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怒りの3つのタイプと鎮め方【アーユルヴェーダの健康法 第153回】

  • 2023.10.2

「怒る」 のは、元気な証拠でもあるらしい。

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怒り方にも種類がある

ひとことで「怒り」と言っても、種類があるのをご存知ですか?自分がどんな怒り方をしやすいのか、一度客観視してみましょう。怒りっぽいのは火のエネルギー(ピッタ)タイプと言われていますが、それぞれの怒り方に特徴があります。

Maskot

【怒りタイプ1】パッと怒り、すぐ忘れる

すぐに怒り、それを感情に出してしまいがち。なのにケロッと忘れるタイプは、風のエネルギー(ヴァータ)が強いタイプ。どちらかというと理論的というより感情的で、被害者意識が大きい傾向も。怒りから悲しみにすぐに変わっていく人も、ヴァータタイプかもしれません。

<風のエネルギータイプの怒りの鎮め方>

・周りを巻き込む前に、いまの感情がずっと続くのか自問する

すべての怒り対策として言えることですが、まずは自分と対話するようにしましょう。特に風のタイプはまわりにアピールする傾向が強いため、人に心配されがちです。その割にすぐに平常運転モードになっているので、周囲の人は「さっきのはなんだったの?」と戸惑ってしまいます。そのため理不尽に怒っていると思われてしまう結果にもなるので、怒りを感じたら表現する前に、一度自分の胸に聞いてみる習慣をつけて。

・悲しみの方が大きい場合は、温めて、リラックスを

体が冷え、緊張しがちな風タイプは、思考も悲観的になりがちです。手先や関節が冷えていませんか?まずはゆっくりとジンジャーティーなどを飲み、できればお風呂に浸かって体もこころも緩めてみましょう。これまで夢中になっていた怒りが変化した悲しみが、ふっとほどける瞬間が訪れやすくなります。

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【怒りタイプ2】カッとなりやすい、イライラしやすい

基本的に、すぐに臨戦態勢になるのは火のエネルギー(ピッタ)が強いタイプ。

その怒りは、思い通りにならない時に怒りがち。モタモタと動作の遅い人、描いていた計画が進まない時、また自分にも厳しいタイプなので想像よりも結果が出せなかった自己にも怒りを覚えることが多いです。そして競争心も強いので、ゲームなどで負けたと思った時や人からバカにされたと思った瞬間にカッとくることも。運転が荒く、ルールを守らない人にやたらと厳しい人も火のエネルギーが強いタイプです。無意識的にでも、自分の方が優れていると思っている人もこのピッタタイプで、だからこそ思い通りにならないとイラッとしてしまうのです。

<火のエネルギータイプの怒りの鎮め方>

・頭に昇った熱をデトックス

火のタイプは、血液から熱を持ち、それが頭に上がりやすいのです。赤ら顔、充血した目、口内炎になりやすいタイプの人は、けっこう怒りっぽくないですか? それらの人は、火のエネルギーが強いから。まずはクールダウンすることを心がけ、頭に熱がたまらないようにしましょう。緑の野菜はカラダを冷やしてくれるので、積極的に食べるようにして。またイライラしている時はバニラアイスなど甘くて冷たいもので体内から鎮静させていくのもおすすめです。ハッカオイルなどを少量首筋に塗って冷たさを感じるのも◎。文字通り冷たく静かになるよう「冷静」を心がけましょう。

・理論で怒りを回避する

ピッタタイプは理論思考なので、“この怒っている時間は無駄なもの” “軌道修正するためには怒るより効率的な方法がある”などと自分に言い聞かせて。また、上記のような怒りの原因を分析することも効果的です。相手を言い負かせることをゴールにせず、もっと目標を遠くに持ち、そのためになにをするべきか一度書き出してみるのもおすすめ。

Stockbyte

【怒りタイプ3】いつまでも根に持つ

普段から癒し系と言われ(または感情をあまり出さないのでミステリアスと言われることも)、なかなか怒らないけれど、一度怒ったら怖い人。それは水のエネルギー(カパ)が強いタイプ。

長年良好な関係を築いていても嫌いになったら最後、バサっと切り捨て二度と連絡をしないなんてことも。水のタイプは怒りを覚えるまでに時間がかかる分、その怒りを手放すのにも時間が必要。そして水タイプは怒りを忘れたい、とすら思っていないケースも多いのです。かなり頑固なので人から説得されることも珍しく、自分から気持ちが変わらない限りはなかなか状況を変えようとしないので、怒られた側は許してくれるのをひたすら待つなんてことも。

<水のエネルギータイプの怒りの鎮め方>

・あまり我慢をしすぎない

水タイプの人は、怒りになるまでにじっと我慢を重ねてしまうので、その段階から解消していくことを意識することが大切。“私はこういうのは苦手なの”と勇気を出してコミュニケーションを取ってみましょう。

・思考を柔軟に

また思い込みも強く、長く続くタイプなので“この人はこういうところもあるんだ” “状況が変わってきたな“などと柔軟に考えを軌道修正していくことも心がけましょう。普段の行動も、なじみの店や同じルートばかりのルーティーンを繰り返さず、新しい情報や刺激を取り入れることを心がけると、重く動かなくなりがちな精神も軽やかになりますよ。

Tim Robberts

怒る=怒る元気がある、ということ

同じ「怒り」と言っても、状況や自分の体調、心の状態で感じ方も変わるもの。そして「怒ること」は元気でないとなかなかできないことでもあります。まったく怒りを感じないのは、達観しているのではなく、無気力ムードで諦めの境地に至っている場合もあります。怒っている自分も大切にして、そして“どんなことが起きても、私自身が損なわれることはない”ということを忘れずにいてくださいね。

 

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