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大人も意外と間違える 「(−2)²の答えは?」→ −4じゃないよ〜!

  • 2023.11.9
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中学校の数学で習う「負の数」(マイナスの数)の計算。

一見簡単そうに見えますが、実は大人でも間違えることが多いのがこの問題です。

とくに、複数の計算が組み合わさった問題は、計算の順序を間違えると答えが変わってしまいます。

今回は、そんな負の数を使った計算にチャレンジしてみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
8–(–4)÷(−2)²

負の数が混じっているので、計算の順序に注意して解いてみてください。

答えは分かりましたか?

 

答えは「9」です。

解説

まずは「計算の順序」からおさらいしましょう。

①カッコの中の計算
②累乗の計算
③かけ算・わり算の計算
④たし算・ひき算の計算

 

まず、(−2)²の計算から始めます。

この部分の計算でよくある誤答はー4としてしまうことです。

(−2)²は「−2を2回かける」ということですね。

つまり、(−2)×(−2)=4 となります。

もしー2にカッコがついていなくて、−2²の計算なら、ー2×2=ー4となります。

カッコがあるかないかで計算結果が変わるので注意です!

 

次に(−4)を4で割ると下記の通りです。

(−4)÷4=−1

 

最後に、8から−1を引きます。

8−(−1) =8+1=9

 

以上の計算をまとめると、次のようになります。

8−(−4)÷(−2)²
=8−(−4)÷4
=8−(ー1)
=9

 

マイナスの数の計算は、特にかけ算やわり算のときに注意が必要です。

負の数同士のかけ算は、答えがプラスになることを忘れないようにしましょう。

まとめ

負の数の計算は日常生活でも意外と使うことがあり、気温の変動や、収支の計算など、さまざまな場面で出てきます。

このような基本的な計算もしっかり理解しておくことで、日常生活や仕事の中での計算ミスを防ぐことができます。

この機会に、再確認してみてくださいね。


文・監修:SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」。