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グルマン温故知新:都立大学〈WINE&FOOD YUHARA〉ワインのスペシャリストが作るつまみで飲む

  • 2023.10.4
グルマン温故知新:都立大学〈WINE&FOOD YUHARA〉の「牛すじのどて煮 炙りキャベツ」

WINE&FOOD YUHARA(都立大学)

ワインのスペシャリストが作るつまみで飲む

茨城・つくばの酒輸入・販売店〈葡萄酒蔵ゆはら〉は、イタリアを中心に優れた造り手のナチュラルワインを扱う。代表・湯原大(ふとし)さんのセレクトは料理人たちの信頼も厚く、都内の飲食店約200軒に卸す。このプロ御用達の店が、都立大学に「買えて・飲める」拠点を構えた。

グルマン温故知新:都立大学〈WINE&FOOD YUHARA〉の「牛すじのどて煮 炙りキャベツ」
「牛すじのどて煮 炙りキャベツ」天然の麹菌で熟成させる「宮古みそ」と甘口の麦味噌、2種類の味噌を使って煮込んだ牛すじは、じっくり噛み締めたくなる旨味を湛えている。さっと炙ったキャベツの、歯切れのよい食感がアクセントに。「凝縮感や複雑味のある赤ワインとの相性は特にいいと思います」と犬塚さん。900円。
グルマン温故知新:都立大学〈WINE&FOOD YUHARA〉の「割り干し大根の旨煮」
「割り干し大根の旨煮」ジャンルにとらわれない酒肴も数種登場する。大根を縦に細長く切って干した「割り干し大根」をニンジン、油揚げや干しシイタケと戻し汁で煮た一品は、砂糖や味醂を使わず「ワインの甘さが入る隙間のある味」に。500円。
グルマン温故知新:都立大学〈WINE&FOOD YUHARA〉の「とりレバーのクロスティーニ」
「とりレバーのクロスティーニ」材料は、鶏のレバーのほかはニンニク、鷹の爪と陰干しして糖度を高めたブドウで造るデザートワインの「ヴィン・サント」のみ。レバーの旨味とブドウの甘味が融合した一品は、彩りこそ地味だがワインが進む!800円。

切り盛りするのは、名刺に「営業部 部長」という肩書のある犬塚賢さん。15年前に〈葡萄酒蔵ゆはら〉に入社するまではイタリア料理店にソムリエとして勤務し、料理人でこそないがその腕前は玄人はだし。かつて学芸大学にあった事務所で、取引先のシェフやインポーターに振る舞った料理が評判だったことから、ここでは厨房に立つ。

ジャンルを超えたつまみを揃えるが、いずれも甘味を加えていない。それは「ブドウの甘味が入る余地を残すことで幅広いワインと合う」から。ナチュラルワインを熟知する犬塚さんが考える味の最適解、様々な組み合わせで体感してみたくなる。

グルマン温故知新:都立大学〈WINE&FOOD YUHARA〉の犬塚賢さん
「これから作りたい料理がたくさんあります」という犬塚さん。
グルマン温故知新:都立大学〈WINE&FOOD YUHARA〉店内
セラーには、1,000本以上のワインが。約7割がイタリア産だ。

Information

WINE&FOOD YUHARA

〈ワイン アンドフード ユハラ〉
住所:東京都目黒区平町1-25-23 Shatain Maison101
TEL:なし
営:14時~19時最終入店
休:日曜・月曜、不定休

2023年6月9日オープン。ワインのほか、店で使うオリーブオイルやワインビネガー、醤油などイタリアと日本の食材も販売。ボトルワインの抜栓料は1,500円。支払いはキャッシュレス決済のみ。予約不可。営業の詳しい情報はInstagram(@yuhara_toritsudai)で。グラスワイン900円~、ボトルワイン2,420円~。おつまみ500円~。カウンター5席、スタンディング2卓6名相当。

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