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子連れ・女子旅にもおすすめ!ゆったりくつろげる和モダンホテル【島根】

  • 2023.9.30

“サステナブルな行動”のバトンをつなげていく、リレー連載企画「#TSUNAGU100」。日本古来からの発酵文化を今もなお残している地域が「出雲市平田町」。その要所である「木綿街道」にある元酒造だった町屋をホテルへと再生した「NIPPONIA」。サステナブルな暮らしを送るHALUさんが宿泊レポートします。

全国の地域に根付く、古民家リノベ宿泊施設「NIPPONIA」

「なつかしくて、あたらしい、日本の暮らし」がコンセプトの、ホテルでもなく、旅館でもない、全く新しい宿泊施設『NIPPONIA』。空き家となった全国の古民家や文化財を活用し、その地域ならではの食や生活文化などを掘り起こし、地域に根づく宿泊施設として全国展開しています。

今回ご紹介するのは、全国のNIPPONIAの中で島根県・出雲市平田にある、築約220年経つ元日本酒蔵を改装した『NIPPONIA 出雲平田 木綿街道』の宿泊レポートをしていきます。

古くから築き上げてきた発酵文化を残す「木綿街道」

江戸時代には木綿業を中心とした商人文化が花開いた地域「木綿街道」。出雲は日本酒発祥の地とも言われており、日本の古事記ではスサノオノミコトがヤマタノオロチに日本酒を飲ませて退治する地として神話が残っています。木綿街道には日本酒、醤油、生姜糖屋さんなどが立ち並び、江戸時代の伝統的な建築の町屋を残す、創業100年以上の老舗店があちこちにある地域です。
街を歩いていても、ほんのり醤油や生姜の香りがしてくるのがなんとも日本の風情ある街です。

「酒蔵」をテーマにした客室

宿は全部で6部屋。「杜氏」「道具廻」「蔵元」「麹屋」「酛屋」の6つで、全てが酒造にまつわる名称です。それぞれ個性豊かなお部屋は、どこも風情ある、元々酒造として使っていた町屋を改装したもの。今回レポートするのはその中でも一番大きなお部屋で、最大5名まで宿泊可能の「杜氏」のお部屋です。

客室「杜氏」は床の間のある書院造りで江戸時代の職人技が部屋の随所から感じられる、大きな中庭付きのお部屋です。大きな縁側や灯籠や石畳が美しい中庭、そして蔵部分を改装したシアタールームまで付いています。石と檜のお風呂からはなんと、中庭が望めます。宿泊するだけで、当時の豪商気分を味わえる、和の贅沢空間です。

▲蔵を改装したシアタールーム。

▲「石と檜のお風呂」に続く奥の廊下。

▲中庭を望める「石と檜のお風呂」。

▲縁側に座りながらゆっくりコーヒータイムを。

▲備え付けのドリップコーヒーや緑茶、生姜糖も出雲で作られたもの。

地域の食材や調味料を使った、発酵食満載の夕食と朝食

今回は夕食・朝食の2食付きプランでしたが、とにかくご飯が美味しかったのが印象的です。夕食はスタンダードなプランでしたが、地域の旬の魚を中心とした刺身や煮物に、発酵食品(味噌や酒、醤油、酒粕、甘酒など)がふんだんに使われています。調味料やお酒に関しても島根県産のものをたくさん使用していました。

朝食は地域のお母さんたちが作った漬物やおばんざいがメインで、ご飯のためだけにも訪れたいと言えるほど、おいしくて温かいお料理の数々でした。

さらにこの宿一番の特徴が、日本酒がオールインクルージブということ。島根の地酒が滞在中は飲み放題なのです。酒造を改築した宿ということもあり、日本酒好きにはたまらない宿となっています。

チェックアウト後は発酵パークのような木綿街道を満喫

チェックアウト、またはチェックイン前におすすめなのが、周辺地域、木綿街道の散策です。冒頭でお伝えした通り、江戸時代には商人文化の街として栄えていた木綿街道。古くからある醤油蔵、酒屋、生姜糖屋さんなどに加えて、町屋をリノベーションした宿やはがき屋、ノート屋、ビール工房、古民家イタリアンなど、数百メートルの間にたくさんのお店が連なっています。まるで街道そのものがテーマパークのように、個性豊かなお店が立ち並んでいます。今回宿泊するまで木綿街道という名前すら聞いたことがありませんでしたが、今回の滞在でまた1つ、日本の素敵な街を知り、また帰ってきたいと思える場所が増えました。

▲無人の「木綿街道 絵はがき屋さん」。

▲醤油屋「持田醤油店」で食べるみたらし団子は絶品。

▲セミオーダーできる手作りノート屋「吾郷屋」。

▲クラフトビールのブルワリー「3rdBarrelBrewery」。

また帰ってきたくなる場所「NIPPONIA」

最初は宿のコンセプトに惹かれて宿泊を決めた「NIPPONIA」。日本のふるさとと言える懐かしさの中に、現代の新しさと街の魅力を宿全体で感じられる、地域のもの、ひと、コトを巻き込んだ、宿という枠にとどまらない宿泊施設でした。木綿街道以外にも全国にある「NIPPONIA」。他の地域も訪れたいと思ったと同時に、この木綿街道という街が好きになり、また「ただいま」と帰りたくなる、日本のふるさとが増えた気がしています。

わたしから身近な人、そして地球へ。
みんなにいいコトが起きる「サステナブルな行動」をここからつなげよう!

シンプルに暮らすひとたちは、サステナブルなコトを暮らしに取り入れていました。
サステナブルなモノ・コトを本気でレビューするリレー連載「#TSUNAGU100」をSheageで行っています。
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writer / HALU HALU

取材協力

HALU(@haluchn)
plant based foodクリエイター/ビューティーライフデザイナー。地球と人と動物に優しいスイーツや暦に合わせた食のレシピ動画の発信、日本のエッセンスを取り入れたRAW&VEGANブランド“mari”のスイーツ販売を軸に、食や美の観点からサステナブルなライフスタイルをSNSで発信。「人生を豊かにする食卓」を育むエシカルコミュニティ“eticoya”を主宰。地元、葉山で無農薬の畑もスタートする。
https://www.instagram.com/haluchn/

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