今年も残すところわずかとなりました。年始のご挨拶に向けて、準備をしている方もいることでしょう。
年始のご挨拶としてまず思い浮かぶ「年賀状」ですが、この記事を読んでいる方の中にも、年賀状からメールやLINEでの挨拶に切り替えを考えている方もいるのでは?そこで心配になることといえば、“失礼にあたらないか”ということですよね。
ということで今回はその疑問に答えるべく、メールやLINEで送る年賀状のマナーについて解説していきます。
1.年賀状の本来の意味
年賀状は昔からある日本独自の習慣で、旧年の感謝を伝え、相手の一年の多幸を祈るために送るものです。遠方に住んでいることや何らかの理由で直接の挨拶が難しい場合に、代わりに書面で挨拶をしたことが「年賀状」の始まりといわれています。
本来の意味を辿ると、必ずしも「はがき」という形でなければいけないということはありません。
2.年賀状をメールやLINEで送るのは失礼なのか?
答えは「年賀状を送る相手との距離感による」です。
日頃からメールで連絡を取り合っている場合、相手の手を煩わせないためにメールで送るのは良い選択でしょう。しかし、相手との距離感や関係性によっては「失礼だ」と受け取られる可能性があるため、注意が必要です。
また取引先や上司、部下などの場合は、会社の慣習や相手との関係性によって対応が異なるため、確認をとることをおすすめします。
3.LINEやメールで送る場合の注意点
実際にLINEやメールで送る際には、失礼にならないよう文言を工夫するのも手。
特にビジネスシーンにおいては「略儀ながらメールにて失礼いたします」などと断りの一文を入れるのがおすすめです。相手を思いやる一言を添えることで、相手への印象を良くすることができます。
相手への感謝の気持ちと多幸をお祈りして送ろう
メールやLINEで新年の挨拶を送る際には、年賀状の本来の意味である「旧年の感謝を伝え、相手の一年の多幸を祈るために送る」ことを意識し、相手を思い遣る気持ちを大切にしましょう。
ぜひ感謝の気持ちを表す文章や相手との思い出話などを添えて送ってみてくださいね。
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ライター:能美黎子(のうみれいこ/ Instagram:@reikonohmi)
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。