マチ子さんは妊娠をきっかけに夫のブン太と結婚しました。家事も生活費もきっちり「半分」にしたいブン太のこだわりは次第にエスカレートし、幸せだった生活が壊れ始めます。マチ子さんは職を失ったことで、ブン太からルールを守るか離婚するかの2択だと追い詰められます。頼れる身内もいないマチ子さんは、自分が社会復帰するまで離婚しないことを選択。その後もブン太の半分強要は執拗になり、マチ子さんは立ち会い出産を希望せずひとりで生むと決意。そして妊婦検診の帰り道、つわりで苦しむマチ子さんを邪魔者扱いして、退職に追い込んだ同僚のミナミと遭遇します。
私にしたこと忘れたの?
久しぶりに再会したミナミは妊娠していました。
ミナミは自分も妊娠したことで私のつらさがわかったと言い、親友に戻れないかと謝ります。
私は「つわりでしんどいから」とだけ言って立ち去ろうとしますが、ミナミに引き止められてしまい……。
どれだけ無視をしても一方的に話しかけてくるミナミ。さらには、マチ子さんよりも自分の現状のほうがずっとかわいそうだと言い出します。
それでもマチ子さんが冷たく突き放すと、ミナミは「派遣女のくせに!」と逆ギレ。
実は以前からマチ子さんがブン太と何でも半分にしていると話すのを、早く不幸になればいいのに、と思いながら聞いていたのだそう。
そして再会した今もマチ子さんが恵まれていてずるいと言い、だからつわりが終わらないのだと言い放つのでした。
つわりで仕事ができない人は迷惑だからとマチ子さんを辞めさせておいて、自分が妊婦になった途端、職場がサポートしてくれないと同情を求めるミナミ。
自業自得の結果をマチ子さん本人に伝えて、やさしい言葉をかけてもらえると思ったのでしょうか。隣の芝生は青く見えると言いますが、そもそも人生の幸福度も、人と比較して決めるものではありませんよね。
ミナミもミナミでいろいろと思い通りにいかないことがあるのかもしれませんが、つわりでどれほどしんどい思いをするのかが理解できた今、きちんとマチ子さんに謝罪の意を表してほしいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ
ベビーカレンダー編集部