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貧しくても乗り切る! ワーママ向け「食費の節約術&時短レシピ」

  • 2016.1.7
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【ママからのご相談】

シングルマザーです。先日、「低所得な人ほど栄養バランスが悪い」という調査結果が出たというニュースを見ました。

正直、毎日子どもたちにとりあえずご飯を食べさせることだけで精いっぱいで、栄養バランスまで考える時間も金銭的余裕がありません。 でも、やっぱり子どもたちには栄養のあるものを食べさせたいジレンマがあります。どうすればよいでしょうか。

●A. 知恵を絞って、作りだめ&味を替えて乗り切って!

こんにちは。ご相談ありがとうございます。シングルマザーでライターの川中利恵です。

今はだいぶ何とか安定させていただいていますが、私も離婚したばかりのころは月の収入が0~5万ということも少なくなく、「このままでは一家で飢え死ぬかも……」 と思ったことが何度もあります。

幸いなことに、子どもたちの父親が、有責でありながら自ら調停を起こしてくれたので、安定した養育費と慰謝料をもらえるようになり、仕事が安定するまではだいぶ助かりました。

とはいえ、少なくとも調停が終わるまでは“毎日どう乗り切るか”だけ考えて生活していたのです。

そこで、当時実際に私がやっていた節約方法をご紹介いたします。

●インターネットができるなら、チラシチェックをしてみよう

まずは前提として、冷蔵庫とガスコンロと鍋と調味料、電子レンジぐらいはあると想定しておきます。パピマミをご覧いただいていることから、インターネットもできている前提です。

そのうえでまず提案したいのは、チラシ配信サイトのチェックです。忙しいから、毎日買い物へ行く余裕がないのは承知のうえです。目的は別にあります。

お住まいの地域によって、食材の価格は違います。たとえば私の地元では、“キャベツ大玉1個100円”がスタンダードでしたが、東京でその値段のキャベツを見たことはほとんどありません。

そこで、実際に行けるかどうかは別として、各食材の底値をなんとなくでも把握しておくこと が目的です。それから、場所によっては無料配達サービスをしているお店があったりもします。疲れ切っているときはかなり助かるので活用してください。

各食材の底値をなんとなくでもわかったうえで、行けるときに買い物へ行きましょう。

高いものは買わず、その日に安かったものだけ購入することをおすすめします。節約したつもりでも、「500g2,000円の牛肉を2割引で購入していた」というのは実のところよくある話です。100g98円の豚こま肉なら、500円で500g購入できますよ。

●食費や必要経費を給料日に分けておく

まずはお給料をもらった時点で食費をはじめ、必要経費はよけておきましょう。

米アレルギーでなければ、できる限り安いお米を1か月分確保しておきます。主食がなければ戦えないからです。もし給料日前におかずがなくても、数日であれば生き残れます。

それから、1か月を4週間とみなして、食費を4分の1に分けておく とベストです。毎日買い物に行けるわけではないうえ、ちょこちょこ買い物へ行くと余計なものも買ってしまいがちなので、週に1度買い物に行けるときに1週間分の食材を買うイメージです。

たとえば私の場合、3人家族で月に米10kg含めて20,000円で生活していました。米は10kg3,000円以内のものしか買わなかったので、1週間分の食費は、端数を切り捨てて4,000円です。

1日あたり500円程度ですが、4,000円分と思うと、食材の選択肢が増えます。今の季節で言えば、白菜やキャベツは大玉を買えますし、ニンジンやピーマンもそろえられます。

冷凍食品が安ければ、ホウレンソウなどを購入しておくこともおすすめです。また、鶏むね肉や、豚肉のこま切れ肉やひき肉を1kg買って、小分けにして冷凍しておくこともできるようになります。

100円均一ショップで、カレー粉やコンソメ、ハーブソルト、トマト缶などの調味料も買っておきましょう。私個人の感覚で言うと、冷凍しづらく量をごまかしづらい魚は、この当時はぜいたく品でした。

●ある食材をとりあえず煮込む! 日替わりで味を変える!

4,000円あれば、なるべく底値を心がけ、カサが多い野菜を厳選することで、かなりの量の食材が購入できるはずです。

ホウレンソウやネギ、ブロッコリーなど、冷凍できるものはすべてゆでて小分けにし、冷凍しておきます。肉も100g前後に小分けにして冷凍しておくといいでしょう。

肉類はひと口大に切って小分けにしておけば、弁当のときも楽に使えます。

さて、最大の問題となる、仕事がある日の夕食 です。

日持ちしない野菜はザクザクと小分けに切って、できるだけ大きな鍋でぐつぐつと煮込んでおきましょう。このとき、特に味をつけないことがポイントです。

休みの日や心に余裕があるとき、何かをザクザク切りたいときに仕込むと、苦になりません。

大量に作った野菜スープは、小分けにして食べていきます。冬の間は毎日加熱するので5日~1週間は痛みませんでしたが、夏は危ないので、必ず冷めてから冷蔵庫に入れておきましょう。

食べるとき、小分けにした肉を別の鍋でいため、再加熱した野菜スープを食べる分だけとりわけて水を足し、その日の気分で調味料を投入し、味をつけていきます。

たとえば、初日はだしとみそを投入してけんちん汁風のみそ味。翌日はコンソメ、その次はカレー味、そしてトマトスープ……など、毎日味を替えることができますし、野菜を食べさせることも可能です。

ベースは一緒でも味が変わるので、子どもたちは飽きません。最後に余ってドロドロになった野菜スープには、カレールーを入れてカレーにすると、ルーも節約できておいしいですよ。

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あくまでわが家でフル活用している、時短&節約方法をご紹介しました。少しでも参考になれば幸いです。

ただし、手取りが10万以下だったり、持病などで働くのもつらい状況だったりするのであれば、すぐにお住まいの自治体の生活課に相談してください 。

恥ずかしがることも遠慮する必要もありません。だれでも等しく、生活保護などの福祉を受けることができます。

【参考リンク】

・平成25年「国民健康・栄養調査」の結果 | 厚生労働省(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000067890.html)

●ライター/川中利恵(在宅ワーカー)

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