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神戸で楽しむクラシカルさんぽ6選〜重要文化財のグランメゾンから日本庭園を望むパーラーまで〜

  • 2023.10.2

早くから開けた港町であり、おしゃれな雰囲気にあふれる神戸。明治時代から昭和初期に建てられた外国人のための洋館や、教会など、わざわざ出かけたいクラシカルな建物が点在しています。今回は、レストランやカフェなどとして営業し、館内でゆったり過ごせるスポットを市内各所からまとめてご紹介。神戸グルメを美しい眺めとともにどうぞ。

神戸で楽しむクラシカルさんぽ6選〜重要文化財のグランメゾンから日本庭園を望むパーラーまで〜
神戸で楽しむクラシカルさんぽ6選〜重要文化財のグランメゾンから日本庭園を望むパーラーまで〜
旧居留地の洋館レストラン「TOOTH TOOTH maison 15th」
神戸で楽しむクラシカルさんぽ6選〜重要文化財のグランメゾンから日本庭園を望むパーラーまで〜
明治初期の商館らしいコロニアルスタイルの2階建て。細かい意匠もじっくり眺めたい

異国情緒たっぷりの西洋建築と近代的なビルが美しく調和する「神戸旧居留地」。この地に1880年ころ建てられ、現存するものではエリア最古の建物が「旧神戸居留地十五番館」です。米国領事館やレストランとして使われたのち阪神・淡路大震災で全壊。倒壊前の部材を集めて耐震構造で復元され、かつての面影をほぼそのまま残す国の重要文化財です。

現在はレストラン「TOOTH TOOTH maison 15th(トゥーストゥース メゾンジュウゴ)」として営業。市内に10店舗以上ある系列店のうち、最もハイクラスなこちら。コースのランチやディナー、優雅なアフタヌーンティーのティータイムなど1日中、楽しめます。

レストランやカフェから絶景も♪ 日本庭園「相楽園」
神戸で楽しむクラシカルさんぽ6選〜重要文化財のグランメゾンから日本庭園を望むパーラーまで〜
旧小寺家厩舎(右下)・船屋形(右上)・旧ハッサム住宅(左下)は重要文化財

市営地下鉄県庁前駅から徒歩5分、阪神・JR元町駅からも10分ほどの街なかにある日本庭園「相楽園(そうらくえん)」。明治末期に完成し、1941(昭和16)年以降は神戸市の所有となって、現在は一般公開されている池泉回遊式庭園です。ソテツ園や樹齢約500年ほどの大クスノキ、春のツツジ、秋の紅葉が見事。園内の3つの重要文化財も見どころです。

園内にはカフェや予約制のレストランなど、庭園を眺めながら過ごせる施設も。「相楽園パーラー」(写真)は、庭園を上から望むテラス席などもあるカフェです。ハヤシライスや丼などの食事やパフェなどのスイーツを、絶景とともに楽しめます。

特別なひとときを過ごせそう♪「北野坂 にしむら珈琲店」
神戸で楽しむクラシカルさんぽ6選〜重要文化財のグランメゾンから日本庭園を望むパーラーまで〜
蔦の絡まる赤煉瓦建築は、創業者の故川瀬喜代子氏が過ごした上海の英国風洋館がモチーフ

神戸市内を中心に愛される「にしむら珈琲店」。9つのお店はどこも魅力的ですが、ちょっと特別なのが北野坂のランドマーク「北野坂 にしむら珈琲店」です。1974年、創業者の自宅を改装して会員制店舗としてオープンし、各界の名士や著名人に愛されたこちら。阪神・淡路大震災を機に一般開放されましたが、贅沢な雰囲気とホスピタリティはそのままです。

毎朝、西宮の井戸から汲み上げる宮水で淹れた自家焙煎コーヒーや、系列のベーカリーで食パンから焼くサンドイッチ、北野坂限定メニューなど、どのメニューも上質。海外から取り寄せた重厚な調度品が彩る空間や、美しい食器などとともに楽しみましょう。

ヴォーリズの教会建築にうっとり♪「フロインドリーブ」

1929年、W・M・ヴォーリズの設計で建てられた「旧ユニオン教会」。荘厳で優雅な外観や空間がすてきな国の登録有形文化財です。。1999年にこちらをリノベーションして市内から本店を移したのが「フロインドリーブ」。礼拝堂はカフェに生まれ変わりました。

ドイツ出身のハインリッヒ・フロインドリーブがパン店として神戸で創業して100年近く。隣接する工場で昔ながらの製法を守って丁寧に作られるパンやお菓子の美味しさは、折り紙つきです。カフェではサンドイッチや季節のケーキなどをゆったり楽しめます。

美しい私邸「イタリア館(プラトン装飾美術館)」

各線三宮・神戸三宮・三ノ宮駅から徒歩15分ほどの高台にある「神戸北野異人館街」。明治から昭和初期にかけて200棟以上が建てられました。現在は20館弱が公開中。そのひとつが今も実際に人が住んでいる「イタリア館(プラトン装飾美術館)」です。

大正初期に建てられた歴史的建造物で、館内には18〜19世紀のヨーロッパの家具や調度、ミレーやコローなどの絵画、彫刻がたくさん。プールが美しい洋式の庭園もあり、プールサイドでは手作りのスイーツやコーヒー、紅茶などを優雅な気分でいただけます。

北野異人館らしさあふれる白亜の邸宅「旧ムーア邸」

同じく北野異人館街にある「旧ムーア邸」。100年以上にわたって代々ムーア氏の一族が暮らし、これまで一般公開されることはありませんでした。2020年の夏からカフェ営業をスタート。北野の異人館の特徴をすべて備えた建物やハーブの咲く庭園を間近で楽しめます。

惜しまれつつ閉店した「銀座マキシム・ド・パリ」のレシピを受け継いだ苺のミルフィーユ(写真)をいただけるのも魅力の1つ。館の主人になったような気分で楽しめます。

いかがでしたか?
今回は、過去に「ことりっぷWEB」で紹介した中から、館内で過ごせる神戸のクラシカルな名建築スポットをまとめてご紹介しました。営業時間、定休日などの情報は、各記事の公開時点のものですので、事前に確認しておでかけしてくださいね。

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