで、私も成長できると感じています。
  • 先日の講義、しっかりと学ばせていただきました

社交辞令にならないよう気をつけよう

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「勉強になりました」「学ばせていただきました」は相手に前向きな気持ちも伝えられる素敵な言葉ですが、使う際は社交辞令の言葉にならないように注意が必要です。具体的に何が勉強になり、どう今後活かしていくのかまで相手に伝えられるととても良いでしょう。何事も感謝を伝えるとともに行動にも表していけるようにすることが大切です。言葉と行動を伴わせて、人としての信頼度も上げ円滑なコミュニケーションを目指しましょう。

 

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ライター:能美黎子(のうみれいこ/ Instagram:@reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。