「1時間=60分」や「1分=60秒」などは、日常生活でもよく使います。そして、1日、1週間、1ヶ月、1年などというのも「時間」の単位のひとつです。
「×60」や「÷60」の計算をすることで、秒・分・時間の変換をするというのは、生活する上で欠かせない計算ですね。
それでは、1年という期間を「秒」で表すと、どのくらいになるでしょうか。
意外と大きな数になるので、間違えてしまう人もいますよ。時間の単位変換の仕組みを改めて確認してみましょう。
問題
1年は何秒ですか。(1年は365日とする)
暗算で計算するのは、少し大変かもしれませんが、それぞれの単位変換の仕組みさえ知っていれば、求めることができるはずです。
落ち着いて計算をしてみましょう。
さて、答えは次の通りです。
1年=31,536,000秒
解説
小さな時間から順に計算をしていきましょう。
1時間=60分
1分=60秒
したがって、1時間は3,600秒です。
「1時間は何秒?」という問題、パッと出されると意外と間違える人が多いです。
60×60=3,600が正しいですが、360秒と答えてしまう方がいます。ゼロの数に注意しましょう!
さて、次に1日が何秒なのかを考えます。
1時間は3,600秒なので、1日だと24時間にしなければいけません。
1日
=3,600(秒)×24(時間)
=86,400秒
桁が大きくなってきたので、計算に注意しましょう。
最後に1年は365日です。したがって、
1年
=86,400(秒)×365(日)
=31,536,000秒
今回は1年を求めましたが、1週間なら7日分なので「86,400×7」、1ヶ月なら「86,400×30」の計算ですね。(1ヶ月=30日の場合)
「1あたり」を求めておけば、「いくつ分」のかけ算をすることで、さまざまな日数を秒で表すことができます。
まとめ
1年が約3100万秒という言い方をすると、普段とは違った印象を受けますね。
長いと感じたでしょうか。短いと感じたでしょうか。
桁が大きくなるので、計算には注意が必要ですが、普段よく使う単位変換とまったく同じ考え方で、「1年が何秒か」ということが計算できましたね。
これを使えば、「あなたが生まれてから何秒?」というのも計算ができますね!
文・編集(監修):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」。