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65歳超のオウムと100歳の元飼い主 3年半ぶりの“感動の再会”に「素敵な時間」「涙が出ます」の声

  • 2023.11.17

皆さん、「タイハクオウム」というオウムをご存じですか?

漢字で「太白鸚鵡」と書かれるように、真っ白な羽毛で体長45~55cmほどの大型のオウムです。タイハクオウムの寿命は30~40年ほどとされていて非常に長寿で、50年以上生きることも珍しくありません。

タイハクオウムのホワちゃんと暮らしているそねっち(@MAX_BEN_P)さん。ホワちゃんは、もともと違う飼い主さんと一緒に暮らしていましたが、元の飼い主さんがご高齢となったため、そねっちさんが里親になったそう。

そんなそねっちさんが、65歳超のホワちゃんと100歳の元の飼い主さんが過ごす様子をX(旧Twitter)に投稿すると、1.2万いいねが集まり(2023/11/13時点)、「素敵な時間」「涙が出ます」「優しい空気を感じる」と話題になっています。

ホワちゃんと元親おばあちゃんが穏やかに過ごす様子をご覧ください。

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出典:そねっち(@MAX_BEN_P)さん

※下記の日付のリンクをクリックするとX(旧Twitter)に移動します

そねっち@MAX_BEN_P 2023年11月3日
穏やかな時が流れていました

元親おばあちゃんは「ホワちゃんいいこ」と何度も優しく声をかけていますホワちゃんも嬉しそうに甘えた様子で元親おばあちゃんを見つめています。

コロナ禍で3年半もの間ゆっくりと会うことができなかったホワちゃんと元親おばあちゃんですが、今年になってようやく再開できたのだそうです。

今回は、ホワちゃんと元親おばあちゃんが再会に至るまでの心温まる優しいエピソードを紹介します。

ホワちゃんと元親おばあちゃん

現在ホワちゃんは、飼い主のそねっちさんのおうちで暮らしていますが、10年前までは元親おばあちゃんと一緒に暮らしていました。

しかし、元親おばあちゃんがご高齢になり施設に入所することに。ホワちゃんは連れて行けないので動物病院経由で里親を探すことになり、動物病院に預けたそうです。

そして、10年前の10月頃に、そねっちさんがX(旧Twitter)で「高齢のタイハクオウムの里親を探している」という投稿を発見。すぐにホワちゃんが預けられていた病院に面会に行きました。その後、当時ご存命だった旦那さんと相談してホワちゃんをお迎えすることを決めたとのことです。

病院にホワちゃんを迎えに行ったとき、元親おばあちゃんは「いってらっしゃい」とホワを抱きながら、何度も何度も「ホワをお願いします」とそねっちさんに言ったのだとか。

それからホワちゃんはそねっちさんと暮らすようになりました。

それから月日は経ち、今年の9月のこと。

コロナ禍で、施設で暮らす元親おばあちゃんはホワちゃんと会えない期間が長かったのですが、そねっちさんがふたりを会わせてあげたいという思いで、入所している施設に今年に入ってお願いしたようです。その後室内入室を快諾してもらい、久しぶりの再会が叶いました。

久しぶりの再会の様子がこちらです。

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出典:そねっち(@MAX_BEN_P)さん
そねっち@MAX_BEN_P 2023年9月18日
ホワと元親おばあちゃん
室内でゆっくり会ったのは3年半ぶり。
それまでは外のベンチや車の中で少し会えるだけだったから
ホワが大好きなママを忘れる訳がない

「いいこいいこ」とホワちゃんをなでる元親おばあちゃんは、とても嬉しそうに優しく微笑みかけています。

元親おばあちゃんのホワちゃんへの深い愛情が伝わってきますね。

その愛情に応えるかのように、ホワちゃんも元親おばあちゃんのことがとても大好きなようです。元親おばあちゃんのところから帰ろうとすると、ホワちゃんは元親おばあちゃんから離れません。

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出典:そねっち(@MAX_BEN_P)さん
そねっち@MAX_BEN_P 2023年11月3日
元親おばぁちゃんとの面会を追えて帰ろうとするも、降りてくれないホワ姐さん
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出典:そねっち(@MAX_BEN_P)さん
そねっち@MAX_BEN_P 2023年11月3日
大好きなチビ太にも全力で抵抗するほど帰りたくなかったらしいホワ。・゚・(*ノД`*)・゚・。

大好きな元親おばあちゃんと離れたがらないホワちゃん、何だか甘えん坊の子どもみたいでとっても可愛いですね。

ちなみに、「チビ太」くんとは、そねっちさんのお子さんのこと。チビ太くんは小さな頃からホワちゃんと一緒に過ごしてきて、大の仲良し。「元親おばあちゃんも、ホワにチビ太という新しいパートナーができたことを喜んでくれています」とそねっちさんもは語ります。

おばあちゃんは、会う度に「ホワが幸せそうで本当に嬉しい」と、そねっちさんに伝えてくれるそうです。

大型鳥は長生きする可能性がある

元親おばあちゃんは100歳とご高齢ですが、ホワちゃんも65歳超ととても高齢です。大型鳥は長生きなので、飼育にあたってはさまざまな知識や情報が必要。そのあたりについて、そねっちさんにお話を伺いました。

---元親おばあちゃんとホワちゃんの交流の投稿を見て、タイハクオウムやご高齢の大型鳥について初めて知ったという方も多いようですね。

大型鳥は長生きする可能性があることを、たくさんの方に知ってもらえる機会になればと思います」

---ホワちゃんが65歳超だということに驚かれた人もいるでしょうね。

「最近では大型鳥の流通が多くなったため、これからさらに大型鳥の里子が出てくる時代が来ると思います。里親探しは、飼い主の家族間で見つけるのが理想ですが、それが不可能だったり不測の事態が生じたりした時に、お願いできる人を決めておくことが大事だと思います」

---一代では飼いきれない可能性も出てきますよね。

大型鳥は雛から育てなくても、根気よく愛情を持って接すれば必ず心を開いて歩み寄ってくれます。飼育書などには、人間の幼児並みの知能があるとありますが、感情面はそれ以上だと思います」

---そねっちさんのご投稿を見ているとそれを実感できます。

「犬猫に比べるとメジャーではない生き物なので難しい面も多々ありますが、情報共有したり知識を得るために学んだりすることができる環境が増えてくれるといいなと願っています」

---生き物について知ることは大事ですよね。

「今までホワ以外にも高齢で手放されたヨウムの里親になり看取ったり、若いヨウムの里子を素晴らしい里親さんに繋いだり、現在は猫多頭飼育崩壊現場からレスキューされた大型鳥の保護をするなどしています。鳥に限らずですが、ペットとされる生き物に対して人が責任をまっとうすることが当たり前の世の中になってほしいと、強く願っております」

---一緒に暮らすと決めたからには、最期まで責任をもつことが大切ですね。

感動したという声

ホワちゃんと元親おばあちゃんのエピソードには、次のようなコメントが寄せられました。

「この風景を見て涙が出るわ
大型は特にこのように穏やかに優しく愛でてあげなきゃいけないのに、帯広虐待(病気が出たのに親鳥を病院に連れて行かない、他にもある)ブリーダーのソロモンオウムは怒鳴られ放置。同じ高齢者なのにこうも違う。素敵な動画投稿ありがとうございます」
「涙が出る程穏やかで優しい空気を感じました。鳥さんもこんな可愛い甘えたな一面を見せるんですね…おばあ様の声音が愛おしい程優しいです」
「また何度も見てしまいました。全ての飼い鳥と飼い主さん達の未来がこんなに穏やかであったら最高です…」
「ずっとお声聞いてるしおかおも見てる・・・だいすきなんですね」

ホワちゃんが元親おばあちゃんにも、そねっちさんにも大切にされていることが伝わるエピソードでした。

これからも、愛されながら元気でいてほしいですね!



取材協力:そねっち(@MAX_BEN_P)さん