霊感があるという友人がいました。今まで何度か心霊体験のエピソードを教えてもらったのですが、その中でも私が一番ゾッとした話をご紹介します。
幽霊が見える友人
小さいころから幽霊が見えていたという友人A。
普通に生活していると、道中や電車、お店の中にも当たり前のようにいるので、たまに生きている人と見間違えることもあるそう。
ですが、だいたいは害をもたらすような怖い幽霊ではないから大丈夫だと言っていました。
家の中にも幽霊が
そんなAの家にも幽霊がいて、ときどきメンバー交代をしながら、だいたい3~4人くらい常駐しているそうです。
「家にいるなんて、怖すぎる」と思いますが、Aにとったらそれが日常なんだと言います。
さらにAの兄も同様に見えるそうで、2人で幽霊にニックネームをつけて「ジーパンさん、最近見ないね。」なんて話していました。
新メンバーが入る
つい先日、Aが自室でくつろいでいたときに、少し開いたドアのすき間からおじさんが見えました。
見たことのない幽霊でした。
また新メンバーか、と思いつつ動画を見ていたのでそちらに目線を戻しました。
兄に会ったときにその幽霊について聞いてみると、兄は見たことがないとのことでした。
幽霊にも好みがあるのかはわかりませんが、たまにAか兄のどちらかの前にしか現れない幽霊もいるそうなので、男性が苦手なおじさんなのかな? という話で終わりました。
なぜ幽霊がそんなところに?
数日後の夜、自分の部屋でAが寝ていると物音で目が覚めました。
寝ぼけながらまわりを見渡すと、部屋の中にあのおじさんの幽霊がいました。
部屋に入ってきたのか。と思ってまた寝ようとしましたが、おかしいことに気がつきました。
なぜ物音がしたんだろう?
目を凝らしてみると、そのおじさんの幽霊がチェストを開けて、中を漁っていたのです。
理解が追いつかず、
「えっ? どういうこと?」
と思わず声に出して聞いてしまいました。
すると、おじさんがバッとこちらを振り向いたかと思うと、そのままベランダへ走って行きました。
幽霊だと思っていたら
幽霊だと思っていたおじさんは、なんと生きている人間でした。
急いで家族を起こし、事情を話しました。何か盗まれたものはないかと確認したところ、パンツが1枚なくなっていたそうです。
その後警察にも通報しましたが、いまだに犯人は捕まっていないそうです。
数日前に家で見かけたのは下見か、Aがいたので未遂に終わったか、のどちらかではないかとのことでした。
「幽霊だと思っていたから、人間だったとわかった瞬間ゾッとしたよ。幽霊だったらよかったのに!」とAは話していました。
霊感のある人にしか言えない、なんとも珍しいセリフ……。
とにもかくにも、Aが無事で何よりでした。
ltnライター:橘るい