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「病院食がうめぇうめぇ…!」調理師に1品1品『感謝の手紙』を綴った結果→まさかの“心温まるやりとり“に14万人が注目

  • 2023.11.11
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画像:PIXTA

入院すると寝る以外にすることがなく、毎日3食出る病院食が数少ない楽しみとなる方もいるのではないでしょうか。

みねるば(@minerva_owl1)さんが以前入院した際、病院食に対してとった行動をX(旧Twitter)上に投稿すると、14万件のいいね(2023/11/09時点)が集まり、「その手があったか」「次はそうします」「ありがたい言葉です」と話題になっています。

一体どんな行動を起こしたのでしょうか?

こちらの投稿をご覧ください。

※下記の日付のリンクをクリックするとX(旧Twitter)に移動します

みねるば@minerva_owl1 2023年10月30日
前に入院した時、病院食がおいしくてうめぇうめぇ言って食べてたら、看護師に「調理師に手紙書かない?」と言われました。
暇だったので1品1品に
「この切り干し大根、あっさりとした味つけの中にも深い味わいがあり、これまで食べた病院食の中でも随一の美味しさ。」
などと凝ったレビューをしたら、
翌日、調理師の方から感謝の返事がありました。
その日もレビューを書いたらまた返事があり、入院中はずっと文通していました。
顔も知らぬ調理師さんに随分励まされ、数ある中でもあの時が一番楽しい入院生活でした。
みねるば@minerva_owl1 2023年10月30日
ツイートが拡散されて、医療関係者の人の目に留まったのですが、こういう反応は嬉しいとのことでした。
皆さんも入院して病院食おいしかったら是非やってみてください~

レストランなどとは違って調理師の方とは会う機会が少ない病院ですが、手紙で気持ちを伝える方法があるんですね。

手紙を提案してくれた看護師さんは、もしかしたら調理師さんの苦労を知っているからこそ声をかけてくれたのかもしれません。病院食に限らず、誰かへ感謝の気持ちを伝えることは大切なことなんだと気づかされる投稿でした。

凝ったレビューの数々

みねるばさんは調理師さんに対して、こんな感想を書かれていたそうです。

みねるば@minerva_owl1 2023年10月30日
他のレビューが気になるとの声があったので、いくつか覚えている限り。

・わかめと大根の味噌汁 入院患者にとって足りない塩分を満たすと同時に、塩辛すぎず、絶妙な調和の中にある。かゆい所に手が届く一品。
みねるば@minerva_owl1 2023年10月30日
・豆腐ハンバーグ 体は肉を求めている。しかし、入院中には叶わぬ願い。そうした中にあって、豆腐ハンバーグは患者のニーズと健康の双方を満たす嬉しい一品。

みたいなことを脳内にソムリエを召喚して書きました。

みねるばさんの文章力が光っています!

レビューを読むだけで病院食がどれほどおいしかったのか伝わってきますね。なんだかヨダレが出てきそうです。この手紙を読んで、調理師の皆さんもきっと笑顔になったのではないでしょうか。

手紙を書く側も受け取る側も嬉しい気持ちに

こちらの投稿をされたみねるばさんに、このエピソードについて詳しくお話をお伺いしました!

---調理師さんからはどんなお返事がきましたか?

わざわざ感想をくれてありがとうございます、と感謝され、病気が早く治りますようにと病状を気遣ってくれました。本当にありがたいことです」

---やはり感想を頂くのは嬉しいですよね。

「この投稿にも、病院関係者や調理師さんから感謝の声をたくさん頂きました。普段苦労されている人達が喜んでくれて、とても嬉しく感じました」

---真似したい、という声も多かったですね。

入院中や入院予定の方から、自分も感想を書いてみようと思います!という声もたくさんいただきました。それが調理師さんに届いて幸せな気分になれるなら、これ以上のことはありません。皆さんも病院食がおいしかったらぜひ感想を書いてみてください!その声がきっと誰かを幸せにします!」

---なかなか気づきにくいですが、日常生活のなかでも相手に感謝の気持ちを伝えるチャンスというのはたくさんありそうですね。

心のなかで「ありがとう!」と思うだけでなく、思い切って言葉にして伝えてみたくなりました。

調理師さんからの声も

こちらの投稿を見た人たちからは、次のようなコメントが寄せられました。

私も入院するたびご飯の感想とイラスト書いてたら、栄養士さんがお礼を言いに来てくれました
わー素敵!夏に入院して毎日とってもおいしくいただいてたのに思いつかなかったです…カーテンの中ひとり時々「わあ!おいしー!何これー!?」って小さめに歓喜の声と、喜びで両手も上げてました
お礼伝えるの素敵ですねー。
病院の栄養士や調理師の方って、かなり大変なんですよね。限られた味付けに限られた予算とか、入院患者皆さんに喜ばれる献立を飽きない様、そして栄養を取れるようにも完食しやすく作るのは。
お手紙書けばよかったんだ。
いつもの病院はお出汁の味がよく効いてどれも美味しい。あるメニューは家でも食べたくて時々作ってる。 今年入院した病院はずっとペースト食だけど、料理を再現する配置でカラフルに盛り付けしてあって、一品一品小さなシールに献立名と材料が書いてあって感激。味もよかった。

みねるばさんと同じようにお礼を伝えている人もいらっしゃいますね。

「手紙を書けば良かったんだ」と気づいた方もいましたが、共通していたのは調理師や栄養士の皆さんに感謝している人がとても多いということです。

そして、実際に病院食に携わっている方からの意見もありました。

作る側の者です
そういうお言葉は厨房の者からすると大変有り難く、嬉しい事です。
日々、病院食は不味いと言われ、工夫して薄味で美味しくしようと考えている側からすると、とても日々の励みになります
病院調理師です!!
こんな素敵な事されたら泣いてしまいます。
明日からも仕事頑張ろうと思います
病院厨房勤務の調理士です。基本、クレームしか来ないし、感謝されるのは管理栄養士だけなので‥。作った側に声を届けてくれるのは本当に嬉しいし、肩身の狭い病院調理士の立場がもっと上がってくれたらな‥もっと頑張れるのに‥本当、立場弱いんですよ

病院食を作ることがどれほど大変なのか、そしてどれほど苦労されているのかが伝わってくるコメントの数々。改めて、感謝の気持ちを伝えることの大切さを感じます。

あなたは今、誰に「ありがとう」を伝えたいですか?



取材協力:みねるば(@minerva_owl1)さん