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美肌を目指すならB+D、肌トラブルにはA+D。今さら聞けない【ビタミン】の組み合わせを伝授

  • 2023.10.3
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今ふたたび脚光を浴びているのが飲んで塗っての「ビタミン美容」。そこで2人のドクターに、最新の論説を交えながら何をどうチャージすべきか語ってもらいました。ミューズ世代にこそ嬉しい効果が詰まっているのでお見逃しなく!
今回は単体で摂ってもスゴいけど、実は組み合わせてチャージするともっと効果が望めるのがビタミン総集編です! ドクターたちがリコメンドするビタミン・名チームをご紹介。肌にインナーに……せっせと取り入れて“キレイ”を磨きましょ♪

そもそもですが……意外と知りませんよね!? 「ビタミン」ってどんな栄養素?

全部で13種類もあり、免疫力アップやハリ・シワ改善、美白などなど……ミューズ世代に嬉しいさまざまな美容・健康効果で知られるビタミン類。その効能以外の特性とは?
「ビタミンとは糖質・脂質・タンパク質の代謝を助ける、補酵素としての働きを持った栄養素。水に溶けやすい水溶性と油に溶けやすい脂溶性のものがあります。細胞が生き生きと働くために不可欠ですが、その多くはからだの中で合成することができません。そのため、食事やサプリメントから毎日チャージすることが必要となります。なお、化粧品にもビタミンを配合したものがたくさん出ているように、皮膚から取り入れることも可能 ! 化粧品に使われている他の成分と比べると、分子量が小さくて浸透しやすいものが多いため、早く効果を実感しやすいのが特徴です。ただし、ビタミン美容の基本はコスメよりもまず、しっかり食べ物やサプリメントからチャージして、常に血中濃度が下がらないようにしておくこと。からだの中に十分な量のビタミンがなければ、肌に塗っても内臓のために優先的に使われてしまって、美肌効果まで手が回らないのです」(亀山先生)。
「ビタミンは多種多様ですが、決して何かだけを重点的に摂ればいいわけではありません。また、後述するように、併せて摂ったほうがいいものを把握することも大切です」(斎藤先生)

美肌を目指せる最強コンビ ▶︎ ビタミンB+D

左から:2種のビタミンBとの掛け合わせで生まれた超ビタミンC+を30%配合。C+mania パワーセラムC+30 20mL ¥7,480(プレミアアンチエイジング)、抗酸化力に優れたスイカ幼果実エキスもIN。インテンシブマスクC 1枚 ¥352(ミティア オーガニック)、ナイアシンアミドを核にC、レチノールもプラス。薬用Cリンクルホワイトミルク [医薬部外品] 70mL ¥8,800(ドクターケイ)、従来品の倍のナイアシンアミドと2種のビタミンC誘導体を加えパワーアップ。バイユア ビタギビング アクアセラムマスク 1枚 ¥390(Hamee)

「Cが酸化して抗酸化力を失った際はBがリセットする働きを担いますし、B₃(ナイアシンアミド)は、Cと合わさるとミトコンドリアを活性化させる作用が高まることが分かっています。つまり両者の効果を高めるためには一緒に摂るべき。さらにAも合わさると最強です」(亀山先生)

美白ならこの組み合わせ ▶︎ ビタミンC+E

左から:シャープな輪郭を目指す発酵成分とWビタミン入り夜用マスク。ソフィスタンス リチュアル 10包 ¥9,900(ソフィスタンス)、高濃度&高浸透でC美容を牽引する存在! オバジC25セラム ネオ 12mL ¥11,000(オバジコール)、カプセルにビタミンEを閉じ込めてフレッシュなまま肌へ。C誘導体との相乗効果でクリア肌を実現。ディオール スノー エッセンス オブ ライト マイクロ ローション[医薬部外品] 175mL ¥8,250(パルファン・クリスチャン・ディオール) 、A~C、Eの力を集約した美白化粧水。アンフィネスホワイト クリスタル コンダクター [医薬部外品] 100mL ¥7,700(アルビオン)

「細胞膜をサビつきから守ってくれるEは、酸化しやすく効力を失いやすいのが特徴ですが、Cには酸化したビタミンEを還元して、もとの働きを取り戻す作用があります」(亀山先生)。また、Eと合わさることでCのシミ改善効果が高まるという説も! 美白コンビと覚えておきたい。

肌トラブルにはこの2つを ▶︎ ビタミンA+D

左から:1粒にビタミンAを5000IU、Dを400IU含有! アクティブサプリ ビタミンA+D 60粒 ¥3,240(プロティア・ジャパン)、サプリメントでは珍しくレチノールを採用し、β-カロテンをAに変換できない体質の人にも効果的な配合を実現。AD1000 120粒 ¥6,600(日本機能性医学研究所)

「AとDは免疫の調整役という同じ働きを持っています。そしてDだけを補った場合、ドライアイなど、A欠乏のような症状が現れることもあるため併せて摂るのがオススメ。この2つが充足することで皮膚のターンオーバーが正常に行われるので肌トラブルの改善に効果的」(斎藤先生)

てんこ盛りで無敵の飲むケア ▶︎ ビタミンB+C+D+E

左から:韓国でブームのカプセル、錠剤、リキッドがひとつになった高栄養タイプ。BからEのほか、ビタミンDやK、各種ミネラルもたっぷりIN! MY FIT V マルチビタイミューン128〈液体20mL+錠剤+カプセルのセット〉14本 ¥4,950(東国製薬・9月下旬発売予定)、12種のビタミンとコラーゲンペプチドをひとつにしたトローチタイプ。Lashiku からだ・しなやか [栄養機能食品] 60粒 ¥5,400(再春館製薬)

「ビタミンは多数を組み合わせてチームで働かせるほど、それぞれのポテンシャルが高まって相乗効果で“いい仕事”をします。飲むときも肌に塗るときも、ビタミンカクテルとして取り入れることを念頭において」(亀山先生)

より効率よくビタミンを摂り入れるために オンライン診療で医薬品を購入する方法も

処方薬(医療用医薬品)と、市販薬(一般用医薬品、要指導医薬品)は、同じ効果を表示していても成分の種類や含有量が異なります。とにかく即効で肌状態をよくしたいなら、市販薬よりも有効成分の含有量が多くきき目が強い、医師の診察が必要な処方薬を取り入れるのも手。とはいえ、忙しくてなかなかクリニックに行けない……という人は、オンライン診療を活用してみて!

お話を聞いたのはこのこのお2人
医師・日本機能性医学研究所所長・斎藤クリニック院長
斎藤糧三先生/美容皮膚科治療、栄養療法、点滴療法、ホルモン療法を統合した、独自のトータルアンチエイジング理論を確立。“食で日本を健康に”をモットーに牧草牛の普及にも尽力中。麻布十番には牧草牛専門の精肉店「Saito Farm」をオープンさせた。

皮膚科専門医・医学博士・青山ヒフ科クリニック院長
亀山孝一郎先生/世界に先駆けてビタミンCのニキビに対する効果を論文発表した、ビタミンC療法の第一人者。数種のビタミンを組み合わせたカクテル療法を提唱しているほか、皮膚科学に基づくスキンケアブランド・ドクターケイを監修。セレブリティからの信頼も厚い。

illust:AKIKO HIRAMATSU / text:CHIHIRO HORIE

otona MUSE 2023年10月号より

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