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親がダマされてるかも!60歳以上を狙った「詐欺の手口」

  • 2023.10.1

60歳以上をねらった特殊詐欺が横行している。詐欺の手口は、電話で払いすぎたお金が戻ってくるというものが多く、安易に知らない番号の電話に出るのはやめたほうがいい。知らない番号からかかってきた場合、詐欺かどうか見分ける方法はないのだろうか?また、だまされないためにも、どのような詐欺の手口があるのか、確かめておく必要がある。

■60歳以上をねらった「特殊詐欺」の手口

お年寄りをターゲットにした特殊詐欺は後を絶たず、最近では60代女性が、金融機関の職員を装った犯人からおよそ150万円をだましとられた。オレオレ詐欺などはよく耳にするが、そのほかにどんな手口があるだろうか。

●払いすぎた医療費や保険料が返ってきます──還付金詐欺

還付金詐欺は、「還付金があるから手続きしてほしい」という口実でATMを操作させ、犯人の口座にお金を送らせる手口だ。

犯人は、自治体や年金事務所などの職員を装って「払いすぎた医療費や保険料が返ってきます」「一部未払いの年金があります」などと電話をかけてくる。

その後、携帯電話を持ってATMに行きお金を振り込むように指示される。当然、振り込んだお金は戻ってこないし、還付金が手に入ることもない。

冒頭に出てきた、60代女性が150万円をだましとられた詐欺もまさにこの手口だ。

金融機関の職員を装った男から「年金の前払いでお金が戻ってくるので、ATMで手続きする必要がある」と電話があり、指示されるがままに操作したところ送金してしまった。

●キャッシュカードが不正に使われています

キャッシュカード詐欺盗(さぎとう)は、警察官や銀行などの職員を装った人物が、キャッシュカードをだましとる手口だ。

犯人はお年寄りに電話をかけて「キャッシュカード(銀行口座)が不正に使われています」「預金を保護する手続きが必要です」などと言う。

キャッシュカードの確認に行くという名目で自宅に来て、キャッシュカードと、暗証番号を書いたメモを封筒に入れさせる。

犯人はそのときに隙を見て、あらかじめ用意しておいた偽のカードと本物のカードをすり替え、口座から現金を引き出す。

封筒は本人が保管するものの、封筒に割印をして開けないように言われるので、カードがすり替わったことに気づきにくい巧妙な手口だ。

■「知らない番号」からの電話が詐欺かどうか確かめる方法

知らない番号からかかってきた電話に出たことはあるだろうか?たいていは営業電話だが、その多くは「金融機関を語る詐欺」のほか、最近ではテレビ番組の取材を装おう詐欺も報告されている。中には、後日別の番号からまた電話がかかってくるため、詐欺と見抜けない場合もあるという。

●金融機関を語る詐欺の手口

金融機関を語る業者の手口としては、カードが不正使用されているといった問い合わせがある。「本人確認のために必要」ともっともらしい理由をつけ、名前やカード番号、生年月日、暗証番号を聞き出してくるというのだ。

こういった電話では絶対に個人情報を伝えてはいけない。そうした重要な情報を電話で聞いてくる業者などいない。

●テレビ番組の取材と称する詐欺も

最近ではテレビ制作会社を語る新手の詐欺もあるようだ。

国民生活センターに寄せられた被害手口によると、テレビの取材と偽って「所得は500万より上ですか?」などといきなり聞いてきた後、警察を語る人から「テレビ番組に関して電話がなかったか?」という電話がかかってくる。

この警察を名乗る人間もグルで、「捜査で押収した名簿に名前が登録されている」という旨を伝え、金銭を要求してくるという。さすがにここだけ聞けば詐欺だと気づきそうなものだが、あとで冷静に考えれば詐欺と分かるようなことでも、渦中にあると気づかないものなのだ。

また、このケースの場合、日をあらためて行われることで信憑性が増してしまうのかもしれない。

文/編集・dメニューマネー編集部

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