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【レンタルドレスのプロが回答】結婚式のゲストの装いOKとNGのラインを分かりやすく解説

  • 2023.10.4

1年を通して結婚式は11月が最も人気。次いで10月が人気だそうです。秋は気候が比較的穏やかで、美しい紅葉などを楽しみつつ、外で演出が行いやすいのも選ばれる理由の1つだそう。
札幌市中央区にあるレンタルドレスショップ『レンタルブティック21st.』は、結婚式のゲスト用衣装をはじめ、謝恩会やパーティードレスなど、数多くのシーンに向けたレンタルサービスを行なっています。

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今回は、札幌市東区にてパーソナルカラー診断・顔タイプ診断®・骨格診断の手法を使いイメージコンサルタントをしている筆者が、ゲストの着こなしマナーについて、岩瀬店長とスタッフの菅原さんにお話を伺いました。結婚式に参列する20〜30代の方に向けて、具体的なコーディネート例と共にご紹介します。

1:絶対に避けてほしい色は、この2色

一般常識として挙式に不相応な白と黒ですが、その認知度は意外と低いそうです。特に初めて参列される方は、ほとんどの方がご存じないのだとか。

岩瀬店長:白い衣装はとてもすてきですが、白は花嫁様のための特別な色。どんなに自分が気に入った衣装でも、花嫁のためを思って避けるのが優しさです。また、白の代わりにベージュを選ばれる方も多く、20代のお嬢様とご同伴になる親世代からも人気は高い傾向があります。確かにベージュの色は品もよく、マナー違反にはならない安心感があります。ですが、全身をベージュにしてしまうと、写真に想像以上に白く写り、花嫁の白と被って見えてしまうことがあるのです。

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実際に全身ベージュの衣装で撮影させていただくと、このようにかなり白っぽい印象に。

菅原さん:どうしてもベージュをお召しになるなら、上着や小物に違う色を持ってくるのがおすすめです。そうすることで白っぽく見えることもないでしょう。

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黒はフォーマルウェアとして冠婚に使うことが可能です。ですが、黒いジャケットにパールのアクセサリーだと、下の写真のようにのイメージが強くなります。

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黒を着用する際は、ジャケットをボレロやシースルー素材にしたり、光沢のある刺繍がほどこされた生地を選んだり、小物もおめでたい式にふさわしく華やかなアイテムにしましょう。

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黒の面積を減らし、光沢のあるアイテムを取り入れることで、印象が様変わりします。

2:露出になる?ならない?その境目とは

“昼の挙式は露出を控え、夜の挙式はある程度の露出はOK”というマナーがあります。では、どこまでを露出というのでしょう? その定義に悩んだ筆者は、岩瀬店長に露出のラインについて伺いました。

岩瀬店長:腕や背中が露わになるデザインは避けるのはもちろんですが、胸元の切れ込みが深いものや、体のシルエットが露わになるデザインも避けるのがマナーです。お相手のご親族様のことも考え、セクシーさを感じさせる衣装は避けるのがベストですね。

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普段のファッションでも肌見せに抵抗のない方もいらっしゃいます。しかし、結婚式という神聖な場では、肌見せは品位を下げる印象を与えてしまい、新郎新婦に恥をかかせてしまうことがあると、改めて勉強になりました。

3:バイカラーはOK?

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筆者:バイカラーワンピースを着ている方もよく見かけますが?

岩瀬店長:「着用OK」と書かれているサイトも多く見受けられます。ただ、本来は“別れる”を連想させるため縁起がよくありません。1枚で上下や左右に色がスパッと別れているワンピースは避けた方がベターです。新郎新婦様に不快な思いにさせないようにしましょう。

4:秋におすすめの色は?

「白や黒がNG!というのはわかったけど、じゃあ何色を着ればいいの?」と思った読者さんもいらっしゃるかもしれません。もし事前に花嫁のカラードレスや色打掛の色を聞いている場合は、同じ色を避けるのがマナーです。ただし、何色の衣装を着るか秘密にしている花嫁様もいます。その場合は色が被っても許されます。
秋は深みのあるマスタードやボルドー、くすみカラーなどが、参列者として花を添えることができるでしょう。

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花嫁様より目立ってしまう恐れもあるため、真っ赤や真っ青など派手すぎる色は、どの季節に関わらず避けましょう。

5:小物使いにもご注意

衣装が決まった後に悩むのが小物の選択。小物使いのマナーも伺いました。

岩瀬店長:秋冬は「黒タイツを履いてもいいですか?」と聞かれますが、NGです。季節に関わらず肌色のストッキング着用です。ただし、最近は肌色に見える便利な厚手のタイツもありますので、寒い地域や真冬でしたら、そのようなタイツをお召しになってもよいでしょう。
靴は爪先と踵が隠れるパンプスが正式なルール。式場に着いたらブーツからパンプスに履き替え、クロークなどに上着と共に預けましょう。ブーティーもNGと考えていただいた方がよろしいかと思います。

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筆者:季節柄、ファーアイテムを望まれる方はいますか?

岩瀬店長:はい、いらっしゃいます。成人式や祝賀会などではOKなファーも、チャペルや挙式には不相応な素材。殺生をイメージさせたり、毛が飛び、隣人のお皿に入ってしまう恐れもあります。アニマル柄のバッグや靴も同様に避けましょう。

多くのコーディネート例を拝見して筆者が感じたのは、バッグの大きさやデザインを変えることで、コーディネートの印象がガラリと変わることです。
黒のバッグでも大きくて落ち着いた印象は、なぜか喪のイメージを連想させ、小ぶりかつ華やかなバッグに変えるだけで、結婚式感が強くなります。

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これは、バッグがアクセサリー以上に印象を左右する効果があることを意味します。
結婚式では不必要な荷物はクロークへ預け、小ぶりで華やかなバッグを持つことを強くおすすめします。

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まとめ

大切なのはゲストは新郎新婦の引き立て役であること。「自分が花嫁の立場なら?」と考えてみましょう。ゲストがNGの装いだと、お相手のご親族もいるなか、どんな気持ちになりますか? 新郎新婦への祝福の気持ちなら、NGの装いも自然と避けることができるでしょう。
ゲストとしていろいろな衣装を楽しみたい場合は、衣装や小物をレンタルするのも選択肢の1つです。新郎新婦が気持ちよく結婚式当日を過ごせるように、マナーを守った装いを心がけましょう。

レンタルブティック21st.
住所:札幌市中央区北1条西3丁目2番地 井門札幌ビル1階
電話番号:011−232−3131
営業時間:11:00~20:00(日・祝日18:00まで)
定休日:水曜日
最寄駅:地下鉄大通駅

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文:山本よしみ(aft色彩認定講師/着こなし美人ナビゲーター)
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【ライター:山本よしみ PROFILE】
札幌で小4男子を育てるシンママ。高2の秋「ダサいから友達やめたい」と友人に言われ外見の大切さを痛感。離婚をきっかけに、専業主婦からパーソナルカラーリストへ転身。現在はaft色彩講師、カラーリスト認定講師、顔タイプや骨格アドバイザーとして活動中。「心理学+ファッション」を取り入れたメルマガが大好評。

【画像】レンタルブティック21st.

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