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「えっ…うそでしょ!?」夫が片付けたキッチンを見て驚愕…!夫のやりがち「中途半端な家事」あるある

  • 2023.9.30

「食事の後片付け」をしたとき、食器を洗うことだけで満足してしまっているパパはいませんか? 食事の後片付けには、フライパンや鍋の中の残り物の片付けや生ごみの処理なども含まれているのに、食器だけ洗って満足というパパ。その姿を見て「中途半端」だと感じてしまうママは多いようです。このようなパパの行動はママのストレスになるだけでなく、夫婦げんかの火種になることも少なくないと語るのは、父親の育児参加のスペシャリスト、大阪教育大学教育学部教授の小崎恭弘先生。そこで、パパがやりがちな「中途半端な」家事を3つピックアップし、中途半端になってしまう原因とそうならないための解決策について話を伺いました。

パパやりがちNG1:洗濯物の後片付けが中途半端

洗濯物は畳むけれど、パパがしわをきちんと伸ばさず適当に畳んでしまって、家族が洋服を着るときにシワシワで困ってしまった……。また、畳み終わった洗濯物をそのままソファーなどに置きっぱなしで、タオルなどが必要なときにすぐに使えなかったなんてことが少なくないようです。ママたちからすると、きちんと洗濯物の後片付けをしたとは言えず、モヤモヤとしてしまうのではないでしょうか。

小崎先生

パパがこれまで育ってきた環境の中で洗濯物の片付けをした経験がない、自分の母親などに任せきりだったという場合は、何をしていいのかわからない可能性があります。また、生活の流れを意識して先を見通した家事をするママと、目の前の家事をただこなせば満足となりがちなパパというように意識の差があるのかもしれません。これは、パパたちが実際に「困った経験」があるのかどうかで行動が変わってくると私は考えています。生活はすべてつながっています。つまり、今やった家事が次の生活につながるんです。

ママは先回りして家事をやってしまうのではなく、パパに最後まで任せてみるのはどうでしょうか。例えば、洗濯物を畳むだけでなく、棚にタオルをしまうところまで担当してもらうといったもの。ときには、棚にタオルをしまい忘れて、使うときに困ってしまったという経験をパパがしてみることも大切だと思います。

とはいっても家事や育児の経験が乏しく、目の前のやることに気づけないパパもいるでしょう。そんなパパにはママから丁寧に教えてあげることも大切です。すぐにできるようになるとは限らないので、ママもはじめは大変かもしれません。けれどもパパもいずれはできるようになるので、根気よく教えてあげましょう。パパに任せられることが増えれば、結果としてママの負担は軽くなります。

パパやりがちNG2:食材や日用品の買い出しが中途半端

食材や日用品の買い物には行くけれど、必要なものがきちんと揃っていない、もしくは必要以上に買ってきてしまう、種類を間違えて買ってきてしまう、予算以上の値段のものを買ってきてしまうなどのパパの行動にモヤモヤしてしまうママは多いようです。また、スーパーやドラッグストアの特売日やセール日をきちんと把握せず買い物をしてしまい、ママに注意をされたなんてパパも少なくないのではないでしょうか。

小崎先生
実は私自身、「安いから!」といった理由で後先考えずに買ってきて妻に怒られたことがあります。そのときは卵が30個、キャベツが4玉になってしまい冷蔵庫がパンパンに……。買い物の前にストックをきちんと把握しておかなかったことが原因です。また、ほかにも、毎週何曜日にこの食品をいくつ買う、どれを買うなどの家庭での決まりごとがある場合に、夫婦で十分に共有できていないとこのようなことが起こりやすくなるのではないでしょうか。家庭では液体で出てくるハンドソープボトルを使用しているのに、パパが泡タイプの詰め替えを買ってきてしまうなんてことも起こりうるんですよね。

必要事項はその都度シェア!ママもストレス軽減!?

もしママに、買い出しの際にこだわりや譲れない部分があるのであれば、ママからパパへ伝えることも大切です。家族の好きな食材などだけでなく薬品のアレルギーなども情報共有が不可欠。まずは休日などを利用して、夫婦で一緒に買い物に行く機会を設けてみるのが良いでしょう。そうすることで、ママもパパに「○曜日にはこの棚にセール品が並ぶよ」「シャンプーはここから選んでいるよ」などと具体的に伝えられると思います。

また、意外と日用品や食材は細かくて覚えることがたくさんあるので、パパはわかっているだろう思い込まず、その都度、必要事項は丁寧に伝えることを心がけてください。例えば、買い物リストを作成するのも良いですね。はじめはママが作成し、慣れてきたらパパが自分で作成して過不足がないか夫婦で最終確認するのもおすすめです。

例えば日用品の買い物であれば……。
・普段使用しているシャンプー・リンスなどの種類
・必要な量や数
・どこのドラッグストアで何曜日に買うのか(クーポン券などの把握も)
・売り切れだった場合にどうするか(今度にする、代わりのものを買うなど)
など

リストを作成することで必要な食材や日用品がきちんとそろうようになり、ママのモヤモヤもなくなるのではないでしょうか。

パパやりがちNG3:食事の後片付けが中途半端

食器洗いはするけれど、キッチンに残されたフライパンや鍋などの片付け、排水溝に溜まった生ごみの処理、フライパンや鍋の残り物を容器に移し替えて冷蔵庫に移し替えるという作業は知らん顔のパパ……。「食事の後片付けをしてくれると言ったのに……」と、ママたちは残されたやることを見てガッカリしたりイライラしたりしてしまうこともあるのではないでしょうか。

小崎先生
キッチンの後片付けは、次の料理ができる状態に整えることだと思います。パパたちの後片付けが中途半端になってしまうのは、キッチンを日頃使用する場面が少ないがために、どのような状態にキッチンが片付けられていればスムーズに料理を作ることができるのかまでイメージできないのが原因かもしれません。

そこで、普段あまり料理をしないというパパには、ぜひ休日などと曜日を決めて料理から後片付けまでを任せてみてはいかがでしょうか。私自身、育休をとって毎日料理をするようになってから、キッチンを元通りの状態まで片付けるようになりました。それまでは、食器洗いさえ十分にできておらず、妻任せになってしまっていたのですが、自分が責任を持って料理をするようになって、食器などを片付ける位置にこだわるほどに行動が変化したんです。 自分が料理をするようになってから、キッチンが片付いていないととても料理がしづらいということを痛感し、中途半端な片付けをしていたこと、残った片付けを妻任せにしていたことを反省しました。夫婦で片付けの感覚や考え方が一致すると喧嘩が減りますし、何より生活がしやすくなります。

家族が気持ちよく生活するには

ママがパパの家事を「中途半端」だと感じてしまうのは、パパが先のことを見通せていないことや夫婦で必要なことが共有できていないことなどが原因だとお話ししました。つまり、ママとパパの”やった”の目盛りが違うんですよね。この目盛りの幅を夫婦で話し合って、近づけていってほしいなと思います。

そのためには、ただやり方を共有するだけでなく、家族が気持ちよく生活するためにはどうすれば良いのか話し合い、お互いに理解することが大切です。夫婦で家事全般の価値観のすり合わせができたら、パパにはぜひ自分の得意な家事を見つけて積極的にやってほしいと思います。難しそうだと避けてきてしまったけれど、料理をしてみたら夢中になったなんてことがあるかもしれません。料理が得意になれば自然とキッチンの片付けにも熱が入りますよね。パパが自分の得意な家事を見つけることで、自然と家事の細かい部分への配慮や気配りができるようになりますし、パパの家事への意識や取り組み方も無理なく変えていけると思います。些細なことでもコミュニケーションをとることを大切にして、よりよい家族のカタチを築いてみてはいかがでしょうか。(小崎先生)


監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授、大阪教育大学附属天王寺小学校校長 小崎恭弘

ベビーカレンダー編集部

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