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世界からお届け!SDGs通信 バルセロナ編。海洋保護を訴える国際派俳優ハビエル・バルデム

  • 2023.10.4
世界からお届け!SDGs通信バルセロナ編。海洋保護を訴える国際派俳優ハビエル・バルデム

自ら潜り、南極海の生態系に感動!海洋保護を訴えるハビエル・バルデム

ハビエル・バルデムはスペイン人で初めてアカデミー賞のオスカーをとった俳優である。カナリア諸島生まれ、マドリード育ち、祖父母、母も俳優の芸能一家に生まれた。海が好きであり、環境活動家としても活躍している。2018年1月には環境保護団体グリーンピースの調査に同行し、南極の海の美しさについて語るドキュメンタリー短編映画『Santuario(サントゥアリオ、保護区の意味)』を撮った。脚本は俳優でもある兄のカルロス・バルデム、そして、映画監督のアルバロ・ロンゴリアも協力し、南極まで同行した。

定員2名の小さな潜水艦で南極海の270メートルの深さまで実際に潜り、南極の海底の生態系の美しさに感動し、海洋保護区をつくろうと10分ほどの映像内で訴えたバルデム。2020年に公開されたが、現在でもグリーンピースのYouTubeチャンネルから観ることができる。もし実際にこの海洋保護区が実現すれば、世界最大のものとなる。

バルデムは2019年に国連のイベントで海洋保護の重要性を語るスピーチをしたりと現在も海洋保護のために積極的に活動している。そして、その願いも叶い、10年ほど議論が続いていた海の憲法と言われる国連海洋法条約の草案が2023年3月に合意された。これにより、2030年までに海の30%が保護区に指定されることとなる。バルデムもこの歴史的な出来事について自身のSNSを通してメッセージを送り、大きく祝った。

ハビエル・バルデムと南極のキング・ジョージ島のヒゲペンギン
南極のキング・ジョージ島のヒゲペンギンと共に。
ドイツ語でのバナーを掲げるバルデム氏たち。
一番左がバルデム、一番右が兄のカルロス。ドイツ語でのバナーを掲げる。
潜っている様子
アメリカのグリーンピースのパイロットと共に水深270mの深さまで潜った。
グリーンピースの船、Arctic Sunrise号に乗船するバルデム。
グリーンピースの船、Arctic Sunrise号に乗船するバルデム。

Information

Javier Bardem

ハビエル・バルデム/1969年、カナリア諸島生まれ、マドリード出身。祖父母、叔父、母も有名俳優の芸能一家に生まれ、4歳で俳優デビュー。1990年のビガス・ルナ監督の『ルルの時代』で映画デビュー。2000年『夜になるまえに』でヴェネツィア国際映画祭男優賞、2007年『ノーカントリー』でスペイン人としては初のアカデミー賞助演男優賞を獲得。2012年にはハリウッドのウォーク・オブ・フェイムに名前を刻んだ。私生活では有名女優のペネロペ・クルスと結婚し、2児の父でもある。最新作は2023年の実写版『リトル・マーメイド』。

Twitter: @BardemAntarctic
Instagram:@bardemantarctic

profile

中森有紀

なかもり・ゆき/会社員&ライター。バルセロナ在住20年。ラジオと音楽とサッカーと料理と選挙ポスターが好き。

Blog:https://note.com/nakamoriyuki
Twitter:@ukiukibcn
Instagram:@ukiukibcn

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