イギリス本場を再現したアフタヌーンティーや紅茶を♪ 東京・人形町「タイニー トリア ティールーム」

下町の風情が感じられる東京・人形町の道すがら、異国情緒をまとったティールームを見つけました。「Tiny Toria Tearoom（タイニー トリア ティールーム）」では、アフタヌーンティーや英国伝統菓子、約30種類の豊富な紅茶を通して、イギリスの喫茶文化のエッセンスを楽しむことができます。童話の世界に迷い込んだかのようなおしゃれな調度品に囲まれた店内で、ゆったりとしたひと時を過ごしてみませんか？

東京の下町に現れる英国のティールーム

東京メトロ 日比谷線・都営浅草線の人形町駅から徒歩2分、さまざまな店が軒を連ねる甘酒横丁でひと際目立つ「タイニー トリア ティールーム」。イギリスの国旗・ユニオンジャックが掲げられ、店前には花をあしらった可愛らしい自転車の看板…と、そのおしゃれな店構えに誰もが足を止めずにはいられません。

一歩足を入れると非日常が広がる別世界。フラッグガーランドが賑やかに出迎え、ワクワクとした気持ちにさせてくれます。

壁に埋め込まれたカップボードにズラリと並ぶ上質なカップ＆ソーサーや、店内とキッチンをつなぐカウンターに陳列した英国伝統菓子を眺めているだけで、ここが東京であることをすっかり忘れてしまいそうになります。

目指したのは素朴な英国のティールーム

この空間は、イギリスのカントリーサイドにある小さなティールームをイメージして作られたもの。オーナーの慶本 佐知子さんが現地をめぐって魅了された世界観がギュッと詰まっています。「イギリスではお茶は気軽に楽しむもの。手作りのケーキをたっぷりの紅茶と共にいただき、誰もがのんびりと過ごしています。そんな現地の日常のスタイルを伝えたいんです」。そんな身近でアットホームなお茶の時間は、心ほぐれる時間を約束してくれます。

約30種類の豊富な紅茶をそろえ、注文するメニューやその日の気分によって自由に選べるのも嬉しいところ。何にしようか悩んだら、イギリスで最も多く飲まれているティーブランド「テトリー」のテトリーオリジナルがおすすめ。しっかりしたコクがあるブレンドティーで、ミルクを入れても美味しくいただけますよ。

紅茶づくしの期間限定アフタヌーンティー

季節毎にテーマが変わる「季節のアフタヌーンティー」は、旬の素材と英国らしさが掛け合わさった同店ならではの内容。たっぷり盛られた見た目がボリューミーですが、味や食感、香りなどのバランスにこだわっていて、食べ飽きないように計算されています。2023年9月20日〜10月15日に提供している「ティーラヴァーズ・アフタヌーンティー」は、栗やかぼちゃなど秋の食材に、11種類もの紅茶を使った紅茶好きにはたまらない内容です。

たとえば、イギリス原産の青りんご・ブラムリーを薄くスライスしてバラのように飾った「キャンディ紅茶とカスタードのアップルローズ」（奥）は、甘い香りがするキャンディの茶葉を煮出して作ったゼリーがブラムリーの酸味を引き立てます。それに対して「サバラガムワのティーゼリーとマロングラッセのトライフル」（手前）は、ハチミツのような甘味がするサバラガムワのティーゼリーに、こっくりとした甘味のマロングラッセがよく合います。

中段には「ルフナ＆パンプキンケーキ」など、ほっこりと心和む焼き菓子3種を展開。下段のセイボリー3種に至るまで紅茶を使い、燻香のあるラブサンスーチョンの茶葉を芋にまぶして焼いた「ラブサンスーチョンとローズマリーのローストポテト」は、ホクホクとした食感と香りがたまりません。

3段のティースタンドとは別で、小ぶりなティースタンドでスコーンも提供されます。毎回アフタヌーンティーのメニューとして取り入れられる「プレーンスコーン」（左）は、秋田県産の中力粉を使うことでイギリスのティールームのスコーンを再現。さっくりふんわりした食感に、甘さが抑えられた素朴な風味は何回でも食べたくなります。サイズを大きくしたものを通常メニューとして販売していて、テイクアウトすることが可能です。

「季節のアフタヌーンティー」の提供期間外は、満席時以外は予約なしで気軽に注文できる「カジュアル・アフタヌーンティー」を楽しめますよ。予約状況などはHPでチェックしてみてくださいね。

本場のレシピがベースになった、おすすめの英国伝統菓子

イギリス発祥の伝統的なケーキ「ヴィクトリア・スポンジ」は、店名の由来にもなっている慶本さんの思い入れのある商品です。小さくて可愛らしいという意味のTiny（タイニー）と、「ヴィクトリア・スポンジ」の昔の呼び名であるTria（トリア）を掛け合わせて生まれたネーミングなんだそう。そんな背景を知ると、特別な商品に思えてきますね。
しっとりとやさしい甘味のスポンジにストロベリージャムがよく合い、口どけのいいバタークリームが繋ぎ役になっています。心地よい香りのダージリンと合わせるのがおすすめです。

根強い人気のある「キャロットケーキ」は、ブラウンシュガーとモラセスシュガーがコクを与え、素朴ながら深みのある味わい。人参、レーズン、クルミをたっぷりと入れ、ザクザクとした食感も楽しいですよ。クリームチーズフロスティングの爽やかな酸味がアクセントになり、バランスのいい仕上がりです。しっかりした甘味とコクのあるアッサムと合わせるのがおすすめです。

お茶をしたら手みやげを買いましょう

イギリスから選りすぐった紅茶、ポストカードやトートバッグなどの雑貨類、食器も販売しています。

インドとスリランカから選りすぐった茶葉をブレンドした「タイニートリアオリジナルティーブレンド」。コク深く心地よい渋味は飲みやすく、スイーツにも食事にも合わせやすいですよ。保存に便利なチャック付きの袋に入っているので、ギフトにも喜ばれます。

英国さながらの雰囲気に浸って、この秋はゆっくりとお茶を楽しんでみてはいかがでしょうか。