「生活するのに５億ドルも必要ない」ミック・ジャガー、子どもたちに印税は相続させないと表明

9月26日、『ウォール・ストリート・ジャーナル』のインタビューに応じたローリング・ストーンズのボーカル、ミック・ジャガーは、自分の遺産をより公平に分配したいと語った。

子どもたちは警告を受けている：父親は自身の個人的な遺産の一部を彼らに遺贈するが、音楽の著作権、つまり権利は含まれない。「子どもたちが生活するのに5億ドル（約748億円）も必要ない」と、80歳のローリング・ストーンズのリーダー、ミック・ジャガーは2023年9月26日に『ウォール・ストリート・ジャーナル』の取材で説明した。ミック・ジャガーは、自分の作品をチャリティーに寄付することを好むとほのめかした。18年ぶりとなるニューアルバムのリリースで、カルト的人気を誇るグループに今後長い間印税が入ってくることは確実であり、この寄付は彼曰く「少しは世の中のためになる」だろう。

名声ある資産

では、彼の子どもたちには何が残されるのだろうか？ 『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の報道によれば、ミック・ジャガーだけで3億ドル（約449億円）を超える財産があるという。43歳年下のダンサー、メラニー・ハムリックと10年間交際しているミック・ジャガーは、数々の一流不動産を所有している。ロンドンとニューヨークのアパート、ムスティーク島の別荘、トゥーレーヌのシャトーなどだ。

この財産は、5人の妻との間にできた8人の子どもたちに分けなければならない。ミック・ジャガーは1970年にアメリカ人女優マーシャ・ハントとの間に長女カリス（52歳）をもうけた。この出産の翌年、ビアンカ・ジャガーとの結婚で生まれたジェイド（51歳）を迎え、2度目の父親となった。その後、モデルのジェリー・ホールとの間に、エリザベス（39歳）、ジェームズ（38歳）、ジョージア・メイ（31歳）、ガブリエル（25歳）が生まれた。最後に、ブラジル人モデル、ルチアナ・ヒメネスとの間に生まれたルーカス（24歳）と、現在のパートナー、メラニー・ハムリックとの間の息子デヴロー（6歳）。ミック・ジャガーが亡くなった場合、8人の子どもたちはそれぞれ3000万ユーロ（約47億円）以上を受け取ることになる。

著作権の売却

ミック・ジャガーはまた、いくつかの名曲が彼の所有物ではないことを明かした。「この業界はまだ転換期で、今日のようなサポートやアドバイスをしてくれる人がいなかった」と彼は説明した。実際、いくつかの楽曲の権利はかつてのマネージャーで会計士のアラン・クレインによって1965年から1970年まで制約されていた。ローリング・ストーンズは、ケイティ・ペリー（2億2500万ドル＝約336億円）やブルース・スプリングスティーン（5億ドル＝約748億円）など多くの歌手のように、残りの楽曲の権利を巨額で売却することができただろう。バンドを象徴するギタリスト、キース・リチャーズは昨年、アメリカ最大の放送局CBSに次のように語っている。「私たちは売却することに関してまだ心の準備ができているかどうかわからない。もう少し検討して、何か新しいアイデアを加えてもいいかもしれない。著作権の売却の唯一の問題は、自分たちの年齢を感じさせることになるということだ」。さらなる情報を待ちたい。一方、ローリング・ストーンズは18年ぶりの最新アルバム「ハックニー・ダイアモンズ」を10月20日にリリースする。