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ザ・ローリング・ストーンズとの豪華共演はどう実現した!?レディー・ガガがコラボの秘話を明かす【コメント訳】

  • 2023.10.2

ザ・ローリング・ストーンズが、10月20日にリリースする18年ぶりのオリジナルアルバム『ハックニー・ダイアモンズ』より、レディー・ガガやスティーヴィー・ワンダーが参加したセカンドシングル「スウィート・サウンズ・オブ・ヘヴン(Sweet Sounds Of Heaven)」をリリース。ガガがこの豪華コラボが実現した背景を明かした。(フロントロウ編集部)

新作『ハックニー・ダイアモンズ』を10月20日にリリースするザ・ローリング・ストーンズ

10月20日に発売となるザ・ローリング・ストーンズの18年振りのオリジナル・アルバム『ハックニー・ダイアモンズ』より、第2弾シングル「スウィート・サウンズ・オブ・ヘヴン(Sweet Sounds Of Heaven)」がデジタルリリースされた。このシングルには、レディー・ガガがボーカルとして、スティーヴィー・ワンダーがフェンダー・ローズ、モーグ、ピアノでゲスト参加している。

画像: ザ・ローリング・ストーンズ『ハックニー・ダイアモンズ』
ザ・ローリング・ストーンズ『ハックニー・ダイアモンズ』

「スウィート・サウンズ・オブ・ヘヴン」は、ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーとキース・リチャーズの作で、ロサンゼルスのヘンソン・スタジオ、ロンドンのメトロポリス・スタジオ、バハマのナッソーのサンクチュアリ・スタジオでレコーディングされた。ロサンゼルスでのセッションの最中に、バンドはスティーヴィー・ワンダーとレディー・ガガをスタジオに招いて共に作業を行なった。

ガガもスティーヴィーも過去にザ・ローリング・ストーンズとの共演経験がある。ガガは、2012年の『50&カウンティング・ツアー』の際に、ザ・ローリング・ストーンズのステージに登場した。レディー・ガガと共演した「ギミー・シェルター」は、のちに『GRRRライヴ!』に収録された。また、スティーヴィーは、1972年にストーンズのアメリカ・ツアーで「サティスファクション」のメドレーや「アップタイト」を共に演奏している。

「スウィート・サウンズ・オブ・ヘヴン」のリリックビデオはこちら。

レディー・ガガが「スウィート・サウンズ・オブ・ヘヴン」の秘話を明かす

今回、ガガがインスタグラムを更新して、ザ・ローリング・ストーンズとのレコーディングの経緯や、その想いを綴ったコメントを投稿。ガガによれば、ジョーカーを演じる映画『Joker:Folie a Deux(原題)』の準備をしていたときに、今回のコラボを持ちかけられたという。

画像: ©️Lady Gaga/Instagram

ガガのコメントの全訳は以下の通り。

「ヘンソンのスタジオで映画『ジョーカー』の準備をしていた時期、夜になって家に帰ろうとしてたら誰かが『ミックが呼んでるよ』と言ってきた。私が知っているミックは一人しかいないので、ホールの反対側にあるスタジオに行って、ドアを開けた。そこは70年代への入り口だった。ミック、キース、ロニーの姿が目にはいった。スティーヴィー・ワンダーもいたし、彼らがコラボレートしていたミュージシャンたちもいた。ドラムはスティーヴ・ジョーダン。

(プロデューサーの)アンドリュー・ワットが彼らのまだ発表になっていないアルバムに感嘆の笑みを浮かべている間、ファミリーや友人たちは大きなスピーカーで曲に聴き入っていた。私たちは音楽を聴きながら、少し話をした。そしたらミックが、彼らが別の曲の作業をしている間、ライブ・ルームで待っていてくれないかと頼んできた。私はローズ・ピアノを背にして床に座り、誰かにヘッドホンとマイクを渡された。

ミックはそびえ立つように私に向かって微笑みながら『じゃあ、自由にやってくれ』って言ってきた。私は音楽を聴きながら、曲を覚えようと必死に走り書きをして、それからフリースタイルで一緒に歌ったんだ。その時は昔のようにアンドリューが部屋全体にマイクを向けていたから、みんなのつま先を踏まないようにしていた。

彼らが創り上げたマジックに私のボーカルが邪魔することは避けたかった。スティーヴィーの演奏で、ローズ・ピアノは私の背中を激しく振動させ、私の全身は一音ごとに震えていた。私たちは数時間演奏し、みんなは私がそこにいることにとても興奮していた(少し正気とは思えなかったけど、とてもエキサイティングな気分だった)。

終わった後、私はあまり深く考えずに家に帰った。曲もミュージシャンもみんな好きだったけど、ただ一緒にジャムっただけだと思ったんだ。翌日、アンドリューからメールが来て、ミックがあの夜の私の歌を使いたいと伝えてきたと聞いた。

同じ部屋にある2本のマイク。シングル・テイク。私はメリー・クレイトンみたいだなって思った。ギミー・シェルター、ゴスペルとソウル。私の好きな古いストーンズの曲や、ミックと一緒に歌い、ロックンロールの巨大な部分を定義したバンド特有の "サウンド "として今私たちが知っているものを作った偉大なボーカリストたちのことを考えた。そうしてそれをライヴ録音でカットした。『スウィート・サウンズ・オブ・ヘヴン』ができたんだ。私はミックと歌ったとき以外には歌ったことのないような歌い方をした。アンドリューも私も、音楽の歴史に立ち会うということ、その一部になれるという何かを感じたのか涙を流していた。私たちの天国はまさにそんな感じなんだと思う。ただただ甘美なサウンドだ」

10月20日に発売が決定しているアルバム『ハックニー・ダイアモンズ』は、グラミー賞受賞プロデューサーで、ミュージシャンのアンドリュー・ワットが初めてザ・ローリング・ストーンズをプロデュースしたアルバムであり、現在予約受付中。レディー・ガガやスティーヴィー・ワンダー以外には、ポール・マッカートニー、ビル・ワイマン、エルトン・ジョンらの参加も発表されている。

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